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ホワイトウンP

    我が家の坊主のことをご心配いただき、

  また色々なアドバイスもいただき、

     みなさま本当に感謝申し上げます。


 またまた不調の記録です。

楽しい話題じゃないので、ごめんなさい。


  さて、日曜日のことですが……。

 朝7時過ぎに起きてきた坊ちゃん。

  カボチャと鶏肉を煮たものにも卵ボーロにも

     一切関心を示さず。

 なんだか浮かない表情ですが、

  「祈りのポーズ」らしき体勢も取りません。

スタスタ歩いて台所にいる私の足元へやってきましたが、

  口の中が乾いているのか、

 落ち着かない様子で舌をペロペロ、口をクチャクチャ。

     夫が指摘します。

「なんか、震えてない?」

  「え、震えてる?」

「ほら、耳の辺りとか」

  「本当だ」

   先日河原で見せたように、

 前足にグッと力を入れ何かを耐えているような感じです。

  その後急に立ち上がると、

少しだけ前屈みになってトボトボと前進を始めました。

     吐く、予兆でした。


       ウゲーッ!


   たもつの口から吐き出されたのは、ピンク色の液体。

  なにこれ? 血? 血でしょーっ!

    薄っすらピンク色の液体の中に、

  小さな血の塊がポツポツと見え隠れしています。


この小さな血の塊、実は以前にも吐いたことがあったんです。

 喉とか食道とかちょっと荒れてるかな~ということで、

    硬いものはあまり食べさせないでねという感じで、

   そのとき特に治療等はせず。

  
  今回は、ピンク色の液体の量といい血の塊の量といい、

 見過ごせるレベルではないような気がして……。

   この時点でまだ8時前、

  診察開始時間まで1時間以上あります。

 排泄目的で外に連れ出したとしても、

   1時間以上寒空の下歩かせるのも躊躇われます。

  私はたもつを連れ河原へ。

夫は少し遅れて車を出し、私たちを拾うことに。

 外へ出ると、たもつは至って元気に歩き出しました。

  ウンPもまったく問題ない感じ。

マンション周辺をウロウロという予想を遥かに超え、

   歩くは歩くはで、

  どこまで行くんじゃーっ!って感じなんです。

    途中夫の車に同乗し病院へゴー。

 時間より早く着きましたが、

   先生が診てくださいました。

    朝の吐瀉物を見ていただき、

やはり、口から食道付近に問題があるだろうということで、

   レントゲンを撮ることに。

     画像を見ていた先生、

 「バリウム、やってみましょうか」

「な、なにか(悪いところ)ありました?」

   検査の段階が進んで行くようで、

     ビクビクしてしまいます。


  ワンコにとって最も負担の少ないのがレントゲン撮影。

 次がバリウム飲んでのX線撮影。

   ここまでは麻酔なしでできますからね。

  ……で、全身麻酔になっちゃうのが、

     CT検査 と 内視鏡検査。

   勿論、細部に亘って検査できる利点がありますが、

  今の段階でそこまでの必要はないでしょうとのことで。


 「たもつぅ、バリウム飲めるかなぁ」

   ワンコに、いったいどうやって飲ませるんだろ?

 X線撮影室では準備が整いました。

  たもつはタオルでグルグル巻きに。

 これ、バリウムが身体に飛び散るのを防ぐ為です。

   たもつは目を見開いてちょっぴり緊張気味。

  看護師さんが支えるたもつのお口に、

 注射器使って先生がバリウムを流し込みます。

    たもつは目を瞬かせ、

  口を噤んで必死の抵抗です。

 「もうちょっと。たも~、頑張れ~」

    口の横からバリウムが溢れ出し、

 たもつが頭を振ったことでちょっとした惨事に。


     「はいっ、撮って!」

 
 X線室ではもう一人の先生と看護師さんがたもつを広げ、

   あ、仰向けになって4本足捕まれててですね、

      まさしく開き状態に。

    ありゃりゃ、暴れておるわ。

  「たも、頑張って。あと少しあと少し」

  X線室からワーワー聞こえてくる声で、

 たもつが相当抵抗していることが分かります。

   撮影後、時間を置いて更に撮影。


  画像を前に、先生が説明してくださいます。

   これ~、食道ですね。
 
 ここ、この辺り、バリウムが残っているの分かります?

  数分経過後の画像を見ると、

   バリウムがほとんど流れ去ったその中で、

 一部白く写っている部分が見受けられます。

   バリウムが流れきらないまま、

 食道の壁面に貼り付いているんですよね。

  これって、壁面が滑らかなじゃないってことでしょ?

 これって、食道が荒れてるってことですよね?

  
   食道の炎症、これ、結構厄介なんだそうです。

胃や腸は収縮性があるから切ったり貼ったりできるのだけど、

    食道はそれができないのだそうです。

  食道の炎症は、治療に時間が掛かる場合もあるそうです。

 ついでに、バリウムで胃腸炎が改善することもあるそうで。

   まあ、一種の膜を貼る感じになるんですかね。
 

    画像を前に先生、夫、そして私。

大人達が真剣な面持ちで病状を話し合っているというのに……。

       当の坊主ときたら、

   ねぇねぇ~、ねぇねぇ~。

      ん? なんの手招きだ?

