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整理していく

     随分間が空いてしまいましたが、

           旅行の続きです。


    アドベンチャーワールドで動物たちに癒され、

  桜の時季とは思えないほどの強い陽射しに肌を焼かれ、

      そろそろ和歌山を後にする時刻となりました。

  この後は再び大阪へ戻り、その後は東へと車を走らせます。

    この日のお宿は長野県松本市内に取っていました。

        「到着は何時になるかなぁ?」

      「陽に焼けたし、早く温泉入りたいよね♪」

        呑気にそんなことを話していたのですが、

  大阪府内に入ると、大大大渋滞に巻き込まれてしまい……。

 もうね、車降りて歩いた方が速いのでは?というくらい、

     まーったく動かないのです。

       周辺の景色は一向に変わらないし、

    夕景はいつしか闇に変わってしまっていたし、

   今夜のうちにホテルに到着できないのでは!?と

        気ばかり急いてしまいます。

その後事故現場の横を過ぎるとみなさん一気に加速するものだから

    それはそれで身が縮む思いの連続になりましたが。

 
    なんとか養老SAまで辿り着いた頃には。

  午前0時までのチェックインが難しいかもということで、

           ホテルに連絡。

       ホテルの方はとても親切で、

   0時を過ぎても問題なくチェックインできるようにと

       手配をしてくださいました。

     松本市内のホテルに到着した頃、

    時計の針はもう午前1時近くを指していました。

  温泉を楽しむことができるビジネスホテルを選んだというのに、

    夫も私も「大浴場まで行く気力がないー」ということで、

       結局部屋のシャワーで済ませることに。

   元はシングルユースのビジネスホテルということで、

      ベッドはこんな感じになっています。



    IMG_6645_20220425133028254.jpg

  
         ビックリの2段ベッドです(笑)


  全行程ハンドルを握ってくれる夫には下のベッドを使ってもらい、

      助手席でうたた寝ばかりしている私は上のベッドへ。

  でもね……。やっぱり、なかなか、寝付けませんでした。

     勿論そんなことある筈ないんだけど、

   「これ、大丈夫?」「体重制限とか訊いておけば良かったかな」

  「『小さなお子さんとの宿泊も!』みたいなこと書いてあったし、

       大人の私が乗るのはリスク大……だった?」

   まあ、日中の疲れもあり、結局爆睡だったんですけどね(笑)

 

   さて、松本は大好きで何度か訪れてはいるのですが、

    たもつと一緒の時にはその機会のなかったこちらへ。




     IMG_6748.jpg


          国宝、松本城。




    IMG_6739.jpg


       北アルプスの山々と。





    DSC_1625.jpg





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      場内へ。



   IMG_6700.jpg


     この艶がなんとも堪らない。




   階段付近のみ撮影を禁じられています。

  その理由は……、訪れてみると分かりますが、

 とにかく、階段を上るのも下りるのも命懸け!なのです。

    だから、撮影なんて危険極まりない!ということ。

       大袈裟でもなんでもありません。

 数段しかない階段の上にも下にもスタッフの方がいて、

     「2段目が段差が大きいです、気を付けて」とか、

 「3段目が少し斜めになってます、滑らないようにね」とか、

     細かな声掛けをしてくださるお陰で、

 どーにかこーにか天守まで行って帰ってくることができるのです。

   足腰鍛えておかないとどこにも行けなくなっちゃうなと、

       改めて実感させられる体験となりました。

  しかし、昔の人はあの階段を上り下りしてたんですね。

          驚愕です。




    IMG_6703.jpg
  

      吹き抜ける風はまだ冷たかったです。


    
     


    
     この日は旅行の最終日、

   ここからは少しずつ東京を目指して行きますよ。



     IMG_6771_2022042514184674d.jpg
    
      

        諏訪湖SAでちょっぴり休憩。

  諏訪湖畔にもたもつとの思い出は数えきれないほどあります。




      更に南下し、富士五湖方面へ。





    DSC_1644.jpg

     

      ここは川口湖畔、長崎公園です。


    桜の名所でもあり、



   21-04-06-51_2022042514580216a.jpg


       昨年訪れた際にはこんな景色も。




   1年前のこの日、私たちはたもつを連れ

        この公園を訪れました。

 かかりつけ医より「悪性腫瘍の可能性」を告げられたのは

           その前の週のこと。

高度医療センターでの全身麻酔を使う本格的な検査を前に、

     私たちはたもつとの大切な時間を過ごす為、

          ここへやって来ました。


    マンション裏の河原の桜はもう散り始めていましたが、



      21-04-06-54_20220425145803f89.jpg
         

       ここでは辛うじて少しだけ残る桜と、

        記念撮影をすることができました。 

  花粉症の季節なので、たもちゃんは顔に引っ掻き傷が。




   

    腫瘍が良性の可能性は一握りもないのかな?

 悪性であればたもつと私たちに残された日々はどれくらい?

    手術を受ければどうなるだろう?

