成人の日の思い出

月曜日、神田明神へ。

夕刻になっちゃってるのには理由があって……。
その日の朝。
夫「今日、神田明神行こうか~?」
私「オッケー。……あ、いや。今日、成人式でしょ?」
夫「成人式、そんなにたくさん人いるかなぁ?」
私「……っていうか、AKB。AKBが来ちゃってるでしょ」
秋葉原にあるAKB劇場から神田明神までは、
徒歩にして7~8分の距離。
まあ、アイドルが徒歩で来るとは思えないけど、
成人の日には艶やか晴れ着に身を包んだ彼女たちの姿を
テレビで見るようになった。
スゴイ人混みだよね~、きっと。
ファンが前夜から押し寄せてるらしいし。
……ってことで、
神田明神を訪ねたのはこの日の夕刻になってから。

随神門、おめでたい感じで鳥が舞ってる。

予想以上に多くの人が訪れていた。
成人式というより、初詣の人混みかも。

おみくじ結ぶとこ。
こんなの普段からあったっけ?

だいこく様尊像。

神楽殿。
いつもは閉じられてるのでなんか有り難い気持ちに。
出店なんかも軒を連ねていて、まあ祭りの様相だったね。
それから……。

猿まわしに遭遇!
太郎次郎一門だって。




回転してるよ~。





最後は逆立ち!

お兄さんの手の上で逆立ち!
最後は片腕で立ってたよ~。スゴイスゴイ!

ひゃ~、怖かった~。
実は、猿まわしにあまり良いイメージを持っていなかった私。
厳しいトレーニングの様子をテレビで見たことがあったし、
なんだか可哀相だな~なんて思っていたし。
それでも、この日を境にちょっぴり見る目が変わったかも。
猿まわしのお兄さんとお猿さんとの絆を感じたから……かな。

猿まわしへのご祝儀のお礼にもらった、

お猿さんの手形。
人間の子供の手みたいだね。
成人の日を迎えた時のこと、
みなさんは覚えていますか?
私は、成人式に参加していません。
晴れ着にも袖を通すことはありませんでした。
成人式には興味がなかったから。
晴れ着を纏うことにも興味がなかったからです。
冷めてるね~(汗)
……ですが、
「成人式はともかく、振袖くらい着たら?」
そう言って母は、頑なな態度の私を説得に掛かりました。
「いくらでも出すから、(晴れ着の)上から下まで全部揃えろ」
大きなことを口にするのが悪い癖……の父も、
そんなことを言って畳み掛けてきます。
私はと言うと……。
「振袖買うお金があるなら、海外に行く為に使いた~い」
「振袖なんか買わなくて良いから、
その代わり、海外に行くお金としてチョーダイ♪」
親不孝……ですよね(汗)
その頃は、
「成人の日を迎えた子供を祝福する為に
親は晴れ着を買いたがる」
そう、思っていたんです。
祝福してくれるならさ、
晴れ着なんか買うよりそのお金渡航費に当てたいんだけど……。
まあ、勝手……ですよね。
美しい晴れ着を纏い大人の仲間入りをした姿をお披露目するのは、
誰の為でもない、育ててくれた両親の為なんだなと、
今なら分かります。
母は、晴れ着姿の私を前に
二十歳まで育て上げた喜びを噛み締めたかったのかもしれません。
そして、その写真を遠く離れて暮らす自分の両親に送り、
喜びを分け合いたかったのかもしれません。
父は父で、華やかな振袖を贈ることで、
親としての責任を果たしたかったのかもしれません。
成人の日という節目に、
私たちには親孝行する機会がちゃ~んと与えられているんだ
……って、今更なんですけどね。
ちなみに姉は、綺麗な振袖を纏い記念撮影もしています。
貸衣装を選んだのは、
親への気遣いからだったのかもしれません。
あれから月日は流れ母は逝き、
成人の日を迎える度、
なんとも言えないほろ苦さを覚えずにはいられない私なのです。
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