薬に頼らない生き方 ~ その1
坊主のアレルギーのお話です。
おもしろネタは1個もないので、
興味のない方はスルー願います

荒川河川敷のコスモス
あぁ、やたら長くなりそうです。
皮膚にお困りでない方は、本当スルーしちゃってください
今月8歳の誕生日を迎える我が家の坊ちゃん。
この夏辺りからお肌の調子が益々よろしくない。
いつもは春の花粉症さえ遣り過ごせば
ほぼ問題なく年末を迎えられるというのに、
この夏の坊主ときたら……。
今になって思えば、7歳の誕生日を祝った昨秋頃、
なんとなくその兆候は出始めていたんですよね。
あの頃から坊主の身体は変わりつつあったんだな……。
アレルギー治療、これまでの経緯を記録しておきます。
坊主がアレルギー体質だと発覚したのは生後7ヶ月の頃。
顔をバリバリと引っ掻くものだから、
頬の毛が少し禿げてきちゃったんですよね。
すぐさまアレルギー検査(スペクトラムのスポットテスト)を受け、
陽性反応が出たものを確認。
それまで食べていたフードに何ら問題はありませんでしたが、
低アレルゲンを追求した今のフードに切り替え。
その後成長に伴い抵抗力も増したのか皮膚の状態も改善され、
花粉症の時期にプレドニゾロン(ステロイド)を数粒服用する以外、
薬に頼ることもありませんでした。
春でもないのに何やら痒そう……、
そう感じ始めたのは昨秋くらいから。
それでも「あぁ、秋のブタクサかな」
歳と共に色々出てくるな……くらいで済んでいて。

昨年11月。それでもびっしり毛むくじゃら。
そしてこの春、

3月中旬。足をガジガジしてる。
いつもの花粉症の症状、
涙が出て、くしゃみが出て、それから若干のカイカイ。
ステロイド剤(1シート10粒)が処方されても、
半分使うかどうかという感じです。
それが今年は、

4月中旬(例年なら花粉症が治まってる時期)
相変わらず齧ってる。
そろそろ治まる筈……と思っているのでステロイド剤も抑えめ。

5月下旬。足先以外は綺麗な毛むくじゃら。
実は、痒みもそのうち治まるんだろうなと、
飼い主まだ呑気に考えてる。
気温がグッと上がり始める頃はちょっと痒いけど、
その後は自然と終息するしね。
5月の血液検査、
肝臓の数値(ALP値)が若干高いけどまあ許容範囲内。
ステロイド剤の使用量にも問題なさそう。
……なんて思っていたら、

7月下旬。
黄色で囲ったのはガジガジしてるところ。
それ以外にオレンジ色で指した場所、
お腹にね、赤いポツポツが出始めてる。
なんだろ、これ?
その後赤いポツポツは増え続け、
今まで見たことのない黒いカサブタのようなものもでき、
薬用シャンプー(クロルヘキシジン)が処方されました。
これ「表在性膿皮症」です。
毛穴に細菌が入り込み、炎症を起こす皮膚炎です。
原因菌はどこにでも存在する菌で、
皮膚の免疫力が低下すると発症します。
他のワンコに伝染することはありません。
クロルヘキシジンはよく効きます。
一時はポツポツが酷かったのですが、
坊主のお腹、今では綺麗なピンク色に戻りつつあります。
今年は不調だなぁ、
アレルギー症状は歳と共に悪化すると言われてるからとても心配。
他には「マラセチア皮膚炎」を発症したことも。
マラセチアは酵母菌の一種で正常な犬にも存在する微生物。
皮膚が弱ったり皮脂が過剰になると、皮膚炎を起こします。
薬用シャンプー(マラセブシャンプー)が処方されました。
マラセブシャンプーにはクロルヘキシジンも配合されています。
マラセチア以外の菌を殺菌するのにも有効です。
それにしてもあれこれ忙しい坊主だわ……と思っていたら、

8月末。「ニキビダニ」が悪さを始めました。
この寄生虫は正常な犬にも存在するといわれています。
母犬から貰ってきちゃうんですね。
皮膚の免疫力が低下した時、過剰に増殖し炎症を引き起こします。
治療には3ヶ月を要します。
オフロキシン眼軟膏と内服するシロップが処方されました。
ハゲ → 皮膚の硬化 → 発毛 という感じで、
只今治療の中間地点辺りでしょうか。
「ニキビダニ」の症状が出たところで、
ステロイド剤の使用が禁止されました。
ステロイド剤を餌にニキビダニが増殖してしまうからなんですね。
それにしても、痒がったらどうすれば?

