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全身麻酔が嫌なんだ

    ゴールデンウイーク真っ只中、

  陽気で浮かれたお話など載せたいところですが、

     本日も病気の記録です。



  3月31日(水)

 たもつに腫瘍疑いが発覚した翌日、

  再度先生に話を伺おうと夫と共に病院へ。

まず先生に訴えたいことは「全身麻酔は避けたい」ということでした。

 夫の中では、全身麻酔→そのままサヨナラ という構図が

      出来上がってしまっていたようで、

   それまで何度となくその不安を口にしていました。

 一方私の中では「一刻も早くCT・病理検査を受け、現状を知りたい」

     「明日にも検査、明後日にも切除を」という欲求が、
 
            渦巻いていました。

 とにかく事を急く私と、慎重に事を運ぼうとする夫との違いが、

       如実に表れた出来事でもありました。


  ここで先生に再度確認。

・全身麻酔ではなく局所麻酔で、
  注射針或いは穿刺での病理検査はできないのか?

・いきなり大学病院へ行くのではなく、
  ここで細胞だけでも取り検査機関に送ることはできないのか?
  (その結果を見てからCT検査を検討)

・たもつの年齢的に、また薬に対する虚弱さも含め、
  全身麻酔のリスクはどれくらいか?
  (ネット上13歳では全身麻酔を諦める例が多く見られました)

 
  先生からの回答はこういうものでした。

・患部の場所次第では局所麻酔で取ることも可能だが、
  口腔内は出血も多いので設備の整った病院で行うべき

・ジッとしていることが難しいので、病理検査だけでも麻酔が必要

・同様の理由から、CT検査は全身麻酔が必要

・何れにせよ全身麻酔が必要になるので、
  麻酔下で全ての検査を行うのがベスト
 (局所麻酔で病理だけやっても意味がない)

 「全身麻酔のリスク、たもつに関してはどうか?」訊いたところ、

  「もし今16歳ということなら、勧めないです」とのことでした。

 ※ 16歳という年齢でも全身麻酔は可能です。
    要はその子の体力体質次第ということ。


  それから「紹介された病院は何れも遠い」と訴えたら、

       以下の病院を提案されました。

 ・日本動物高度医療センター(JARMeC)(足立区)
 ・ER動物救急センター(文京区)

   何れの病院も我が家からのアクセスは比較的良いです。

 これで1歩前進したようも見えましたが、

   何より「全身麻酔」という大きな問題が解決しない限り、

       話は堂々巡りを続けるばかり。

 前日この2病院を提案しなかったのはなぜだろう?と考えましたが、

放射線設備がないことから選択肢に入らなかったのかもしれません。

    (やはり放射線治療を避けては通れないのか)と、

       この時酷く落ち込んだのを覚えています。

 
 夫はその後、たもつを撫でては不安を口にするように。

   「親(を喪う)よりツライ」 ←夫の両親は健在です。

 「親の時よりツライ」 ←夫は両親を見送った経験はありません。







  お散歩する姿も、いつもと変わらず。





 全身麻酔を回避する方法はないかと検索していると、

  無麻酔によるCT検査が可能な病院が見つかりました。

・キャミックひがし東京(江戸川区) 
  検査施設で治療は行っていない 費用は100,000円ほど

・東京サンライズアニマルケアセンター(足立区)
  病院なので手術入院も可 費用は30,000円ほど

 無麻酔CTを売りにしている病院、意外にも少なくありませんでした。

   ただ、これをクリアできたとしても、

  無麻酔での病理検査が難しいことに変わりはありません。


 4月2日(金)

