夜明け前の失禁
前記事「描いてみた【54】」では、
「今日は母のお墓参りに行ってきます」なんて書いて、
予約投稿しているのですが……。
投稿時刻の午前6時過ぎ、
私たちはたもつを連れ夜間診療を行っている病院へと
駆け込んだところだったのです。
それはちょうど空がようやく白み始めた頃のことでした。
このところ私の頭に張り付くように眠ることが多いたもつ。
んー、頭の上でゴソゴソしてるなぁ。
また寝返りを打ってるのか、体勢を整え直しているのか、
なんだか動きが激しいなぁ。
どしたー、たもちゃん。寝られないぞー。
!? !? !?
え? なに? どした?
たもつの動きが変です。
え? なに? のたうち回ってる?
いや、そんな感じじゃない。
なんだろ? 痙攣? いや違う。
身体をのけぞらせながら、布団の上で跳ねているような?
例えて言うなら、
ハトヤホテルのCMで子供に抱えられ暴れている魚?
「たもちゃん! どうしたの、たもちゃん!」
たもつは目を開けていますが、
自身の身体を起こすことができずにいるのです
私が腕を回し身体を支えてみると、
たもつの頭は不規則に横に振れています。
なにこれ! 死んじゃう! たもつが死んじゃう!
「たもちゃん、しっかりして!」
あれ? たもつの体臭、なんかオカシイ。
え? 漏らしてる?
私の布団の上で、失禁していました。
こんなことは、初めてです。
すると、それまで頭のふら付きを抑えられずにいたたもつが、
ふと我に返り股間を舐め始めたのです。
あ、そういうところへの意識は行くんだ……。
夫は救急病院へ電話を。
朝6時前、実は最寄りの救急病院は時間外になってしまいます。
それでも誰か出てくれるかも……の願いは叶わず。
なんの為の夜間救急なんだよっ!
ワンコ友達から聞いていた往診専門の先生にも繋がらず、
もうどうしていいのか分かりません。
「たもちゃん! しっかり、たもちゃん!」
ただ騒ぐだけの私の横で、
夫は夜間も受け付けてくれている病院を見つけ出していました。
すぐに出よう!
夫は車を走らせ、
その後部座席で私はバスタオルに包んだたもつを抱えています。
身体をのけぞらせるような激しい動きは止まっていましたが、
それが症状が治まってきたことを告げるものなのか、
更に弱っていっていることを暗示しているのかも分からず、
私はただたもつの呼吸音に耳をそばだて続けていました。
その後足先が小刻みに震えるのを見ましたが、
たまに顔を上げ私の腕の中でじっとしていたので、
いくらか安心してくれていたのかもしれません。
病院へ着くと、先生が受付で待っていてくれました。
状況を説明後「それではちょっとお預かりしますね」と
たもつを抱えて先生が行ってしまったので、
不安は募るばかりです。
離れているうちに死んじゃったらどうしよう。
死に目に会えなかったらどうしよう。
落ち着かない私の横で、夫は淡々と問診票を埋めていっています。
「それでは診察室へどうぞ」
先生から呼ばれました。
医師からの説明や処置についても長くなりそうなので、
次回に持ち越します。
……っていうか、
ここまで書いて疲れてしまいました。
「今日は母のお墓参りに行ってきます」なんて書いて、
予約投稿しているのですが……。
投稿時刻の午前6時過ぎ、
私たちはたもつを連れ夜間診療を行っている病院へと
駆け込んだところだったのです。
それはちょうど空がようやく白み始めた頃のことでした。
このところ私の頭に張り付くように眠ることが多いたもつ。
んー、頭の上でゴソゴソしてるなぁ。
また寝返りを打ってるのか、体勢を整え直しているのか、
なんだか動きが激しいなぁ。
どしたー、たもちゃん。寝られないぞー。
!? !? !?
え? なに? どした?
たもつの動きが変です。
え? なに? のたうち回ってる?
いや、そんな感じじゃない。
なんだろ? 痙攣? いや違う。
身体をのけぞらせながら、布団の上で跳ねているような?
例えて言うなら、
ハトヤホテルのCMで子供に抱えられ暴れている魚?
「たもちゃん! どうしたの、たもちゃん!」
たもつは目を開けていますが、
自身の身体を起こすことができずにいるのです
私が腕を回し身体を支えてみると、
たもつの頭は不規則に横に振れています。
なにこれ! 死んじゃう! たもつが死んじゃう!
「たもちゃん、しっかりして!」
あれ? たもつの体臭、なんかオカシイ。
え? 漏らしてる?
私の布団の上で、失禁していました。
こんなことは、初めてです。
すると、それまで頭のふら付きを抑えられずにいたたもつが、
ふと我に返り股間を舐め始めたのです。
あ、そういうところへの意識は行くんだ……。
夫は救急病院へ電話を。
朝6時前、実は最寄りの救急病院は時間外になってしまいます。
それでも誰か出てくれるかも……の願いは叶わず。
なんの為の夜間救急なんだよっ!
ワンコ友達から聞いていた往診専門の先生にも繋がらず、
もうどうしていいのか分かりません。
「たもちゃん! しっかり、たもちゃん!」
ただ騒ぐだけの私の横で、
夫は夜間も受け付けてくれている病院を見つけ出していました。
すぐに出よう!
夫は車を走らせ、
その後部座席で私はバスタオルに包んだたもつを抱えています。
身体をのけぞらせるような激しい動きは止まっていましたが、
それが症状が治まってきたことを告げるものなのか、
更に弱っていっていることを暗示しているのかも分からず、
私はただたもつの呼吸音に耳をそばだて続けていました。
その後足先が小刻みに震えるのを見ましたが、
たまに顔を上げ私の腕の中でじっとしていたので、
いくらか安心してくれていたのかもしれません。
病院へ着くと、先生が受付で待っていてくれました。
状況を説明後「それではちょっとお預かりしますね」と
たもつを抱えて先生が行ってしまったので、
不安は募るばかりです。
離れているうちに死んじゃったらどうしよう。
死に目に会えなかったらどうしよう。
落ち着かない私の横で、夫は淡々と問診票を埋めていっています。
「それでは診察室へどうぞ」
先生から呼ばれました。
医師からの説明や処置についても長くなりそうなので、
次回に持ち越します。
……っていうか、
ここまで書いて疲れてしまいました。
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