  残された日々を、ほんの少しだけでも増やせるだろうか……。



    手術を受けなければ転移などを経て2~3ヶ月か。

 一方で、術後転移も見られず所謂老衰で最期を迎えることとなった、

   そんな希望の持てる症例もない訳ではありませんでした。


     それでも……、

 「来年の桜はもう、(一緒に観るのは)難しいかもしれない」

   覚悟にも似たそんな気持ちが既に、

      私の中にはあったように思います。

    
   
     
     今年の長崎公園、

  桜の蕾は硬く、見頃を迎えるのはまだ少し先のようでした。





    IMG_6787_2022042514580866d.jpg


       たもちゃん……。


     たもちゃんだけでなく、

    おとーさんもおかーさんも、

     今年は桜を観られなかったよ。

       これでおそろいだね。

    おそろいだからいいよね、たもちゃん。


 

  この後は、前年同様のルートを辿り忍野八海へ。




    21-04-06-175_20220425161903aab.jpg


       昨年は見事に開いていた桜も、




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       今年はまだまだ。





   IMG_6816.jpg



    数日前に降った雪が残っていたくらいだから、

     今年の桜はゆっくりめの開花なのかもしれません。





    IMG_6809_20220425161906c79.jpg



       たもちゃん、

    思い出の地巡りは如何でしたか?




  今回の旅、最後にこの桜ルートを巡ろう、

      そう提案したのは夫でした。


     1年前、

病気の本質を知ることへの懼れ、病気と闘うことへの不安、

    そして、たもつを喪うことへの恐怖、

  それらの気持ちと向き合いながら

    時には心の片隅に追いやりながら、

 ただたもつの幸せだけを願い辿ったこの道のり。


   今回は当時胸の内に抱えていた

     複雑に絡み合った思いを

 ゆっくりと解きほぐしながら行く道のりとなりました。

  
     夫は、こうした積み重ねを経ることで、

  自身の気持ちを少しずつ整理していきたいのだと、

           そう感じました。







    21-04-06-137_20220425173352736.jpg


      1年前、旅の途中での1枚。

         鏡の中の自分にご挨拶(笑)






    
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No title

和歌山から松本への移動はさすがに(^_^;)
お疲れになったでしょうね。
でも松本城いいですよね~!一度だけ行ったことがあります。
すごい急な階段でした!一番急じゃないかな?熊本城も急だったけど、改装されてるからどうなるのやら?
たもちゃんと一緒に行ったルートを巡ったのですね。
旦那さんに変化はあったのでしょうか?
さらにたもちゃんへの愛情が深まったかな?
一緒に旅が出来て良かったですね!(^o^)

*はなママ*さま

白浜から大阪に戻るだけでもなかなかの長距離なのに、今更ながらホントよく行ったなと思います。
養老からが案外遠いんですよね。私なんて運転もしないのに頭がもうボーっとしてましたよ(笑)
松本城はずーっと昔に遠くからチラッと見たことがあっただけで、場内に入るのは初めてでした。
とにかく急な階段にビックリ。怖くて足が震えました。
熊本城も急なんですね。九州に行ったことがないので、いつか行ってみたい♪
この桜を見るルートは病気が判って検査や治療をどうするか等葛藤しながら巡った場所なので、夫も色々と感じるところがあるようです。
私自身は病気のことなど知らずたもつはいつものたもつらしくお出掛けを楽しんでほしいと思いながら巡ったので、夫とはまた感じ方が違うんですよね。
たもつへの愛情は更に深まった……と思います。
それ以外のことはまだまだ……という感じです。時間は限られているんですけどねぇ。

たもこさんへ

たもこさん
長旅お疲れさまでした
高速の渋滞 大変ですよね

たもちゃんと一緒に行った場所に
行ってこられたんですね
同じ場所に立って
1年前の想いや今の想いが
次から次へとたくさんあふれて
今だから思うあの頃の想いにも
気づくことができるのかな
って思いました
あ~上手く言えてない(苦笑)
1年で4つも年を重ねることは
本当に大きな事で…
今 わたしも痛感しています

待ってましたぁ♪
久しぶりの
たもちゃんショット☆
やっぱりたもちゃん
優しいお顔♡

ゆゅさま

いやぁ、2泊とかするのが久々だったから、すごい長旅に感じました。
大阪での渋滞には参りました。助手席でネット検索してたら「昨日も一昨日も大渋滞だった」って書いてる人がいて……。
大都会だから車の量もスゴイし、仕方ないんでしょうけどね。
富士五湖周辺はよく訪れていたので、たもつとの思い出がたくさんあります。
1年前の時はまだ「腫瘍疑い」の段階で、全身麻酔での検査で何かあれば即お別れになってしまう可能性もあったので、夫はかなりナーバスになっていたみたいです。
私は寧ろその逆で、早く検査して早く手術して早く健康な身体を取り戻させてあげたいという気持ちの方が強くて、夫婦の間にかなりの温度差があったんじゃないかなと思います。
たもつに残された時間についても、私の方が変に冷静でしたね。それを冷たいと思う人もいるんだろうけど。
ゆゅさんの言わんとしているところ、よく分かります! 伝わってるよー!
たもつは病気が発覚してから半年ちょっとで旅立ってしまったけれど、人間時間にしたら2年くらい頑張ってくれたってことだよねと思うようにしています。
飼い主は至らなかったけれど、たもつは本当によく頑張ってくれたなって。
ワンコ時間って早く進んでしまうけれど、特別なことをするよりも毎日笑いかけて触れ合って温もりを感じ合って、そういう普通の日々を送ることが何より大切なのかなと思っています。
こうして見ると、やっぱりシニアになってからの方が優しい顔になってる気がします。若い頃はもっと尖ってた(笑)
プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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