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最期を決める

     少し前の話なのですが、

  色々と考えさせられる出来事だったので書いておきます。


   その日たまたま顔を合わせたワンコ友達AさんとBさん。

  Aさん宅にはたもつより1つ年上のワンコさんが、

Bさん宅にはAさんワンコより更に年上のワンコさんたちがいます。

   Aさんが語り始めたのは近所に住むダックスさんの話でした。

 Aさん「あのダックスちゃん、癌になっちゃったんだって」

      そうなんだ、気の毒に……。

 Aさん「足(脚?)に癌ができちゃったんだって。

      触ろうとするとすごく嫌がって鳴くんだって」

    可哀相になぁ。
   
  でも、知識も経験もない私には、

     言ってあげられることは何もないし……。

  Aさん「痛いんだろうねぇ、すごく鳴くんだって。

 飼い主さんもどうしてあげるのが良いのか分からないんだって」

    痛がって鳴くなんて、想像するだけで辛くなるよ。

      飼い主さん、とっても辛いだろうな……。


 ここで、Bさんが発したひと言が空気を一変させることに。

  Bさん「……って言うか、安楽死は?」

    思わず表情を硬くするAさん、

   ほぉ~、そういう考え方もあるかーと目から鱗状態の私。

  Aさん「えー! 安楽死? 可哀相だよぉ」

  Bさん「え? だって、痛そうにしてるんでしょ?

    苦しそうにしてるんでしょ? 可哀相じゃない。

   それなら安楽死にしてあげた方がその子のため……」

  Aさん「えー、私だったらそんなの無理だわぁ」

  Bさん「え? もしうちの子がそういう状態になったら、

     私は躊躇いなく安楽死を選ぶけど」

        Aさんは絶句。

    私は……。私は、思い切れるかなぁ……。

  Bさん「だって、苦しんでるんでしょ?

   苦しいまま生かしておくなんてその方が可哀相じゃない?

        ……って、私は思っちゃうけどね」


 「安楽死」を否定的に捉えているもののつい口籠るAさんと、

     自身の考えを真っ直ぐに述べるBさん。

    そんな彼らの間で、

  私はただ生温い苦笑いを浮かべるだけでした。   


   彼らと別れた後も、モヤモヤが止まりません。

 「1日でも長く頑張ってほしい、一緒に居たい」というのは、

       飼い主として当然の願いだと思うし、

  そうかと言って大切な我が子が苦しむ姿を見るのは辛い。

    見ているこちらが辛いんだから、

      患っているワンコはその何倍も辛い筈。

   それでも……、

  躊躇いなく「安楽死」を選択する自信が今の自分にはない。


 そんな中、私はあるワンコ友達のことを思い出していました。

   数年前、彼女のワンコさんは癌を患っていました。

  腫瘍が大きくなっては切除するということを繰り返し、

     ワンコさんは懸命に病と闘っていたのです。

    それでも、とうとうお別れの日はやってきました。



   その話を彼女から打ち明けられたのは、

        それから暫く経ってからのことです。

   病状がかなり悪化していた彼女のワンコさん、

  その子の最期を決めたのは飼い主である彼女でした。

      処置は医師には頼まず、

        彼女自身で行ったそうです。

    その指導をしてくださった先生も素晴らしいし、

  何より、自身の手で最後の処置をしてあげた彼女のことを、

         私は心から尊敬しているのです。

     ワンコさんが旅立ったと聞き、

   私はたもつを連れお別れに伺いました。

    ワンコさんはとても綺麗な寝顔をしていて、

   口元には笑みを湛えているようにも見えました。


     彼女は大切な大切な我が子を、

       苦しみから救ったのだと思いました。

  そして、愛しい我が子の最期を決めるという

 とても重く辛い責任を彼女は背負ったのだとも思いました。

     彼女は最期の一瞬まで、

   ありったけの愛情を我が子に注ぎ続けたんですよね。


     「安楽死」という重いようで軽い言葉、

  勘違いして受け取る人も多いんじゃないかなと思います。

    最期を決めるって、

     そんなに簡単なことじゃない筈ですよね。


    先述のダックスさんは、

      その後虹の橋を渡ったそうです。
    
  苦しみからようやく解放されたんだなと、

    私はほんの少しだけホッとしていました。






     20-01-19_1056.jpg


       大切なこの子のこと、

   どんな時でも1つ1つ丁寧に考え、

     彼にとって最善と思える選択をしていきたいです。





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No title

「安楽死」は飼い主にとってつらい選択ですが
うちの旦那さんも犬はどのくらい痛いのかを伝えられない
ただじっとうずくまり丸くなっているだけ
でも本当はすごく痛いかもしれない
いざとなったら自分の手で楽にしてやると旦那さんは言っていました
私もそれには正直賛成でした
でも19歳の先代犬の最後は虫の息になっても
何もしてやれなかった
私を見ると散歩だとよろよろしながらも立ち上がろうとする犬にどうしてそんなことできるでしょうか
心の中ではすごく痛いのかも苦しいのかも
でもあと1回散歩に行ったら医者にお願いしすること考えようと・・・
でもできませんでした
朝眠ったまま息をひきとったこと辛かったのならごめんなさいと
決断はなかなかできないです
ほんとできないものです

