ありがとう、サファイアさん
大切なお友達ワンコを亡くしてから、もう1年になります。
去年の6月14日、
たもつの大大大好きな先輩ワンコのサファイアさんが、
お空に旅立ちました。
人間の歳にすると100歳くらいになっていたかな。

サファイアと初めて会ったのは、
たもつが0歳、怖いもの知らず暴れ盛りの頃でした。
様々な種類のワンコが集まるグランドの中で、
たもつはまだまだ新入り、下っ端ワンコでした。
そんな中、
サファイアはいつも兄貴分のごんと一緒にやってきました。

サファイア ごん
ワンコたちはごんとサファイアの元へ一斉にご機嫌伺いに集まり、
たもつもまた多くのワンコに倣い彼らの元へ馳せ参じました。
ただ、たもつが命知らずだったのは、
先輩ワンコのご機嫌伺いに寄ったというよりは、
「ねっ、ねっ
初めて会うよねぇ?
ぼくはたもつ
一緒に走りっこしよーっ
」
……と、
初対面の先輩ワンコ相手に大暴走してしまったこと
「こらぁ
しつこくするなーっ
」
会うワンコ会うワンコ初対面の子ばかりだったこの頃。
無邪気に暴走するたもつを制御できない私は緊張感の塊で
「すっ、すいませ~ん
」
坊主は言うこと聞かないし、
私は奴をとっ捕まえることができないしで大混乱
「ごんが怒るかもしれないよーっ
」
彼らの飼い主さんの心配を他所に、
たもつはキャッキャしながら自らをアピール。
本当に、友達になりたかったんだな~
今になれば冷静にそう思えるんですけどね、
その時は冷や汗ダラダラですよ
「初めて会う子にはどんな対応するか分からないからーっ
」
彼らの飼い主さんはたもつを防御。
それでもたもつはお構いなし、
飼い主さんの手をすり抜けごんとサファイアの元へゴー
「止めろってー
」
ごんはあっさりたもつの接近を許してくれました。
兄貴分のそんな対応を見て、
サファイアもまたたもつを受け容れてくれたように見えましたね。
思えば最初から、
たもつはシェパードという犬種が好きだったのかもしれません。
サファイアとは別に来ていたシェパードさんのところへも、
たもつはしつこく纏わりつきに行っていたし、
その後河原で会うようになったシェパードさんとも、
初対面でプロレスできるくらい仲良しに。
とにかくね、
ごんとサファイアに対するたもつの執着心が凄まじくて……
彼らがグランドに姿を現すと我先にお出迎えに走ったし、
彼らがグランドを去ろうとすると「ぼくも帰るー」になっちゃうし。
あのさ、あんたは来たばっかなんだよね
サファイアはボール遊びが大好きだったんだけど、
サファイアにちょっかいを出す坊主はテンション
になっちゃって、
彼女のボールを取って大暴走
「待て! ボールを返さんかーい
」
叫びながら追う私、ますますテンション
になる坊主、
呆れるサファイアの飼い主さん、黙って耐えるサファイア
サファイアはね、全然怒らないんですよ。
とっても優しい子でしたね
グランドの外で会っても、

サファイア姉さんにチューしたい

チューしたい
その後兄貴分のごんちゃんがお空に旅立ち、
サファイア独りぼっちのお散歩に。

その姿に慣れるのに、随分時間が掛かったな……。

サファイアに会えると、坊主はずーっと笑ってる
サファイアの飼い主さんが「たもつ、帰るよー」って言うと、
坊主はサファイアと並んで一緒に帰ろうとするんですよ。
「おーい
お母さんを置いて、
君はいったいどこのおうちへ帰るつもりなんだーい
」
振り向いたりなんかしませんよ、
坊主はサファイアの顔見上げながら意気揚々
「たもちゃーん! お母さんを置いて行っちゃうのかーい
」
彼女は、とにかく賢かったですね。
兄貴分のごんちゃんは自由気儘なタイプ。
(うちの坊主もごんちゃんタイプ
)
ごんちゃんがフラフラ~っと歩いて行っちゃうと、
飼い主さん、サファイアに向かってこう言いますよ。
「サファイア、ここで待っててね」
いやいやそんなこと言ったって
半信半疑で見守る私。
サファイアはね、ちゃーんと待ってるんですよ、
飼い主さんがごんちゃん引き摺って戻ってくるのを。
サファイアは、一度言えば分かるタイプなんですよね。
女の子って、みんなそんな感じなのかな?
或いは、うちの坊主がアホなのか……
そんなサファイアが歳を重ね、
身体を動かすのを億劫がるようになった頃やってきたのが……、

