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お墓で転ぶと……

     土曜日、姉と二人、実家の母のお墓参りへ。



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        私たちが子供の頃、

      墓地は深い森の中にありました。

 小高い丘の上、周囲を鬱蒼とした木々に囲まれた墓地は薄暗く、

    ご先祖様の墓前で手を合わせるも私は心ここにあらずで、

 母の手を引いてはさり気なく帰宅を急いていたように思います。

     薄曇りの日などは特にそうで、

  墓石の陰から何か出て来るんじゃないか、

     あの大木の揺らぎは霊のなせる業じゃないかと、

 絶えず周囲を見回し落ち着かなかったのを覚えています。


  その後、墓地を覆うように伸びていた枝も切り落とされ、

 宅地開発された周辺には家やマンションが立ち並び、

       墓地も今ではすっかり明るくなりました。




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            お墓へと向かう道  

    分かり難いかもしれないけど、かなりな急坂です。



   「お墓で転んじゃいけないのよ」 

  母からは、いつもそう釘を刺されていました。

 両親のどちらから聞いたか覚えてはいませんが、

     「早死にしちゃうから」

    ……というのが、その理由でした。

  ウソウソ(笑)と思いつつ、

    ふざけながら坂道を上っていた私が、

 途端に喧しい口を閉じ足元に視線を落としたのは

         言うまでもありません。

 「墓地で転んだら早死にする」というのは

         勿論根拠のないことなのですが、

「墓地で走り回っちゃいけない」「墓地でふざけちゃいけない」

      と言えば、理由はなんとなく察しがつきますよね。

  重くて角張った墓石が並ぶ墓地で転べば、
 
          怪我をするのは目に見えています。

 その昔、土葬が普通であった時代では、
  
     棺桶が朽ち地面が陥没し

   墓穴に足を取られるというようなこともあったそうですね。

 勿論、静かにお休みになっている方々を叩き起こすような真似も、

         許される筈はありません。

    「墓地で転ぶと早死にする」という言い伝え、

   私のように落ち着きのない子供には、

     とても有効な躾け法だったのだと思います。

  ……とは言え、その後

 「転ぶと死んじゃう、転ぶと死んじゃう♪」

   なんて叫びながら坂道駆け下りるようになった頃には、

  その言い伝えもすっかり効力を失っていたようにも思いますが。




       少しお天気が心配でしたが、



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           ギラギラになってきました。



    亡き母は、所謂「晴れ女」でした。

 姉と「明日、ちょっと降りそうだね」と心配しながら向かっても、

     母の墓前では必ずと言っていい程、

          太陽が顔を覗かせるんですよね。

   猛暑もそろそろ終わりかな……と思っていた土曜日、

     お墓掃除でこの夏一番の大汗を掻いてしまいました。






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     私たちが通った幼稚園、

  お墓からそう遠くないところにあります。

    撮影したのは、昨秋です。

  左の方に見える大きな木は、クスノキ。

     園の歌にも歌われています。

   園の歌、今でもしっかり歌えます(笑)

その後の校歌は、すっかり忘れちゃってるのにね。

  お寺さんが経営している幼稚園なので、

    仏教行事も色々と経験させて頂きました。

   一番よく覚えているのは、花祭(灌仏会)

仏像に甘茶をかけお釈迦様の誕生を祝う行事なのですが、

  その時口にした甘茶の味と香りが

    未だに記憶の片隅に残っているのですから、

   幼少期の体験、侮れませんね。

  
     それから私、

 卒園までの最後の2ヶ月を登園拒否しているんですよね。

    理由は……、覚えていません(笑)

   「幼稚園に行く途中にいる大きな犬がコワイ」

登園を拒むようになり随分過ぎてから零した理由がこれでした。

    それも……、

 心配のあまり何度となく理由を問い質す母の気持ちを治めようと、

     私が必死になって後付けした言い訳でした。

 園へ向かう坂の途中にある家、広い敷地で飼われていた猟犬。

   ちっとも怖いと思ったことなんてなかったのに……、

  母がその家を訪ね「子供が怖がるので……」と掛け合い、

その後犬が敷地の奥の方に繋がれるようになったと知ったのは、

         随分後になってからのことでした。

     どうして登園を拒むようになったのか、

       本当に覚えていないんですよね。

 ただの気紛れに過ぎなかったのかもしれません。

   ただ覚えているのは、本当はある時期から

  「今日は行ってあげてもいいけどね、幼稚園」……なんて

  生意気なことを思うようになっていたということです。

    私が母にそう伝えることがなかったのは、

        なんとなく気まずかったから。

   幼い頃から、母には随分と心配を掛けました。


 夫が結婚の挨拶に実家を訪ねてきてくれた際のことです。

    父と私が席を外していた時、

       母は夫にこう尋ねたそうです。

    「神経質な子だけど、大丈夫?」 

   
   内向的で繊細な長女、

      外向的で大らかな次女(私)、

  それが、私たち姉妹への大方の見方でした。


 私の前で母が口にすることは決してありませんでしたが、

     私を育てることにつき、
 
   母は随分と気を揉んできたんだろうなと思いましたね。


    「晴れ女」がついていたこの日のお墓参り、

   ただでさえ日頃の散歩焼けがヒドイのに、

      この日の日差しで更に真っ黒に(汗)                        






 お墓参りを済ませ、千葉駅前のデパートに立ち寄ると、



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           素敵なイベントに遭遇 






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          スヌーピーもやって来ましたよ。


    スヌーピーと一緒に写真が撮れる券、

   開店前の行列で全部捌けちゃったんだって 






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         ビミョーな出来の着ぐるみ 

       ……いやいや、

            メチャメチャ可愛かったよ 
        




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         お誕生日ストラップ 

          姉が買ってくれました  




     やっぱりスヌーピーは可愛い 

    今年は65周年、映画も公開されるよ。





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   かーちゃん。そいつ、どう見ても柴じゃないだろ?









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        もう、真夏の空じゃないんですよね。



    ワンコ散歩に適した秋は、もうすぐそこだよ 





    
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プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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