モモコさんが来ましたよ

「えへへ

たもつのようでたもつでないこの子は、
モモコさん。
少しの間お友達の家で預かってるジョシーバさん。
昨日の夕方、我が家に遊びに来てくれました。
お友達の家のワンズはまだ若くて暴れ盛り、
モモコさんをそのお散歩に付き合わせるのは可哀相ということで、
ワンズのお散歩中我が家で預かることに。
たもつとの初対面は柵越しに。
慣れない子と鼻突き合わせるのは嫌かなと思ったのだけど、
モモコさん、
尻尾をブルンブルン回して愛嬌振りまいてくれました。
それでもよそ様のお嬢にストレスを与えたくはないので、

たもつにはベランダに出て頂いて、

モモコさんには家の中を探索して頂いて……。

「かーちゃん! 入れろよ、かーちゃん!」

今度はベランダを探索。

「なにここ、色んなニオイがする~♪」

向こうにたもつがいます。
そりゃ、気になるよねぇ。

いいねぇ、いい笑顔だよ。
オバチャン、ちょっぴり安心したよ。

「かーちゃん。あいつ、誰なのよ」
家のど真ん中に、柵を立てています。
モモコさんにはベランダ側の半分、
たもつには玄関側の半分をあてがってます。
どうやら喧嘩もしなそうなのだけど、
やはりよそからお預かりしてるお嬢、
何かあったら大変ですからね。

立派な背中。
モモコさん、
ほとんどベランダで過ごしていたのだけど、
ずーっとお空を見上げていたりして、
飼い主さんのことを想ってるんだろうなぁって、
なんだか切なくなってしまいます。
おかーさんも頑張ってるからね、
モモコさんも、あともう少しの間頑張ろうね。

「向こうが気になる」
お隣のベランダに誰か出てきているようです。

「気になるぅ、気になるよぉ」
オバチャンはキミの尻尾の方が気になるわ、
どんだけ巻いてるのよ。

「ここ、開けてくれないかしら」

「ここから脱出したい……」
え!?

「オバチャン。ここの壁、ぶち抜いてよ」
え?

「向こうへ行きたい」

真剣なお顔。

スンスンスンスン。
ん? なんかいい匂いがやって来てる?

「オバチャン気付かないの?
なんか匂ってきてるのよ」
モモコさん、結局うんともすんとも言わず。
たもつは1回だけ「ワン!」って言ったな。
たもつの「ワン」を聞いたの、何年ぶりだろ。
モモコさん、お水も飲まずオヤツも食べず……。
私が台所へ行くと舌をペロリンして飛んでくるのだけど、
ワンコが好きそうなヨーグルトもクリームチーズも食べず。

「退屈なのよね」
結構タプタプな感じなのよね。
お迎えのピンポンが鳴り私がリードを装着させると、
モモコさん、
それまでの動きがウソのように、
玄関へ向かって走り出しました。
あ……。
ちと寂しいけど、仕方ないことだよね。
あともう少し、
おかーさんに会える日まで頑張ろうね。

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