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聴診器を買いました

   水曜日、坊ちゃんを連れ病院へ。


 ここ暫く気になっていたことを、先生にご相談。

   実は……、

    最近の坊ちゃん、歩みがひどく遅い。

 気になり始めたのはここ1週間くらいのこと。

     あぁ、今日はちょっと暑いもんね。

   蔵王は涼しかったから、元気によく歩いてたし。

    あれぇ、脚の筋肉が落ちたのかなぁ?

  でも、家の中ではよく走り回ってるよねぇ……。


    このところの坊ちゃん、

 足を前に出すのもやっと……という感じで歩いている。


  加齢? え……。でも、そんなに急に?

    もしかして、薬の副作用?

   3月から服用を始めた「アポキル」

     アポキルの副作用を調べてみると

  「歩行障害」という言葉は出てくるものの、

       その具体例が一切出てこない。

  以前病院で確認した時も

 「そのような副作用は(症例としては)出ていない」

         ということだった。

   それでもネットを見る限り、

 アポキルでの歩行障害を疑う飼い主が確実にいる!

     そう思うと、気が気ではない。





   17-06-02_837.jpg


       今日も暑いです…… 





    「とにかく散歩での足取りが重い」

        先生に、そう訴えた。

   たもつに聴診器を当てた先生、

 「うーん。心拍数が、標準よりちょっと少ないですねぇ」と。


          え?

     心拍数が少ない!?

       心臓が……、止まっちゃう!?



   ・ 動くのが鈍い

   ・ 心拍数が少ない

 以上の2点から思い当たるのは、

  甲状腺機能の問題……ということだった。

    検査をした訳ではないので、

      今のところ「1つの可能性」の段階。

 散歩が気怠そうとは言え、家の中では活発であること。

    その他気になる症状が見られないこと。

      ……で、この日は、

  「少し様子を見てみましょう」ということで落ち着いた。

    それでも「心拍数が少ない」という新事実に、

      飼い主の心拍ももう消えて無くなりそうだよ……。


  その後は、毎度お馴染みの耳洗浄&お薬注入。

    先生大好き、看護師さん大好きのたもつが、

      注射なんか屁とも思わないたもつが、

   この耳洗浄を頻繁に行うようになってから、

 診察台に上ると「帰る!」の合図の抱っこをせがむように。

     ごめん、たもちゃん。

  お耳をちゃんと診てもらわないと、

       後でツライことになっちゃうんだよ。

 耳の中を洗浄液でいっぱいにされてジャブジャブ洗われて、

    その後はねっとりクリーム状の薬を注入されて、

      それでもたもちゃんよく耐えた。

    耳の中の状態、

  以前より少し改善されたとの診断を頂いた。

   どうかこれ以上悪くなりませんように……。
   

  会計を待つ間、

 耳の中の異物(クリーム状の薬)を排除すべく、

   たもつは全身を揺らし頭を振り

     後ろ足で耳をかっぽじり……、

  静寂に包まれた待合室の一角だけが

     ちょっとした修羅場を迎えている。

    「たもちゃん、もう止めて」

   「たもちゃん、お薬が出ちゃう」

 耳を穿ろうとするたもつの後ろ足を制する私の手は、

      彼の爪で傷だらけになる。

    「たもちゃんもう止めて、お薬が出ちゃう」


  会計を終え病院を出る頃、

   時計の針は既に午後7時を大きく回っていた。

 夫の帰宅時間を気にしなければならないが、

     ここからの道のりが、更に地獄。

  異物を耳から放り出したいたもつは、

    病院を後にしてからも更に頭を振っている。

 揺さぶられ症候群と同様、

   脳にダメージを受けるんじゃないか……。

    そう懼れる私はオヤツをチラつかせ、

  たもつの気を紛れさせようと必死だ。

     「たもちゃん、もう止めて」

   「じゃあ、オヤツ食べておうちまで頑張ろう」

     そう繰り返すうち敵も賢くなるもので、

  「そろそろオヤツが出てくる頃合いでは?」

    「あんなに頑張ったのに、オヤツも出ないの?」

   「オヤツが出て来なきゃ、もう一歩も歩かない!」

     たもつはこまめに要求を繰り返し、

    終いには頑としてその場を動かなくなった。



   たもちゃん……、

      おかーさんは涙が出てくるよ。

 大好きな先生たちに、

   大嫌いな耳治療をされるたもつの気持ち。

  不快感を剥き出しに、

 私の制止も聞かず一心不乱に頭を振り続ける坊主。

     一向に良くならない外耳炎。

   効き目も怪しくなってきた痒み止めのアポキル。

     その上、「心拍数が少ない」だなんて……。


    街路樹の暗がりに、

  不機嫌そうに座り込む柴犬と、

    その犬の頭を撫でながらただただ涙を流す女。

 傍から見たらそりゃ、ホラー以外の何ものでもないね。
  

   たもつを宥めすかしオヤツを取り出し

 抱っこまで取り混ぜながら帰宅したのは午後8時過ぎ。


   帰宅した夫に

    「たもつの心拍数が少ない」ことを伝えた。

  そしてその晩、

     私たちは聴診器を買った。






    たもちゃん、お手!



    17-06-02_844.jpg


       「かーちゃん、オヤツのってないよ」






     たもちゃん、お手!



   17-06-02_845.jpg


       「かーちゃん。無理やり手を握らないでよ」





    
      長くなるので、明日に続きます。






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プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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