 フィラリア検査時の血液検査で分かることがあるかもと思い、

             再び病院へ。

  腫瘍マーカーとは違いますが、

検査項目によってはガン疑いを知ることができると知ったからです。
 
   CRP検査(←ガンの検査ではありません)によると、

  「今のところ体内に炎症などはない」ということが判明しました。

「身体がキツイということはないでしょう」と聞くことができ、

                ひとまず安堵。


   「ガンかもしれない」と告げられてから、

歩みが遅いだけで(元気がないように見える!)と思ってしまうし、

   体重が50g減っただけで

 (げっそりしたように見える!)と過敏に反応してしまうし、

   妄想が暴走するのを抑えられなくなっていました。

 それから、中性脂肪値があり得ない高さになっており面喰いました。

    このような数値が出たのは初めてのことです。

 「代謝が悪くなっているのかもしれない」と言われると、

    (それもガンのせいなのでは?)と疑ってしまいます。

 更には、この日の便に少し血が付いていたこともあり

(口内出血なのでは? 患部からもう出血している?)と悲観的に。

 先生曰く「鮮血であることから、口内出血ではないでしょう

(口内からならもっと黒くなっている筈)」との回答を頂きましたが、

  (口内以外のところにもガンが?)と暴走は止まりません。


  腫瘍マーカーについては、

「(その検査は)一時期出たけれど、今はやっていない。

  やっていたとしても、精度は低いです」との回答を頂きました。

 まあ、腫瘍マーカーでガン疑いを言われても、

  結局は病理・CT検査で麻酔が必要になってくるので、

         やる意味はないのでしょう。


 そして、改めて全身麻酔について相談をさせて頂きました。

        しつこいですね、すみません。

 「たもさんは薬に敏感だし、

    お父さん(夫)が迷われる気持ちもよく分かります」と、

        先生も無理強いはしない姿勢のようでした。


  無麻酔CTについても訊いてみると、

 「それでも、病理検査には(全身)麻酔が必要なので」と、

            先生も戸惑いを隠せません。

 無麻酔CTの検査費に差があるのは?と訊くと、

   「料金はやはり機械の良さに比例します」とのことでした。


  先生によると

 「治療する病院が決まったら、

やはり検査の段階からそこでお願いした方が良い」とのこと。

 「『他所でやった検査結果を持ってこられても困る。

検査から治療まで一貫してうちでやるので』という場合がほとんど」

            とのことでした。

   (病院って、案外面倒臭いところなの?)


  無麻酔CTを受けた場合、

・はっきりと転移が見られたら「悪性」と診断。
・転移が見られない場合「悪性」か「良性」か、診断はつけられない。
・転移の有無程度ならどのCTでも見られるが、
  転移ナシでも「良性」とは限らないのでリスクが大きい。
・確定させるにはやはり全身麻酔での病理検査が必要になる。

  結局、全身麻酔が嫌なら診断を確定させることもできず、

        患部を放置せざるを得ない状況になります。


 切除になった場合は、

・周囲に飛んでいることを考慮し、
  患部の周辺1~3cmを余分に切除する。
・「顎や骨の切除を拒み、デキモノだけ切除するのは?」と訊くと、
  先生は返答に困っていました。
  

  治療方法としては、

・外科手術・放射線治療は要全身麻酔。
・抗がん剤は無麻酔。
 

   医者としては

「抗がん剤より切除手術の方が身体への負担が少ない」と

        見るようです。


 それから、ここ数日酷く顔を掻いていたので、

   「不快感はこのデキモノのせいか?」と訊くと、

・デキモノそのものに痒みや痛みはほとんどない
   (疼痛などは見られることも)
・骨に浸潤した場合は、骨折したような痛みを伴うようになる。

        ……とのことでした。

 「骨に痛みが出たら鎮痛剤で凌ぐ?」と訊くと、

      「うーん」と先生言葉に窮していました。


 「ただ、メラノーマは進行が速く転移もしやすいんですよね」と。

  (えっと……。モタモタしている場合じゃないってことかな?)

「腫瘍は顔を変形させたり、皮膚を突き破ることもあります」とも。

   (あ、これって、なにげに急かしてるよね?)

 診察後、たもつを赤ちゃんの頃から看てくれている看護師さんに、

          こっそり話を伺いました。

 「全身麻酔は勿論リスクゼロではないです。

たもちゃんはお薬に反応しやすいし、年齢でリスクも上がります」

「でも……。ご紹介した高度医療センターの先生方は

   やっぱり麻酔とかに特化した先生方ですから

       (安心してお任せして良いと思います)」

  彼女は凛とした眼差しをこちらに向け、

    落ち着いた口調でそう話してくれました。

  一気に憑き物が取れた、

   そんな不思議な感覚を私は味わっていました。

 「勿論、麻酔はリスクゼロではないです。

    たもちゃんは敏感だし、やっぱり、心配ですよね」

  それでも、これが我が家にとっての

     大きな転機になったのは間違いありません。


    (全身麻酔、やってもいいんじゃない?)
 


           ……続きます。



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プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ
2021年10月12日お空組に

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