隠された財宝
本日、レントゲン撮影をしてきましたよ。
誰が?
……うちの坊ちゃんが。
そろそろお耳の状態でも診て頂きましょうかね、
軽い気持ちで訪れた動物病院。
……で、軽い気持ちで世間話程度のつもりで口にした、
「昨日、何か拾い食いしたんですよね~」という私の言葉に、
敏感に反応した先生。
「たもつ~、なに食べたのぉ?」
「骨ですよ~、何の骨か分からないけどぉ」
「え!? 骨?」
「骨です、骨! もうね、口の両脇からはみ出すくらい大きな骨」

こんなふうに、
口の端っこからはみ出しちゃうくらい大きな骨。
たもつの歩く河原、
以前より何のものか分からない骨が落ちていることが多かった。
何のもの?っていうか……、
たぶん、鶏か豚か牛の骨。
これね、カラスがせっせと運んできます。
輸送中に落としちゃった骨もあれば、
「後で食べよー」ってつもりで
木の根元に隠してた骨もある。

楽しい河原♪
……で、坊主が食べちゃったのが、
この、カラスが隠してた骨。
お散歩中、
なんかスンスンしてるな~と思った次の瞬間、パク!って。
おいっ!
見ると、お口の両端から何か飛び出てる状態で、
何かって言うか骨なんですけどね、
1本の立派な骨じゃなくて、まあ、軟骨みたいな感じの骨、
それを薄ら笑いを浮かべながらガシガシしてる。
おーいっ! なに食ってんだーっ!!!
こういう時、無理に取り上げようとすると更にアブナイ。
取られまいとして慌てて呑み込んじゃうからね、大きいまま。
もうさ、仕方がないからとにかくよく噛み砕いてよ。
大きいままで喉に刺さるとアブナイから。
呆れて立ち尽くす私。
すぐ傍のフェンスには、集まって来たカラスが数羽。
あー、キミらのうちの誰かが大切に隠してた骨なんかー?
ごめんよ、うちの坊ちゃんが頂いちゃってる。
カラスはたもつのことをジーっと見てるし、
下手したら取り戻そうと無茶をするかもしれないし、
たもつー、もたもたしてないでとっとと食べちゃいな!
結局、ガシガシぐちゃぐちゃ時間を掛けて堪能した後、
満足げな表情でゴックンした坊主。
私たちが立ち去るのを確認し河原に降り立ったカラス、
たもつの食べこぼしを啄んでいた。
やっぱ、カラスの隠し財宝を頂いちゃったんだね。

隠されたものほど美味しいんだよ。
昨日の朝の出来事をお話しすると、
「じゃあ、レントゲン撮らなきゃいけないかなぁ」と先生。
骨をガシガシした後、
たもつは下痢も嘔吐もしていない。
骨を食べるの、これが初めてじゃないんでね。
(そーゆーことじゃないだろ!って感じですが)
ここで先生の解説……。
よほど悪いものであれば、早いうちに下痢や嘔吐があるだろう。
昨日今日とそれが見られないので、今後その可能性は少ないかも。
怖いのは硬い骨の方。
食道、胃と無事に通り過ぎても、
長い時間腸に滞在することもある。
その骨が忘れた頃に腸を突き破る……みたいなことが、
実際にあるのだそう。
「昔の犬は胃酸が強かったけど今の子は(そうじゃないから)」と
先生仰る。
そうなんだ~、昔の子は骨バリバリがオッケーだったんだね。
けど、そんなコワイこと言われたら、
レントゲン撮らない訳にいかないじゃん。
……で、結果。
「骨……らしきものは残っていない」ということだった。
胃の中には今朝のご飯、腸の中には多少のガス。
「仮に腸に穴でも開いていたら、
ガスがこの横隔膜の辺りまで移動してきちゃってる筈だから」
レントゲン写真を見た結果、
呑み込んだ骨が今後影響を及ぼすということはなさそう。
ただ、雑菌が悪さする可能性はまだ残っているということで、

