ポン太に添い寝

タタターっと


「この場所取ーった

↑ たもつのお友達、ポン太。

たもつ 「おまえー、なんでそこに座んのよ」

たもつもさぁ、なんでそんな位置からのご挨拶なのよ


たもつ 「おまえっ、上から嗅ぐなよっ


たもつ 「あいつめー」

ポン太 「へっへー」
ポン太はたもつの後輩ワンコ。
昨日はおうちの方で色々と作業があったので、
その間我が家に遊びにきてもらいましたよ。
お姉ちゃんがポン太を連れてきてくれたんだけど、
粗相しないか悪さしないかすごく心配しながら帰って行った。

たもつ 「おいらを差し置いて、なんで玉座に座ってんのよ」

ポン太 「ボクちんは自由なんだよ~

ポン太は、たもつが大好きな家族の子。
だから、ポン太にはどーしても甘くなっちゃう。
ポン太はたもつのクマーを振り回し

あっちをスンスン、こっちをスンスン

勝手気儘に探検して周るポン太の後ろを、
たもつはなぜか必死について周ってる。
たもちゃーん、子分みたいになってるぞー

家の中の探検に飽きて玄関ポーチへ。


ポン太 「ねえね(お姉ちゃん)はどこ行ったんだろ?」
大きな耳をレーダーみたいに使って、ねえねの足音を探してる。
ポンポン、ねえねは後で迎えに来てくれるからね。
しかし……、
たもちゃんは、誰を待ってるんだろ?

キミも、ねえねを待っているのか?
ひとしきり暴れてオヤツを食べて……。
ふと、寂しくなっちゃったのかな。

ポン太はやっぱり、玄関の方を見つめてる。
ポンポンごめんね、ねえねはまだまだ来ないんだよ。

待ちくたびれて、廊下でうたた寝。
手を添えてるとスヤスヤ寝てるんだけど、
ちょっと離れるとすぐに目が覚めちゃう。
合間にちょっと洗濯物でも取り込んで……、
なんてことしてるとずーっとこっちをガン見してるし。
戻ると尻尾ブリブリで迎えてくれて、
「ネンネしてていいんだよ」と言うと、
安心したように私にピッタリくっついて横になる。
寝息を立ててスヤスヤしてる時間もあったけど、
気付けば玄関の向こうの音を拾おうと、
神経を集中させていたように思うんだよね。
ねえねがなかなか戻らなくて、
すごく、不安だったんだろうな。
たもつは玉座で爆睡してるし(お客さん来てるんだぞー)、
ポンポンには私がずーっと添い寝。
本当に可愛い寝顔でスヤスヤ

肉球プニプニしたくなっちゃうけど、我慢我慢

このまま寝てれば、そのうちねえねが迎えに来てくれるからね。
……と思っていたら、

外から、ワンコのキャンキャン声が!
たもつの暮らすマンション、
玄関の向こうにはいつもの河原が広がっている。
……ということで、
夕暮れ時になるとお散歩するワンコの声で賑やかになっちゃう。
せっかくいい感じで寝てたのにー


ねえねが来ない……。

もう全然眠くない……。
その後は洗濯物を畳んでる私を見守り、
切り干し大根を煮てる私の傍に寄り添い、
(うちの子かよっ!

本当に健気にお行儀良く我が家で過ごしてくれた。
午後6時過ぎ、ピンポーンが鳴って、
ねえねがお迎えにやってきた!
ポンポンは大興奮



大好きなお姉ちゃんに会えて、たもつも大興奮



ねえねの取り合いでいざこざが起きそうだったので
取り敢えずたもつを隔離

ポンポン、よく頑張ったね

とっても良い子だったぞ

ねえねが持ってきてくれたケーキ、とっても美味しかったよ。
どうもありがとね

ヤキモチ焼きのたもつがちょっぴり殺気立ってたけど、
これに懲りず、またいつでも遊びに来てね

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