No title

安楽死も最後は苦しいらしいです。
うちの先代の時、寝られる薬をもらって、飲ませすぎると、そのまま亡くなるかもしれないと言われたので、使わなかったのですが、今から思えば眠ったままいけるならそのほうが良かったかなと。
苦しんでいるのを見るのは辛いですからね。

泣きました・・・

愛犬の死を経験している
私には
どんなふうにしても・・・
後悔があるように思えます。

「人」に置き換えて考えてみると、
今の日本では
安楽死は認められていないですよね。

私は・・・縮めることも
無理に長引かせることもせずに
自然な形で
その子の命の力に任せたいです。

自分自身が
もし癌になったとしても
抗癌治療はしない、と
決めています。

ホスピスに行きます。

わんこたちにも
「どうしたい?」と
聞けるといいのに。

これは重い問題ですよね。

とってもとっても難しい事です。
私も考えました。
ガクが痛いのなら辛いのならその時はそうしようと決めていました。
でも実際は分からないですよね。
喋れたらいいんですけどね。
痛い辛いしぐさが見えなかったので、ガクの寿命のままに...
でもね、例えばね、痛そうだなと分かったとしてもどちらを選んでも後悔しかないような気がします。
どんな形でも別れって悲しいんだよ
(ノω・、)みとる側は精神的に辛い。
ほんと辛い問題やね。

No title

安楽死
そう簡単にこたえがでるものではないですね
否定的な考えを持っていても
目の前で苦しみ続ける可愛い我が子がいたら
そんな考えも浮かぶかもしれないし

でもそんな思いも人それぞれなんですね

どんな小さな命でも命は命
たとえ安楽死を決めたとしても
せめて悩み苦しみ決めて欲しいですね

安楽死も選択肢にあり(経験上)
サファイアは眠るように逝ってくれたよ。(昔や保健所?管理センター?と違って獣医さんによる安楽死は眠るように空に登ってくれる)
「あー!これで苦しみから解放されたね」って悲しい反面ほっとした。

ゴルのママさま

ご主人様仰る通り、ワンコは「痛みの程度」も「どうしてほしいか」も伝えられないですもんね。
本能的に弱っている部分を隠そうとするし、飼い主がいくら推測しても限界があるのかなと思います。
ただ「それじゃあこの手で送ってあげよう」と容易く決められるかというとそうでもなくて……。
先代ワンコさん、19歳まで頑張ってくれたんですね。
処置をしてあげるかどうかは、その子の状況によると思います。
所謂老衰のような亡くなり方と重い病気を患っての亡くなり方では、痛みや苦しみの程度や種類も違うのかなって。
人間でもそうだけど、宣告された余命よりずーっと生きる場合もあるし、その時を決めるのは簡単なことではないと思います。
それこそ家族の人数分考え方もあるんじゃないかな。我が子のことを思ったら、意見が割れたりするのは当然のことと思うし。
先代ワンコさん、眠ったまま息を引き取ったのなら、安らかに旅立ったのではないでしょうか。
私もたもつに依存し過ぎていて、いざという時彼の為の最善を選べるかどうかは自信がないです。

アルままさま

送った経験のある人ほど、もしかしたら正解は見つからないのかもしれませんね。
……というか、そもそも正解なんてないんだろうな。どうするのがベターなのかはその子の状況にもよると思うし。
ただ、その子を愛した家族だけがその子にとってのベストを導き出せるんでしょうね。
だから、例のダックスちゃんのことも「安楽死」を選ぶべきかどうかなんて、他人の私たちがあーだこーだ言えることじゃないんですよね。
人間の話で言えば、海外では「安楽死」を選ぶことを認められているところもありますね。それでも賛否両論あるようだけど。
宗教的には「安楽死は故意に命を奪うこと」と捉える教えもあるから、なかなか難しいですよね。
ワンコの場合、無理に命を長引かせるのか諦めるのかは飼い主の判断に掛かっているから、とても厳しいです。
でも、そういうことも含め、ペットに責任を持つということなんですよね。
自分自身が癌になったら、石にかじりついてでも頑張るのかあっさり旅立つのかは、周りに誰が残っているか……によるかな。
たもつを残しては逝けないので、その時だけは頑張るかも。
ワンコはどうしてほしいのか……、毎日語り掛けるうちに答えが出てくるのかもしれません。

*はなママ*さま

返信の順番を間違えてしまいました、ごめんなさい。
安楽死でも、苦痛はあるんですね。
そういえば、安楽死が認められた国(州?)で実際薬を使い安楽死を遂げる人を番組で追っているのを見たことがあるんですけど、やはり最期は苦しみ喘いでいたように思います。
勿論、最後の瞬間は映像にモザイクが入っていましたが。
先代ワンコさん、寝られないようになっていたんですね。
でも、量によってはそのまま逝ってしまうかもしれないと思うと、怖くて飲ませられないですよね。
苦しまないで逝ってほしいけど、どんな方法でもなかなか難しいことなのかもしれまんせんね。