毒素を中和する薬が出た。
これを、2日間服用。
……ったく、とんだことになったわ。
身体に負担を掛けないようにということで、
お耳洗浄はまた後日ということに。

耳なんか、一生洗わなくていいよ。
たもつももう10歳、
拾い食いなんてアホのすること、
もうやらないと思ってた。
ホント、油断のならないヤツだわ。

だったら美味い肉出してくれよ、かーちゃん。
みなさんも、お気を付けくださいませね。
あ、みなさんのところには、
骨なんて野蛮なもの……、落ちてないですね。
誰が?
……うちの坊ちゃんが。
そろそろお耳の状態でも診て頂きましょうかね、
軽い気持ちで訪れた動物病院。
……で、軽い気持ちで世間話程度のつもりで口にした、
「昨日、何か拾い食いしたんですよね~」という私の言葉に、
敏感に反応した先生。
「たもつ~、なに食べたのぉ?」
「骨ですよ~、何の骨か分からないけどぉ」
「え!? 骨?」
「骨です、骨! もうね、口の両脇からはみ出すくらい大きな骨」

こんなふうに、
口の端っこからはみ出しちゃうくらい大きな骨。
たもつの歩く河原、
以前より何のものか分からない骨が落ちていることが多かった。
何のもの?っていうか……、
たぶん、鶏か豚か牛の骨。
これね、カラスがせっせと運んできます。
輸送中に落としちゃった骨もあれば、
「後で食べよー」ってつもりで
木の根元に隠してた骨もある。

楽しい河原♪
……で、坊主が食べちゃったのが、
この、カラスが隠してた骨。
お散歩中、
なんかスンスンしてるな~と思った次の瞬間、パク!って。
おいっ!
見ると、お口の両端から何か飛び出てる状態で、
何かって言うか骨なんですけどね、
1本の立派な骨じゃなくて、まあ、軟骨みたいな感じの骨、
それを薄ら笑いを浮かべながらガシガシしてる。
おーいっ! なに食ってんだーっ!!!
こういう時、無理に取り上げようとすると更にアブナイ。
取られまいとして慌てて呑み込んじゃうからね、大きいまま。
もうさ、仕方がないからとにかくよく噛み砕いてよ。
大きいままで喉に刺さるとアブナイから。
呆れて立ち尽くす私。
すぐ傍のフェンスには、集まって来たカラスが数羽。
あー、キミらのうちの誰かが大切に隠してた骨なんかー?
ごめんよ、うちの坊ちゃんが頂いちゃってる。
カラスはたもつのことをジーっと見てるし、
下手したら取り戻そうと無茶をするかもしれないし、
たもつー、もたもたしてないでとっとと食べちゃいな!
結局、ガシガシぐちゃぐちゃ時間を掛けて堪能した後、
満足げな表情でゴックンした坊主。
私たちが立ち去るのを確認し河原に降り立ったカラス、
たもつの食べこぼしを啄んでいた。
やっぱ、カラスの隠し財宝を頂いちゃったんだね。

隠されたものほど美味しいんだよ。
昨日の朝の出来事をお話しすると、
「じゃあ、レントゲン撮らなきゃいけないかなぁ」と先生。
骨をガシガシした後、
たもつは下痢も嘔吐もしていない。
骨を食べるの、これが初めてじゃないんでね。
(そーゆーことじゃないだろ!って感じですが)
ここで先生の解説……。
よほど悪いものであれば、早いうちに下痢や嘔吐があるだろう。
昨日今日とそれが見られないので、今後その可能性は少ないかも。
怖いのは硬い骨の方。
食道、胃と無事に通り過ぎても、
長い時間腸に滞在することもある。
その骨が忘れた頃に腸を突き破る……みたいなことが、
実際にあるのだそう。
「昔の犬は胃酸が強かったけど今の子は(そうじゃないから)」と
先生仰る。
そうなんだ~、昔の子は骨バリバリがオッケーだったんだね。
けど、そんなコワイこと言われたら、
レントゲン撮らない訳にいかないじゃん。
……で、結果。
「骨……らしきものは残っていない」ということだった。
胃の中には今朝のご飯、腸の中には多少のガス。
「仮に腸に穴でも開いていたら、
ガスがこの横隔膜の辺りまで移動してきちゃってる筈だから」
レントゲン写真を見た結果、
呑み込んだ骨が今後影響を及ぼすということはなさそう。
ただ、雑菌が悪さする可能性はまだ残っているということで、

毒素を中和する薬が出た。
これを、2日間服用。
……ったく、とんだことになったわ。
身体に負担を掛けないようにということで、
お耳洗浄はまた後日ということに。

耳なんか、一生洗わなくていいよ。
たもつももう10歳、
拾い食いなんてアホのすること、
もうやらないと思ってた。
ホント、油断のならないヤツだわ。

だったら美味い肉出してくれよ、かーちゃん。
みなさんも、お気を付けくださいませね。
あ、みなさんのところには、
骨なんて野蛮なもの……、落ちてないですね。
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