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犬は慣れる

    昨日午後7時半過ぎ、

  坊主のお散歩をしていた時のことです。

 いつものようにあっちをスンスンこっちをスンスン、

   歩くスピードも速く元気いっぱいです。

  それが、20分ほど歩いたところで……。

          ん?

 身体がふら付いたように見えたけど、

      え? 気のせいかな?

  今日はあんまり食べてないし、ウ○チも出ないかも。

    たもちゃん、もう帰ろうか?

 それでも先へ進もうとする坊主。

  でも、なんか変だな、急に歩みが遅くなってるし。

       ……って、えーっ!!!

 たもつは右へ左へ、もうふらっふらになっています。

      ちょっと待って! 帰ろう!

   慌てて抱き上げてみると、

 たもつの身体からは力が抜けぐったりしているのが

          分かりました。

    見ると、頭を小刻みに震わせています。

        今? ここで?

   たもつは、前庭疾患を発症していました。
 
     力の抜けた10キロを抱え、

  マンションまで約400メートルの道のりを行く私。

    マスクをしているせいで、呼吸が苦しく、

   何度も座り込み体勢を立て直しながら急ぎます。

    帰宅し坊主を座布団の上に乗せたところで、

      タイミングよく夫が帰宅しました。

 事の経緯を説明すると、夫は救急病院へ電話。

   たもつを抱え、すぐさま病院へと向かいました。

  車で10分ちょっと、病院の待合室に入る頃、

たもつはもう自らの力で頭を起こせるようになっていました。

   まだ眼振は残っていたものの、斜頸は小さく、

     身体の震えは治まりつつあったように思います。

 一旦待合室を出る夫のことを首を回し目で追う姿に、

    私の中の懼れは小さくなっていきました。


  先生に呼ばれ、恐る恐る診察台に乗せてみると、

    坊主は自力でしっかり座ることができていました。

 床の上を歩かせてみると、多少のふら付きはあるものの、

     私たちの手を借りず歩くことができています。

   先生曰く「眼振は治まってきていますね。

  首がちょっと右に傾いてるかなという感じだったけれど、

      それも治ってきてるかな」とのことで、 

     緊急の処置は不要ということになりました。

   床の上の坊主はというと、

     ものすごーくリラックスした状態で、

  暇潰しでもするかのように内股をガジガジやっています。

 とても良い先生で、私が繰り出す矢継ぎ早の質問にも

     すべて丁寧に答えてくださり、本当に感謝。

   他の緊急の患者さんの迷惑になるからと

      夫はソワソワしていたようですが、

  掛り付け医とは別の先生の考えもお聞きしたく、

     質問攻めにしてしまいました。


 前庭疾患を発症したのは、今年になってこれで5回目。

  幸い、その症状は徐々に軽いものになってきています。

    先生曰く「犬も、慣れるんですよ」と。

        え? どーゆーこと?

 初めて発症した時は、飼い主は勿論犬もパニック状態。

    自分に何が起きているのか分からず、

 バッタバタと動き回り失禁することも珍しくありません。 

   それが、「あれ? こういうの、前にもあったな」と、

    犬も理解するようになるのだそうです。 

   気持ちに多少の余裕があるからか、

 失禁せずに耐えていられるのだろう……とのことでした。

      「犬は慣れる」のだそうです。

    今回も前回同様失禁も嘔吐もなく、

  短時間の眼振と斜頸、身体のふら付きのみで、

    処置はしないまま回復を待つことになりました。

   帰宅後のたもつは、時折ふら付きながらも

     自分の足で立ち歩くことができていました。

    「お願いだから座るか寝るかしてて!」

   私の言葉には耳も貸さず、

      坊主はなぜか家の中をウロウロ。

    思えばこれまでも、発症後落ち着いてから、

  部屋の中をむやみやたら歩き回るという行動を

        取っていたんですよね。

     これは止めても無駄だ。

   本人が納得するまで、歩き回らせることにしました。

  ただ、身体のふら付きはまだ残っていたので、

    倒れて頭を打たないかとヒヤヒヤしてしまいます。

         「老犬なんだから」

            夫は言います、

     「いちいちパニックにならないように。

       何かあっても落ち着いて行動するように」

          私にそれができるだろうか……。

  シニアのたもつを守る為には、

冷静な判断に基づく落ち着いた行動が求められるんですね。


    今後前庭疾患を発症した場合は、

   症状が軽ければ暫く様子を見てみること。

 今回のように自然と回復する可能性が高いので、

    緊急の処置は不要と考えることとなりました。

  前回掛かりつけ医のところで酸素室に入れてもらい、

 帰りには小走りできるほど回復していたことを考えると、

    本当は可能な処置はしてもらいたいというのが

       私の本音ではあるのですが。

    
     昨日も今日も、寝てばかりです。


   20-12-17_1435.jpg



 前日は呆れるくらいよく食べよく暴れていたことを考えると、



    20-12-17_1442.jpg


     昨日のこの様子は、不調の表れだったのかも。



  なんとか予防する方法はないかと

      あれこれやっていますが……。

    「たもつは、老犬なんだから」と。

   そうですよね、

  老犬だからもう防ぎようがないのかもしれません。
 
     なんだか、疲れてしまいました。




    20-12-17_1644.jpg


    ただ、ツライ症状がなるべく出ないように。

      今はそう願うばかりです。





プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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