ポン太

愛を感じる写真ですよね
ポン太がやってきて、
サファイアは驚くほど元気を取り戻しましたね。
だって、小っちゃい奴が周りでワチャワチャしてるんだもの、
元気にならざるを得ないですよね
去年の2月、最初で最後になったサファイアとのお出掛け

たもつは笑いっぱなし

たもつは満面の笑み。
顔までまん丸になっちゃってる

ちょっぴりボール遊びもしました
せっかくのドッグランなのに、

サファイアの傍から離れようとしない坊主。
サファイアの訃報を聞いたのは、
実家を訪ねていた日のことでした。
その場で感情を露わにすることができず、
私はただ淡々と飼い主さんの言葉に耳を傾けていましたね。
実家を後にし自宅へ戻る電車の中、
溢れ出る涙を乾かそうと、
私は上を向き目を瞬かせ、
それから音楽を聴いて必死に気を紛らわせていましたね。
翌日、お友達ワンコと連れだって、
サファイアとのお別れに伺いました。
サファイアはたくさんのお花に囲まれて、
その姿はまるで眠っているようにも見えました。
そして、病気(ガン)と闘うことから解放されたからなのか、
穏やかで優しく微笑んでいるような綺麗なお顔をしていました。
たくさんたくさん愛してくれた飼い主さんに
「ありがとう
」を言っているように見えましたね。
一緒に伺ったお友達ワンコは落ち着いた様子で、
サファイアとお別れしていたように思います。
サファイアの異変に気付いてか、
たもつは近寄って挨拶を済ませると、
その後は遠巻きに私たちの様子を窺うばかり。
実は、ごんちゃんの時もそうだったんですよね。
お顔のところに鼻先を近付け挨拶を済ませると、
後はもう「帰る、帰る!」の一点張り。
「いつものサファイア姉さんじゃない!」
たもつにも、ちゃんと分かっていたのだと思います。
いつもならしつこいくらい纏わり付くたもつがそれをしないことで、
あぁ。もう本当に、サファイアは遠くへ行ってしまうんだな……、
それを私は実感したんですよね。
救いだったのは、
分かっているのかいないのか、サファイア家のポン太が、
みんなの周りを無邪気に燥ぎ回っていたことでしょうか。
翌日、サファイアさんが荼毘に付される日、
たもつはなぜか私たちとは距離を置き、

ずっと遣り切れない表情をしているんです。
それからふと立ち上がると、

タタタッと窓辺へ走りより遠くの空を見上げるたもつ。
サファイアさんが荼毘に付される斎場の方角でした。
ごんちゃんの時もそうだったんです。
彼が荼毘に付される日も、
その時刻、その方角へ向かい、
「アオ~ン」と寂しげな声を上げたたもつ。
たもちゃん、サファイアにサヨナラできた?

サファイアの話をする度、一生懸命耳を傾けるその姿に、
彼女への並々ならぬ思慕の念を感じましたね。
そして、そんなサファイア家に今年やってきたのが、

翡翠です。
彼女のお散歩デビューの写真を見た日、
サファイアの夢を見ました。
「サファ、久しぶり~。元気だったぁ?」
サファイアはちょっぴり大きくなっていて、
とっても元気そうでした
「けど、ちょっと大きくなり過ぎじゃない?
」
私は笑いながらサファイアのお腹をポンポンしています。
そう言えば、荼毘に付される時、
飼い主さんがオヤツいっぱいいっぱいくれたんだよね?
最期を迎える前、あんまり食べられなくなっていたから……って。
あっちに行ってもオヤツに困らないように……って。
オヤツたくさん食べて、
サファイア、ちょっぴり大きくなっちゃったのかな
再会したのは、近未来の建物みたいなビルの中。
もの凄~く高いビルの最上階でした。
あの超高層ビル、天国に続くビルだったのかな。

赤ちゃんサファイア
サファイアさん、
天国でごんちゃんには会えましたか?
新しいお友達も、たくさんできたかな?
サファイア家の新入りちゃんの翡翠、
なかなかのヤンチャ姫みたいだよ
おかーさん、振り回されて大変そうだから、
しっかり見守ってあげてね
たもつと仲良くしてくれて、本当にありがとうね
天国でも幸せにね、サファイアさん。