   ねぇねぇ~、ねぇねぇ~。

      ん? 誰を呼んでおる?

   ねーえー。だから、ねーえー。

     あん? ……犬か? 犬なのかーっ!?

   診察台の上の坊主、

 画像の下にあるワンコのぬいぐるみを、

  (これ使って、先生がサラッと説明したりします)

  おいらに取ってくれと激しい手招きで要求。

      あー、ウルチャイウルチャイ。

    ねーえー、取ってぇ~。

   診察台から転げ落ちそうな体勢で、

  説明を続ける先生の右腕をガリガリグイグイ。

      止めろっつーの!

    元気なのか、元気じゃないのか、どっちなんだーっ!


先生方、病院入る前のヤツの様子もしっかり見てましたからね。

     入れろーっ! って大騒ぎするたもつの様子。

「そんなに、緊急性があるような感じもしないんですよね~」

      ……ですよね、ですよね。


  荒れた様子の食道を保護する為に、

 口に入れるものはなるべく軟らかめに、

    できることなら流動食で。
 
   これ、フードふやかしたものだけじゃ、

  坊ちゃん食べてくれなさそうです。

 今朝出した卵ボーロにソッポを向いたたもやん。

消化もいいしお腹にも優しいと思っていたんですけどね。

  本犬も好んでよく食べていたし。

 けど、その硬さももう辛かったのね。

    ごめんね、たもちゃん。


   それから、胃薬を続行することと、

 新たに胃粘膜保護剤(スクラルファート)が処方されました。

  初めのうちは、2~3ccを1日4~5回。

   暫くしたら、同量を1日2~3回。

 液状のものを注射器使って与えます。

  なるべく長い時間食道に留まらせたいので、

     粒状じゃなくて液状。

   診察に、随分時間を掛けて頂きました。

  待合室にいたワンコさんたちごめんなさい。

    
 河原まで車で送ってもらい、

   お散歩再開です。

  芝生に降り立った坊ちゃん、

    お疲れなのか歩こうとしません。

そうかそうか、バリウムがそんなに嫌だったのか。

   なんか食べる? あ、食べない?

  お水は、お水飲もうか?

     舌をペロリン。

   そっか、お口の中が気持ち悪いね。

坊ちゃん、炎天下で猛ダッシュしたかのような飲みっぷり。

   そうだよね、ちょっと疲れたね。

  お水を飲んで、ケポっと吐いて(バリウム出した感じです)、

     それからなんか食わせろ~と要求。

   いやいや、なんも食べられないでしょ。

     硬いものはダメなんだよ。

  いいからなんか出せーっ!

   じゃあ、これね。

 卵ボーロを掌に乗せ、ぐしゃっと潰して粉状に。

     ペロペロ舐め始めました。

   もっとくれ~!

  はいもう1個。

     食欲はあるみたいなんですよね。

   暫く歩いて問題ないウンPをして帰宅。


  暫くの間硬いものはお預け。

 ドライフードも今まで以上に軟らかく。

    手作りご飯もとろっとろに煮て、

 散歩に持ち歩ける軟らかオヤツも探さねば。



あ、バリウム飲んだことある方はお分かりかと思いますが、

 あれって、下剤使ってすっきり排出しなくちゃならないですよね。

  ワンコの場合は必要ないのだそうです、下剤。

    人間と犬とじゃ違うでしょ、と夫は言うけれど、

   そんなもん、訊いてみなけりゃ分からないじゃん。

  ワンちゃんの場合、

詰まっちゃうのは10匹に1匹いるかいないかです。

   もし2~3日出なくて心配っていうことになったら

     お薬出しますから。

  そうなんだ~、スルッと出てきちゃう訳ですね。



    先生の仰る通り、

     スルッと出ました、ホワイトウンP。

  バリウム含んでいますからね、

    白くて、ちょっと黄色っぽいところもあって、

   えっと、写真も撮りました。

     あ、見たくない?

  記録として、写真は保存。

けどね、できることなら今後こういう記録は取りたくないです。

    だって、体調不良の記録ですからね。


  それから、バリウム飲んでも食欲全開。

    あれこれ手を掛けたせいか、

  いつも以上にご飯を要求。

けどね、これくらいにしておいた方がいいよ、たもちゃん。

    坊主は憮然としてますが、

   調子に乗って食べ過ぎてもいいことないよ。



  そこそこ疲れて、胃薬飲んで、坊ちゃん夢の中です。


   13-11-17_1216.jpg




   完全に良くなるまで、山あり谷ありな予感です。

 これ書いてる今も、ご飯も食べずに寝ています。

    最善の方法で、一日も早く治してあげたいです 



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プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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