アレルギー症状の悪化を懸念してダイソンを購入。
こう見たところ、まだまだ毛むくじゃら。
ステロイド剤を断ってから約1ヶ月。

9月末。美ヶ原高原へ出掛けた頃。
この辺り、結構禿げています。
夜中にガシガシ齧ってしまったからです。
アトピー性皮膚炎、
実は夜間に症状が出易いと言われています。
人間の子供さんでも寝ている間に掻き毟っちゃうということ
よく聞きますよね。

今月初旬。
囲ったところがまだまだ。
皮膚が硬化していて治るのに時間が掛かりそうです。
病院で処方された
「表在性膿皮症」用に処方されたクロルヘキシジンのシャンプーと、
「マラセチア皮膚炎」用に処方されたマラセブシャンプーと、
更にはアトピー性皮膚炎に効くと言われる市販の
アデルミルを使用。
↑ 脚以外の場所はかなり綺麗になりました。
それから、話が逸れたと感じるかもしれませんが、
実は2月上旬と9月下旬に耳の中に炎症を起こしています。
これも、実はアレルギーの影響が考えられるんですよね。
ステロイド断ちしてからの今の皮膚の状態を考えると、
あの薬がどれほどよく効いていたかが分かります。
医師から使用を制限されているにも関わらず、
「痒がる姿を見ていられなくてつい……」と言って
使い続ける飼い主さんの姿も病院でよく見ます。
でも、薬によって良くない影響が出るのも事実。
食欲が増すとかオシッコがよく出るなんてカワイイもんです。
怖いのになると、
胃・十二指腸潰瘍・肝障害・副腎の機能低下
それから糖尿病なんていうのも出てきます。
そして、うちの坊主に見られたのが、
皮膚が薄くなり皮膚のバリア機能が格段に落ちたということでした。
これね、↑ の様々な皮膚炎が出て初めて気付いたことです。
皮膚のバリア機能、これ、もの凄く大事なんです。
アトピー性皮膚炎に関して言えば、
① アレルギー体質
② アレルゲンの存在
③ 皮膚バリア機能の異常(低下)
この3つの要因が重なり合って初めて発症するんですよね。
①アレルギー体質については、坊主はそうなのだから仕方ない。
②アレルゲンの存在に関しても、全てを除去することは不可能。
(食物アレルギーに関しては別です)
……ってことは、え?
皮膚バリア機能さえ正常に働いていれば、発症しないってこと?
ステロイド剤の副作用で皮膚バリア機能が低下
↳ 他の皮膚炎を発症
↳ 坊主の痒みが更に増す
ステロイド剤の副作用で皮膚バリア機能が低下
↳ アトピー性皮膚炎も悪化
↳ 坊主の痒みが更に増す
※ 皮膚バリア機能の低下の原因が
ステロイド剤のみなのかどうかは分かっていません。
アトピー性皮膚炎の子は保水成分であるセラミドが少ないとも。
↑ アデルミルにはセラミドも配合されています。
シャンプーの回数、ちょっと増やすかな……。
長くなりそうなので、分けて記録します
アトピー性皮膚炎も食物アレルギーも、
薬に頼らない治療を行っているという先生を見付けました
症例も多く毛むくじゃらに戻ったワンコさんたちの写真を見ると、
うちの子も!という希望も湧いてきますよ。
あ、アレルギー治療に掛かりきりで、
みなさんのところへお邪魔する機会を逸しています。
余裕ができたら遊びに行くので、
その時は温かく迎えてくださ~い