去年の6月14日、
たもつの大大大好きな先輩ワンコのサファイアさんが、
お空に旅立ちました。
人間の歳にすると100歳くらいになっていたかな。

サファイアと初めて会ったのは、
たもつが0歳、怖いもの知らず暴れ盛りの頃でした。
様々な種類のワンコが集まるグランドの中で、
たもつはまだまだ新入り、下っ端ワンコでした。
そんな中、
サファイアはいつも兄貴分のごんと一緒にやってきました。

サファイア ごん
ワンコたちはごんとサファイアの元へ一斉にご機嫌伺いに集まり、
たもつもまた多くのワンコに倣い彼らの元へ馳せ参じました。
ただ、たもつが命知らずだったのは、
先輩ワンコのご機嫌伺いに寄ったというよりは、
「ねっ、ねっ


ぼくはたもつ


……と、
初対面の先輩ワンコ相手に大暴走してしまったこと

「こらぁ


会うワンコ会うワンコ初対面の子ばかりだったこの頃。
無邪気に暴走するたもつを制御できない私は緊張感の塊で

「すっ、すいませ~ん

坊主は言うこと聞かないし、
私は奴をとっ捕まえることができないしで大混乱

「ごんが怒るかもしれないよーっ

彼らの飼い主さんの心配を他所に、
たもつはキャッキャしながら自らをアピール。
本当に、友達になりたかったんだな~

今になれば冷静にそう思えるんですけどね、
その時は冷や汗ダラダラですよ

「初めて会う子にはどんな対応するか分からないからーっ

彼らの飼い主さんはたもつを防御。
それでもたもつはお構いなし、
飼い主さんの手をすり抜けごんとサファイアの元へゴー

「止めろってー

ごんはあっさりたもつの接近を許してくれました。
兄貴分のそんな対応を見て、
サファイアもまたたもつを受け容れてくれたように見えましたね。
思えば最初から、
たもつはシェパードという犬種が好きだったのかもしれません。
サファイアとは別に来ていたシェパードさんのところへも、
たもつはしつこく纏わりつきに行っていたし、
その後河原で会うようになったシェパードさんとも、
初対面でプロレスできるくらい仲良しに。
とにかくね、
ごんとサファイアに対するたもつの執着心が凄まじくて……

彼らがグランドに姿を現すと我先にお出迎えに走ったし、
彼らがグランドを去ろうとすると「ぼくも帰るー」になっちゃうし。
あのさ、あんたは来たばっかなんだよね

サファイアはボール遊びが大好きだったんだけど、
サファイアにちょっかいを出す坊主はテンション

彼女のボールを取って大暴走

「待て! ボールを返さんかーい

叫びながら追う私、ますますテンション

呆れるサファイアの飼い主さん、黙って耐えるサファイア

サファイアはね、全然怒らないんですよ。
とっても優しい子でしたね

グランドの外で会っても、

サファイア姉さんにチューしたい


チューしたい

その後兄貴分のごんちゃんがお空に旅立ち、
サファイア独りぼっちのお散歩に。

その姿に慣れるのに、随分時間が掛かったな……。

サファイアに会えると、坊主はずーっと笑ってる

サファイアの飼い主さんが「たもつ、帰るよー」って言うと、
坊主はサファイアと並んで一緒に帰ろうとするんですよ。
「おーい

君はいったいどこのおうちへ帰るつもりなんだーい

振り向いたりなんかしませんよ、
坊主はサファイアの顔見上げながら意気揚々

「たもちゃーん! お母さんを置いて行っちゃうのかーい

彼女は、とにかく賢かったですね。
兄貴分のごんちゃんは自由気儘なタイプ。
(うちの坊主もごんちゃんタイプ

ごんちゃんがフラフラ~っと歩いて行っちゃうと、
飼い主さん、サファイアに向かってこう言いますよ。
「サファイア、ここで待っててね」
いやいやそんなこと言ったって

半信半疑で見守る私。
サファイアはね、ちゃーんと待ってるんですよ、
飼い主さんがごんちゃん引き摺って戻ってくるのを。
サファイアは、一度言えば分かるタイプなんですよね。
女の子って、みんなそんな感じなのかな?
或いは、うちの坊主がアホなのか……