きょうねぇさま

「安楽死」って口にし難い言葉で、ましてや他人様の家の子となるとなかなか……。
その子の病が激しい苦痛を伴うものだったり、高齢で治療の選択肢がなかったり、色々なことが絡み合って最後の処置をするということに繋がるのかなって思うんですよね。
例えば老衰のようにゆっくりと衰えていく場合だったら、突然サヨナラするという選択は頭に浮かばないように思うし。
本当にね、言葉で通じ合えたら良いのにねって思うよね。
元気な時はお互い表情を読み取りあって分かりあっていくのが楽しいんだけど、不調な時には「どうしてほしいのか教えておくれー」って思う。
ガクちんはマイカーに乗ってる時も横になってる時もいつも笑っていたように思うから、痛い辛いはなかったんじゃないかな。
いつもいたずらっ子の目をしていたしね。
最期の処置をするって、飼い主の勇気と覚悟が必要になるよね。飼い主自身でお別れの時を決めるって、胸が引き裂かれる思いなんじゃないかな。
送った経験のない私からすると、ワンコを最期の瞬間までお世話し続けた人はみんな尊敬に値する人たちだよ。

なおちゃんさま

「安楽死」に対しては「辛いことから逃れ簡単に死を選んでいる」というイメージを持つ人もいるようで、日本では特に受け入れられ難いように思いますね。
でも、それを選択する本人も家族も、決して簡単に決断している訳ではないのにね。
ましてや言葉の通じないワンコさんだったらどうなんでしょう。
「苦しみを取り除いてあげる」こともワンコに対する愛情なんじゃないかなと、勿論簡単なことではないけれど、そんなことも思ってしまいます。
以前動物と話せるハイジが足を患っているワンコさんと通じ合った時、飼い主さんは「足を切断するなんて可哀相」と思っていたんだけど、ワンコさんは「この痛い部分を取り除いてほしい」と思っている……ってなって。
結局患部を切断したんだけど、ワンコさんはその後元気を取り戻したというのを見たことがあるんですよね。
言葉で通じ合えない分たくさん悩まなきゃいけないけど、たくさん悩み苦しむことが我が子への責任でもあるんですよね。

ポンヒーママさま

サファイアは本当に優しくて綺麗な顔をしていたよね。
まだ温もりが残っていて、うたた寝しているように見えたよ。
苦しまないで穏やかに旅立ったんだなと思った。
病気や怪我があっても、本音を言えば一日でも長く一緒にいたい。
でも、ワンコにとっての最善を尽くすのが私たちの責任でもあるし、我が子には安らかに旅立ってほしいなと思うよ。

No title

安楽死ですか~ 花梨の事を思い出していました、 ほんとにあっと言う間に私達の前から旅立ってしまい、もう命が無いと言われ でも花梨は 一生懸命に生きようとしていたんです、いつもの自分に戻ろうと
もう階段も上がれないのにチチと一緒に寝ようとしたり・・・・
ほとんど苦しみを訴えることも無く、旅立ってしまいましたが
花梨の病院を紹介してくれた友達に 亡くなったこと伝えると
安楽死だったのかと言われ 凄く腹が立ったんです、心配していてくれた友達だったから、  
何で こんな可愛いい我が子をそんな事できるんだと!
でも今考えると 苦しんでいたら それもありだったんだろうなと思います、
でも、それを決める決断 勇気、そして、その後の自分の心の負担
どう向き合っていけるか やはり、決めるまで葛藤ですね。

tibikarinnさま

花梨さんは驚くほど突然に旅立ってしまったので、「安楽死」などという言葉は頭に浮かばなかったのではないですか?
直前までお山にも行っていたし、どの写真も笑顔がいっぱいで、体調不良があったなんて想像もできませんでしたよね。
階段も上がれないのにいつも通りに過ごそうとしていた花梨さん、苦痛がなかったと信じたいです。
点滴痕に包帯を巻きソファで寛ぐ花梨さんの穏やかな表情からは、その後の旅立ちなんて想像もできなかったです。
家族と一緒にいて、最期まで心穏やかに過ごしていたんじゃないかな。
「安楽死」ってね、やっぱり他人様から言われると傷付きますよね。そんな簡単に口にしないでって思う。
大切な家族の最期を決めるって、想像を絶する苦痛を味わう作業だと思うんですよね。
ご友人も花梨さんのことを思えば……で、安楽死という言葉を使ったのだと思いますが。
やはりその子の状況により選択は変わってきますよね。
長患いをしていたり苦痛に喘いでいたりすれば、家族は考えざるを得ないのかなとも思うし。
最後は我が子への愛ですかね。愛で、決断するんでしょうね。
プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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