おもしろネタは1個もないので、
興味のない方はスルー願います


荒川河川敷のコスモス
あぁ、やたら長くなりそうです。
皮膚にお困りでない方は、本当スルーしちゃってください

今月8歳の誕生日を迎える我が家の坊ちゃん。
この夏辺りからお肌の調子が益々よろしくない。
いつもは春の花粉症さえ遣り過ごせば
ほぼ問題なく年末を迎えられるというのに、
この夏の坊主ときたら……。
今になって思えば、7歳の誕生日を祝った昨秋頃、
なんとなくその兆候は出始めていたんですよね。
あの頃から坊主の身体は変わりつつあったんだな……。
アレルギー治療、これまでの経緯を記録しておきます。
坊主がアレルギー体質だと発覚したのは生後7ヶ月の頃。
顔をバリバリと引っ掻くものだから、
頬の毛が少し禿げてきちゃったんですよね。
すぐさまアレルギー検査(スペクトラムのスポットテスト)を受け、
陽性反応が出たものを確認。
それまで食べていたフードに何ら問題はありませんでしたが、
低アレルゲンを追求した今のフードに切り替え。
その後成長に伴い抵抗力も増したのか皮膚の状態も改善され、
花粉症の時期にプレドニゾロン(ステロイド)を数粒服用する以外、
薬に頼ることもありませんでした。
春でもないのに何やら痒そう……、
そう感じ始めたのは昨秋くらいから。
それでも「あぁ、秋のブタクサかな」
歳と共に色々出てくるな……くらいで済んでいて。

昨年11月。それでもびっしり毛むくじゃら。
そしてこの春、

3月中旬。足をガジガジしてる。
いつもの花粉症の症状、
涙が出て、くしゃみが出て、それから若干のカイカイ。
ステロイド剤(1シート10粒)が処方されても、
半分使うかどうかという感じです。
それが今年は、

4月中旬(例年なら花粉症が治まってる時期)
相変わらず齧ってる。
そろそろ治まる筈……と思っているのでステロイド剤も抑えめ。

5月下旬。足先以外は綺麗な毛むくじゃら。
実は、痒みもそのうち治まるんだろうなと、
飼い主まだ呑気に考えてる。
気温がグッと上がり始める頃はちょっと痒いけど、
その後は自然と終息するしね。
5月の血液検査、
肝臓の数値(ALP値)が若干高いけどまあ許容範囲内。
ステロイド剤の使用量にも問題なさそう。
……なんて思っていたら、

7月下旬。
黄色で囲ったのはガジガジしてるところ。
それ以外にオレンジ色で指した場所、
お腹にね、赤いポツポツが出始めてる。
なんだろ、これ?
その後赤いポツポツは増え続け、
今まで見たことのない黒いカサブタのようなものもでき、
薬用シャンプー(クロルヘキシジン)が処方されました。
これ「表在性膿皮症」です。
毛穴に細菌が入り込み、炎症を起こす皮膚炎です。
原因菌はどこにでも存在する菌で、
皮膚の免疫力が低下すると発症します。
他のワンコに伝染することはありません。
クロルヘキシジンはよく効きます。
一時はポツポツが酷かったのですが、
坊主のお腹、今では綺麗なピンク色に戻りつつあります。
今年は不調だなぁ、
アレルギー症状は歳と共に悪化すると言われてるからとても心配。
他には「マラセチア皮膚炎」を発症したことも。
マラセチアは酵母菌の一種で正常な犬にも存在する微生物。
皮膚が弱ったり皮脂が過剰になると、皮膚炎を起こします。
薬用シャンプー(マラセブシャンプー)が処方されました。
マラセブシャンプーにはクロルヘキシジンも配合されています。
マラセチア以外の菌を殺菌するのにも有効です。
それにしてもあれこれ忙しい坊主だわ……と思っていたら、

8月末。「ニキビダニ」が悪さを始めました。
この寄生虫は正常な犬にも存在するといわれています。
母犬から貰ってきちゃうんですね。
皮膚の免疫力が低下した時、過剰に増殖し炎症を引き起こします。
治療には3ヶ月を要します。
オフロキシン眼軟膏と内服するシロップが処方されました。
ハゲ → 皮膚の硬化 → 発毛 という感じで、
只今治療の中間地点辺りでしょうか。
「ニキビダニ」の症状が出たところで、
ステロイド剤の使用が禁止されました。
ステロイド剤を餌にニキビダニが増殖してしまうからなんですね。
それにしても、痒がったらどうすれば?

