3時のお勤め

セミの抜け殻

毛むくじゃら用に温度管理された居間を抜け出し、
炎天下のベランダで甲羅干しする犬。
アンタのために冷してるんですけど~

出たり入ったり、室温が一気に上がっちゃうんですけど~

ついでに言わせてもらうと、
開けたり閉めたり、自分でして頂けませんかねぇ

坊主の都合に合わせて、
出してやったり入れてやったり……

これ、ベランダへの往復だけなら大そうなことでもないのですが、
早朝、

カーテン捲って、朝日を導入

「かーちゃん、散歩連れてってくれよ」
もうちょっと寝かせておくれよ~

気温が最高に上がってる午後1時


「かーちゃん、連れてってください」
トイレ? ……んな筈ないよねぇ

ま、我慢させる訳にもいかないから……。

「かーちゃん、おいら焼け死にそうですが

橋の下から一歩も動こうとしない坊主。

「あーあ。この炎天下においらを連れ出すなんて……

「行きたい!」って言ったの、アンタでしょーが

それでも、真昼間ならまだ我慢もできますよ。
最近の坊主、「連れてけ~」アピールしてくるのが3時。
午後3時


あのさ、もうちょっと寝かせておくれ。
4時半。いや、せめて4時でもいいよ、白々と明け始めてくるからさ。
我慢させる訳にいきませんからね、連れ出しますよ


楽しげな坊ちゃん

あのさ。いいから、出すもの出しちゃってよ


きゃっきゃっ



あのさ。一応、……夜中だからさ

用事を済ませて、帰りたいんですけどね

「連れてけ、連れてけ」言うから連れ出したのに、
河原へ出る階段の手摺りに縛り付けられたタオルが
風に靡いただけで後退りしちゃうし、
死んだふりして引っくり返ってたセミが羽音を立てただけで
腰抜かしちゃうし……

おいおい、せっかちな飼い主にしっかり付いてきておくれよ

午前3時のお勤め、いったいいつまで続くんですかね?
我が家の坊ちゃん、
おうちトイレしてくれていたのは遥か昔。
「かーちゃんヒマそうだし、いつでも連れてってもらえる!」
「草上排便サイコーだぜ!」
……と覚えてしまってからは、おうちトイレを断固拒否

実はたもつと同い年の友達ワンコが、
おうちトイレの再訓練に成功してるんですよね。
今からでも間に合う! うちの坊主も再特訓を!
……でも、なかなか難しいものですね

「連れてけ~」と訴えられると、つい連れ出しちゃう。
たもちゃん。
煌々と月が照らす丑三つ時とか、
地平線が紅く染まる夜明け前とか、
雨ザーザー降ってる日とか、風ビュービュー吹いてる日とか、
ついでに蒸し暑い夏の日とか、寒さ厳しい冬の日とか、
いちいち外に出なくても、トイレはできるものなんだよ~。

「かーちゃん。
そんなにサボってばかりじゃ、碌な大人になれないね

オ マ ケ
寝てる時に出しっぱなしの坊主のベロ。

折り畳んでみても、坊ちゃん目覚めず……。
どんだけ無防備なんだ

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