小さな違和感見逃さないで
先日のブログでもお知らせした通り、
今日はたもつの病気の記録です。
面白味ゼロです。
読めば気持ちが暗くなるかもしれません。
興味のない方は華麗にスルーして頂けると幸いです。
違和感に気付いたのは、3月末のある日のこと。
否、その数日前から(何か変だな?)とは感じていました。
ご飯を食べた後、何やら口を気にする様子を見せる坊ちゃん。
「どした? 歯に挟まっちゃった?」
「どれ、見てあげるよ。こっち来てごらん」
そう促すと、どこかへ逃げて行ってしまう坊ちゃん。
その後は普通に過ごしているので、
(なんだ、何でもなかったんだ)
私自身この時はそう重く受け止めてはいなかったのです。
(フードが歯に挟まっちゃったのかな?)という仕草は、
この数日前から何度か目にしていたものでした。
今思えば、この1~2週間ほど前から、
ドライフードを食べ渋るようになっていたんですよね。
それでもお湯でふやかせばガツガツ食べるし、
お腹の調子も良かったので、
思い悩むようなことでもないと高を括っていたのです。
(加齢で歯や歯茎が弱くなってきているのかな?)
(なんとなくお口が臭うような気がするけど、
これも歳のせいかしら?)
(歯石除去をするには全身麻酔が必要になることを考えれば、
口臭には目を瞑るしかないのだろう)
口腔ケアがしっかりできていないことを棚に上げ、
私は自身への言い訳を考えるのに必死でした。
実は以前より、口をくちゃくちゃする仕草も見られてはいました。
この仕草、前庭疾患発症時にも見られるもので、
坊主がこれをする度(あれ? 始まる?)と
前庭疾患に備えることばかり考えていた私。
これが口腔内の疾患とまでは考えが至らずにいたのです。
3月29日(月)

ソメイヨシノも花の終わりを迎えていました。

ヘラヘラ笑っていて、機嫌も良かったのですが……。
それでも違和感を拭えなかった私は、
戸惑うたもつの口を半ば無理やりに開け、
右下顎の歯肉部分に小さなデキモノを発見しました。
(何これ? 歯周病?
歯磨きを怠っていたから、酷い状態になってしまった?)
(いやいや、犬の歯肉ってこんな感じだよね?)←違います。

写真では明らかに膨れているのが確認できますが、
口をチラッと開けただけでは分かり難いです。
3月30日(火)
耳洗浄の為、病院へ。

実は私自身まだ、このデキモノのことを、
それほど大変なこととは考えていませんでした。
耳洗浄の最中、
「先生、口の中に何かできてる感じなんです~」と、
世間話ついでのように伝える私。
「あらら、嫌なものじゃないと良いけどなぁ」と
優しい口調ながら、若干表情を曇らせる先生。
それでも私はまだ、
事態の緊急性に気付いてはいませんでした。
デキモノのことをこの時伝え忘れていたらと思うと、
本当にゾッとしてしまいます。
耳洗浄を見守りながら、
私の口をついて出たのは、お友達ワンコさんの話でした。
たもつが大好きだったそのワンコさんは、
口内にできた悪性腫瘍を局所麻酔で切除していたんですよね。
それも1度ではなく、何度も何度も。
その子はとても賢い子で、かかりつけ医からも
「この子だから(全身麻酔なしでも)できるんだよ」と
いつも褒められていたそうです。
まだたもつのデキモノを診てもらってもいなかったのですが、
お友達ワンコさんの身に起きた出来事が、
たもつにも起きているような気が、
どこかでしていたのかもしれません。
耳洗浄の後、たもつの口を開けデキモノを目視した先生、
瞬時に険しい表情になったのを私は見逃しませんでした。
看護師さんを呼び、写真を撮影。
その後、奥にいたH先生に声を掛けると、
「東大って、まだ放射線やってるっけ?」と。
え? 放射線?
「じゃあ、ガンセンターか、○○医か……」
ガ ン ?
え ! ? ガ ン ! ?
……続きます。
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