舌で読む
ものを知らない私が
「舌読」という言葉を初めて耳にしたのはつい最近のこと。
知ったのはあるテレビ番組から、
NHK「探検バクモン」の
「ハンセン病を知っていますか」という放送を観てからのことです。
これ、昨年6月にも再放送をされていて、
今回はアンコールを受けての放送でした。
ハンセン病について、
それだけ人々の関心が高いということですよね。
番組の冒頭で紹介されたのが、1枚の写真。
それは、点字に舌先を押し当てている男性の後ろ姿でした。
それが「読む」という行為だと気付くまで、
少し時間が掛かりましたね。
病気で視力を失い、更には指先の感覚をも失ったその人は、
舌で点字をなぞることで「読む」ことを可能にしたのでした。
人間の舌って、
そんなに研ぎ澄まされた感覚を持っているのでしょうか。
自分の舌に手を押し当ててみても、
あの細かい点の配列1つ1つを感じることができるとは、
到底想像することができません。
「知る」ことへの人間の執念って、
凄まじいものがあるんだな。
国策によりハンセン病患者が長く隔離生活を
余儀なくされてきたことは認識としてありましたが、
それがつい最近1996年まで続いていたということを
私はまったく知りませんでした。
あぁ、「知らなかった」というのはウソになりますね。
ニュースでは見聞きしていた、
けれど「関心が薄かった」というのが本当のところかもしれません。
「大変だなぁ。気の毒だなぁ」
そんな通り一遍のことは思ったのかもしれませんが、
それ以上深く知ろうと、その時は思わなかったのでしょう。
「舌読」するその人の姿を見た時、
自分はなんと勿体ないことをしてきたのだろうと、
そんなことを思いました。
見ることのできる目を持ち、聞くことのできる耳を持ち、
感じることのできる指先を持ち……。
更には嗅ぐことのできる鼻を持ち、味わうことのできる舌を持つ。
あぁ舌は、味わうだけでなく感じることもできるんですね。
せっかく授かった五感と五官、
もっと大切に愛おしんで使わなければ、
人生勿体ないですよね。
たもつだって、色々有効活用してますよ。

美味しいものをちゃんと味わってる。
感激の味だと、目が寄っちゃうのよ。

風呂場に連れ込まれた時だって、
「ヘルプ!」をちゃんと目で訴えてるし。

美味しそうな匂いには敏感に反応。
呼ばれてもいないのに、速攻駆け付けちゃう。

プルートのこの感触が良いんだよ。
お気に入りのフカフカに手を伸ばしてる。

「拗ねてないで、こっちに来なさいっ!」
聞こえているのに、聞こえないふり。
あっ、こういうのは有効的な使い方じゃないからね。
たもつのように、五感鋭く生きたいものです……。
「舌読」という言葉を初めて耳にしたのはつい最近のこと。
知ったのはあるテレビ番組から、
NHK「探検バクモン」の
「ハンセン病を知っていますか」という放送を観てからのことです。
これ、昨年6月にも再放送をされていて、
今回はアンコールを受けての放送でした。
ハンセン病について、
それだけ人々の関心が高いということですよね。
番組の冒頭で紹介されたのが、1枚の写真。
それは、点字に舌先を押し当てている男性の後ろ姿でした。
それが「読む」という行為だと気付くまで、
少し時間が掛かりましたね。
病気で視力を失い、更には指先の感覚をも失ったその人は、
舌で点字をなぞることで「読む」ことを可能にしたのでした。
人間の舌って、
そんなに研ぎ澄まされた感覚を持っているのでしょうか。
自分の舌に手を押し当ててみても、
あの細かい点の配列1つ1つを感じることができるとは、
到底想像することができません。
「知る」ことへの人間の執念って、
凄まじいものがあるんだな。
国策によりハンセン病患者が長く隔離生活を
余儀なくされてきたことは認識としてありましたが、
それがつい最近1996年まで続いていたということを
私はまったく知りませんでした。
あぁ、「知らなかった」というのはウソになりますね。
ニュースでは見聞きしていた、
けれど「関心が薄かった」というのが本当のところかもしれません。
「大変だなぁ。気の毒だなぁ」
そんな通り一遍のことは思ったのかもしれませんが、
それ以上深く知ろうと、その時は思わなかったのでしょう。
「舌読」するその人の姿を見た時、
自分はなんと勿体ないことをしてきたのだろうと、
そんなことを思いました。
見ることのできる目を持ち、聞くことのできる耳を持ち、
感じることのできる指先を持ち……。
更には嗅ぐことのできる鼻を持ち、味わうことのできる舌を持つ。
あぁ舌は、味わうだけでなく感じることもできるんですね。
せっかく授かった五感と五官、
もっと大切に愛おしんで使わなければ、
人生勿体ないですよね。
たもつだって、色々有効活用してますよ。

美味しいものをちゃんと味わってる。
感激の味だと、目が寄っちゃうのよ。

風呂場に連れ込まれた時だって、
「ヘルプ!」をちゃんと目で訴えてるし。

美味しそうな匂いには敏感に反応。
呼ばれてもいないのに、速攻駆け付けちゃう。

プルートのこの感触が良いんだよ。
お気に入りのフカフカに手を伸ばしてる。

「拗ねてないで、こっちに来なさいっ!」
聞こえているのに、聞こえないふり。
あっ、こういうのは有効的な使い方じゃないからね。
たもつのように、五感鋭く生きたいものです……。
スポンサーサイト