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こんなの見たことない


   検査の為たもつを病院に預けてから約7時間後、

  検査終了との連絡を受け、再び病院へ向かいます。


 診察室に入ると、たもつの姿はまだそこにはありませんでした。

  奥の部屋には患者さんが多数いるのか、

     けたたましい鳴き声が漏れ聞こえてきています。

  先生の説明が始まりましたが、

     (あの甲高い声はたもつのものかしら)と、

   気も漫ろになってしまいます。

 「たもつちゃん、口を弄る時以外はとても大人しかったです」

    そう褒めて頂き、思わず口元が緩んでしまいました。


   ここからは検査結果です。


 血液検査の結果。

・ヘモグロビン:ギリギリ基準値内(1週間前の検査より少々改善)
・ヘマトクリット:基準値より低い(1週間前の検査より少々改善)
・尿素窒素(BUN)・クレアチニン:基準値内 腎臓に問題はない
・ALT・AST:基準値内 ・ALP:基準値よりかなり高い
・総タンパク:基準値より少々高い(1週間前の検査よりかなり改善)
・CRP:0(1週間前と同様、体内に炎症はなさそう)


  病理検査の為、患部を一部切除。


 21-04-10_2002.jpg

    分かり難いですが、

   この部分を切除しています。


・患部は焼き切っていて、切開縫合ではない。
・この患部を病理検査に回す。
・切除後患部が赤くなっているが、既に出血はない。
 「水を飲んだ時に少し血が滲むかもしれません」と言われましたが、
  帰宅後水を飲んでも出血はありませんでした。
 
  試験官に入った切除患部はとても小さなものでした。

    診察室を出てから

「どうせなら悪いところもっと切っちゃってくれれば良かったのにね」

      そう呟く私に夫は、

  「『口腔内は出血が多い』って、先生も言ってたよね?」と

         釘を刺しました。



  CT画像については、

その後系列病院の他の先生にも診断して頂くことになりますが、

   まずは今回診てくださったK先生の診断。

・肺:転移は見られない。
 白い点々があるように見えるが、これは若干の石灰化。
 腫瘍は写り方が違う(もっと濃く写る)とのこと。

・リンパ:転移は見られない。
 触診では腫れているように感じられたが、画像では見られない。

・口腔内デキモノ:患部の範囲を示してくれた。
 大きさは 2.8cm X 1.5cm X 奥行きは失念。
 下顎の外側にデキモノがあり、歯間まで来ているかどうかは微妙。
 歯間を通じ下顎の内側まで来ているかどうかも微妙。
 
 手術になれば、患部とその周辺を切除ということになる。
 
   仮にこれが上顎となると、

  目・鼻まで来ていることもあるので切除は厳しくなる。


 切除手術については、手術画像等を用い説明してくださいました。

・口の真横にメスが入るが、傷は次第に消えていく。

・術後の患者さんの画像を見る限り、下顎に違和感はない。

・切除する長さにもよるが、
 L字部分までいかなければ、食事に慣れるのは早いのではないか。



  それから、以下は口腔内のデキモノとは無関係なのですが、
 
     CTを隅から隅まで見ながら、

たもつの体内の状態につき先生が丁寧に説明してくださいました。

  年に1度の健康診断でレントゲン画像は見ていますが、

CTではここまで鮮明に詳細を知ることができるのだと感動しました。

・「前庭疾患があるが、

  (中枢性の原因でもある)脳腫瘍等の心配は?」訊くと、
  
    画像を見る限りそれはないでしょうとのこと。
 
※但し、脳に関してはCTではなくMRI検査を行うのが通常とのこと。

(末梢性の原因でもある)内耳やそれに繋がる前庭神経についても、

          問題はないとのこと。

  K先生曰く「前庭疾患は、特発性のものでしょう」とのことで、

     中枢性でも末梢性でもないなら予防する術もなく、

発症する度落ち着いてケアするより他ないということになります。

 それから「左耳、これ、耳垢が詰まってますかねぇ」と

          言われてしまいました(恥)

・気管支部分、若干の石灰化が見られる。
 
  これは健康診断時のレントゲン検査でも言われていたことです。

・腰椎の辺り「腰を痛がったりはしていませんか?」と訊かれました。

  健康診断時のレントゲン検査で

 「腰椎の部分が少し潰れてきている」と指摘されていましたが、

        痛みについては言われたことがなく。

  歩行が遅くなってきた事と無関係ではないのかも、

     今後は注意深く見守らなければなりません。

・皮下脂肪がかなりある。

  「便が出難いということはありませんか?」と訊かれましたが、

このところ排便の調子は良くそう感じたことはありませんでした。
  
   画像によると、

 「大腸の横に脂肪がぎっしり詰まっていて、

      その脂肪が大腸を横から圧迫している。

   これで便が出難くなっているのではないか?」とのこと。


         え!?

 
     「こういうの、僕は見たことがないです」

 「いやぁ、これまで一度も見たことがないですねぇ」と先生も感心

       ……じゃなくて、当惑されていました。

  「食事に脂肪は多くないですか?」と訊かれましたが、

    長らく「ドライフードとササミ」のみの食事を続けていて、

            オヤツなども与えていません。

先生曰く「皮膚ケアのフードはどうしても油分が多くなってしまう。

      それが植物性でもやはり皮下脂肪は溜まってしまいます」

   「低脂肪のフードに変えるなど、

  検討した方が良いでしょう」とのアドバイスを頂きました。

    たもつは脂肪を代謝し難い体質のようです。

・一部の石灰化以外、心臓他内臓は綺麗とのこと。


  頭の先から尻尾の先までたもつの中身を見ることができ、

       大変興味深い経験をしました。

 まあ、麻酔のリスクがあるので、

    検査などしないに越したことはないのですが。
 
 
      「では、たもつちゃんを連れてきますね」
 
    先生に連れられ戻ってきたたもつは、

   7時間ほど前病院に預けた時より足取り軽やかで、

        表情も心なしか晴れやかに見えました。


   私たちの姿を見てもうんともすんとも言わず、

      尻尾を振ることもありませんでした。

     (なぜ、そんなにつれない態度?)


   先生からは

 「この大きさ(小さいうち)に見つけて頂いて良かったです」

     そう言って頂き、

    思わずグッときてしまいました。

   (なぜもっと早く見つけてあげられなかったのか)

  そう悔やんでばかりの日々を私は思い返していました。
 

     病院を出る頃にはすっかり陽が落ちていました。
 
   いつもの河原に戻ると、

この日の分を取り戻すかのようにたもつは散歩を楽しみ始めました。

    この日は麻酔をかけているので

  「帰宅後はまず水を与えること。

 水を飲んで咽なければ、食事しても良い」とのことでした。
 
  帰宅後水をがぶ飲みしましたが水が赤く染まることはなく、

          ご飯も問題なく食べることができました。

   麻酔のコントロールが素晴らしいのだと思いました。


    慣れない病院に行き疲れている筈なのに、

            夜は呆れるほど元気でした。



      21-04-10_2013.jpg


           なんか出しなよ♪



 「麻酔のお陰でこの日の睡眠は足りている」とでも言いたげで、

    夜が深くなっても私たちの傍を離れず、

      いつまでも布団へ行くのを拒んでいました。



         ……続きます。 





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プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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