アレルギー症状の悪化を懸念してダイソンを購入。
こう見たところ、まだまだ毛むくじゃら。
ステロイド剤を断ってから約1ヶ月。

9月末。美ヶ原高原へ出掛けた頃。
この辺り、結構禿げています。
夜中にガシガシ齧ってしまったからです。
アトピー性皮膚炎、
実は夜間に症状が出易いと言われています。
人間の子供さんでも寝ている間に掻き毟っちゃうということ
よく聞きますよね。

今月初旬。
囲ったところがまだまだ。
皮膚が硬化していて治るのに時間が掛かりそうです。
病院で処方された
「表在性膿皮症」用に処方されたクロルヘキシジンのシャンプーと、
「マラセチア皮膚炎」用に処方されたマラセブシャンプーと、
更にはアトピー性皮膚炎に効くと言われる市販の
アデルミルを使用。
↑ 脚以外の場所はかなり綺麗になりました。
それから、話が逸れたと感じるかもしれませんが、
実は2月上旬と9月下旬に耳の中に炎症を起こしています。
これも、実はアレルギーの影響が考えられるんですよね。
ステロイド断ちしてからの今の皮膚の状態を考えると、
あの薬がどれほどよく効いていたかが分かります。
医師から使用を制限されているにも関わらず、
「痒がる姿を見ていられなくてつい……」と言って
使い続ける飼い主さんの姿も病院でよく見ます。
でも、薬によって良くない影響が出るのも事実。
食欲が増すとかオシッコがよく出るなんてカワイイもんです。
怖いのになると、
胃・十二指腸潰瘍・肝障害・副腎の機能低下
それから糖尿病なんていうのも出てきます。
そして、うちの坊主に見られたのが、
皮膚が薄くなり皮膚のバリア機能が格段に落ちたということでした。
これね、↑ の様々な皮膚炎が出て初めて気付いたことです。
皮膚のバリア機能、これ、もの凄く大事なんです。
アトピー性皮膚炎に関して言えば、
① アレルギー体質
② アレルゲンの存在
③ 皮膚バリア機能の異常(低下)
この3つの要因が重なり合って初めて発症するんですよね。
①アレルギー体質については、坊主はそうなのだから仕方ない。
②アレルゲンの存在に関しても、全てを除去することは不可能。
(食物アレルギーに関しては別です)
……ってことは、え?
皮膚バリア機能さえ正常に働いていれば、発症しないってこと?
ステロイド剤の副作用で皮膚バリア機能が低下
↳ 他の皮膚炎を発症
↳ 坊主の痒みが更に増す
ステロイド剤の副作用で皮膚バリア機能が低下
↳ アトピー性皮膚炎も悪化
↳ 坊主の痒みが更に増す
※ 皮膚バリア機能の低下の原因が
ステロイド剤のみなのかどうかは分かっていません。
アトピー性皮膚炎の子は保水成分であるセラミドが少ないとも。
↑ アデルミルにはセラミドも配合されています。
シャンプーの回数、ちょっと増やすかな……。
長くなりそうなので、分けて記録します

アトピー性皮膚炎も食物アレルギーも、
薬に頼らない治療を行っているという先生を見付けました

症例も多く毛むくじゃらに戻ったワンコさんたちの写真を見ると、
うちの子も!という希望も湧いてきますよ。
あ、アレルギー治療に掛かりきりで、
みなさんのところへお邪魔する機会を逸しています。
余裕ができたら遊びに行くので、
その時は温かく迎えてくださ~い


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