そんなサファイアが歳を重ね、
身体を動かすのを億劫がるようになった頃やってきたのが……、

ポン太

愛を感じる写真ですよね

ポン太がやってきて、
サファイアは驚くほど元気を取り戻しましたね。
だって、小っちゃい奴が周りでワチャワチャしてるんだもの、
元気にならざるを得ないですよね

去年の2月、最初で最後になったサファイアとのお出掛け


たもつは笑いっぱなし


たもつは満面の笑み。
顔までまん丸になっちゃってる


ちょっぴりボール遊びもしました

せっかくのドッグランなのに、

サファイアの傍から離れようとしない坊主。
サファイアの訃報を聞いたのは、
実家を訪ねていた日のことでした。
その場で感情を露わにすることができず、
私はただ淡々と飼い主さんの言葉に耳を傾けていましたね。
実家を後にし自宅へ戻る電車の中、
溢れ出る涙を乾かそうと、
私は上を向き目を瞬かせ、
それから音楽を聴いて必死に気を紛らわせていましたね。
翌日、お友達ワンコと連れだって、
サファイアとのお別れに伺いました。
サファイアはたくさんのお花に囲まれて、
その姿はまるで眠っているようにも見えました。
そして、病気(ガン)と闘うことから解放されたからなのか、
穏やかで優しく微笑んでいるような綺麗なお顔をしていました。
たくさんたくさん愛してくれた飼い主さんに
「ありがとう

一緒に伺ったお友達ワンコは落ち着いた様子で、
サファイアとお別れしていたように思います。
サファイアの異変に気付いてか、
たもつは近寄って挨拶を済ませると、
その後は遠巻きに私たちの様子を窺うばかり。
実は、ごんちゃんの時もそうだったんですよね。
お顔のところに鼻先を近付け挨拶を済ませると、
後はもう「帰る、帰る!」の一点張り。
「いつものサファイア姉さんじゃない!」
たもつにも、ちゃんと分かっていたのだと思います。
いつもならしつこいくらい纏わり付くたもつがそれをしないことで、
あぁ。もう本当に、サファイアは遠くへ行ってしまうんだな……、
それを私は実感したんですよね。
救いだったのは、
分かっているのかいないのか、サファイア家のポン太が、
みんなの周りを無邪気に燥ぎ回っていたことでしょうか。
翌日、サファイアさんが荼毘に付される日、
たもつはなぜか私たちとは距離を置き、

ずっと遣り切れない表情をしているんです。
それからふと立ち上がると、

タタタッと窓辺へ走りより遠くの空を見上げるたもつ。
サファイアさんが荼毘に付される斎場の方角でした。
ごんちゃんの時もそうだったんです。
彼が荼毘に付される日も、
その時刻、その方角へ向かい、
「アオ~ン」と寂しげな声を上げたたもつ。
たもちゃん、サファイアにサヨナラできた?

サファイアの話をする度、一生懸命耳を傾けるその姿に、
彼女への並々ならぬ思慕の念を感じましたね。
そして、そんなサファイア家に今年やってきたのが、

翡翠です。
彼女のお散歩デビューの写真を見た日、
サファイアの夢を見ました。
「サファ、久しぶり~。元気だったぁ?」
サファイアはちょっぴり大きくなっていて、
とっても元気そうでした

「けど、ちょっと大きくなり過ぎじゃない?

私は笑いながらサファイアのお腹をポンポンしています。
そう言えば、荼毘に付される時、
飼い主さんがオヤツいっぱいいっぱいくれたんだよね?
最期を迎える前、あんまり食べられなくなっていたから……って。
あっちに行ってもオヤツに困らないように……って。
オヤツたくさん食べて、
サファイア、ちょっぴり大きくなっちゃったのかな

再会したのは、近未来の建物みたいなビルの中。
もの凄~く高いビルの最上階でした。
あの超高層ビル、天国に続くビルだったのかな。

赤ちゃんサファイア

サファイアさん、
天国でごんちゃんには会えましたか?
新しいお友達も、たくさんできたかな?
サファイア家の新入りちゃんの翡翠、
なかなかのヤンチャ姫みたいだよ

おかーさん、振り回されて大変そうだから、
しっかり見守ってあげてね

たもつと仲良くしてくれて、本当にありがとうね

天国でも幸せにね、サファイアさん。

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