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貰われて行きますか?

 ここ数日、大好きなファミリーとの遭遇を重ねたもつは至極ご満悦 


    ファミリーっていうのは、


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            サファイア ♀ 14歳

  それから、彼女の飼い主さん(ごん&サファまま)とそのお嬢。



     「たもつーっ」って呼び声聞くと、


             


   もう、我を忘れて猛ダッシュ 

  「わーっ! だから、転ぶってばーっ 

  もうさ、部活でバリバリ走ってる世代の女子じゃないんだからさ、

 猛ダッシュのたもつに引かれて、こっちは脚が絡まり合っちゃって、

   あとは硬いアスファルトに叩き付けられるしかないじゃんかっ 


     「たぁもつぅ~   こっちだよ~ 


   ……って、だから呼ぶなってーっ 



    13-06-05_1902.jpg



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           サファイアにチューしたい 


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       サファイアのお母ちゃんに撫でられてデレデレ 



   本当は二人揃ってアホ面してる……じゃなくて 

    二人並んでニコニコしてるいい写真を撮ってもらったのですが、

  なぜかブログにアップロードできなくて 


    
    たもつはお母ちゃんのこともお嬢のことも、

  最近会わないけど息子さんのことも大好きで、

   会ってナデナデモフモフしてもらうと興奮し過ぎちゃって 

  その後の散歩が要らないくらい疲労困憊しちゃうんですよね 


    ……で、別れ際必ずお母ちゃんからこう言われちゃう。

  「たもつぅ、うちに帰ろう~ 」(← うちって何処さ? 

「ほら、サファイアと一緒に車乗って 
     (← ……って、たもつもなんで素直に乗るのさ 

 「ごめんね~、たもつ。
   長いこと育ての親のところに預けちゃって 
     (← そ、育ての親? 私のことか? 

 「さぁ、おうちに帰ろうね~ 


  サファイアの飼い主さん、

 たもつをヒョイっと抱え上げると、奴をサッサと車に積み込んじゃってますよ 


     おいおい、それって誘拐だろーがっ 


  これがオカシナことにね、

 たもつは、まーったくと言っていいほど拒まないんですよ 

   抱っこだって、乗車だって、苦手な筈なのにぃーっ 


  
  いいよいいよ、サファイアの家に貰われておいきよ 

     ヘラヘラ嬉しそうに笑ってるしさ 

  サファイア姐さんにバッチリ躾してもらいなさいよ 

   
 
ワンコの場合、その生活環境が変わるのは人間の都合である場合がほとんど。

その中で、生まれた場所で一生を終える子は、少ないと思うんですよね。

    多くはどこか別の家に貰われていったり、

 場合によってはそこから更に新たな住処に移動することも。

  介助犬のように、

 予め決められた期間をある家庭で過ごし、

  彼らを必要とする人たちと過ごした後は、

余生を過ごす為に新たな場所に移り住むような子もいますよね。

 ワンコにとって生活環境が変化するということは、

    どんな意味を持つのだろうと考えることがあります。

 
   だいたい……、

柴犬って「ワンオーナードッグ」なんてこと言われている筈ですよね?

  その柴犬であるたもつがですよ、

 他所の人にホイホイエヘラエヘラついて行くなんて、

飼い主のこと、いったいなんだと思ってるんだーって感じですよ 

 
 これは試しに、サファイアさんちに一晩預けてみるのはどうかしら?

そうすれば、私たち親の有難みってもんが奴にも分かるのでは? 

    ……なんてこと考えてしまう訳ですよ 




  これ、ずーっと昔のことですが……。

 私自身、他所の家に貰われていくかもしれない

   ……という窮地に立たされたことがあったんですよね。

 「貰われる」なんて言い方すると、

   3歳? 4歳? それとも生まれたての頃?

  なんて時期を想像するかと思いますが、

   これ、私がすっかり大人になってからの話なんです。

それでも、初めて話が出たのはまだ学生の頃だったかもしれません。

   父方の親戚に、子供のいない夫婦がいたんです。

  父の姉夫婦のところでした。

   父は8人兄弟の7番目。

 2番目に生まれた姉とかなり歳が離れていたこともあり、

  父は姉に育ててもらったという意識が殊の外強いんですよね。

母親は直後に生まれた8番目の子供から手が離せなかっただろうし、

   確かに、姉が母親代わりだったというのも頷けます。

  子供に恵まれなかった姉夫婦の老後を慮ったのでしょう。

     父は唐突に、

 「○○の家の子供になるか?」

     と私に切り出しました。


   えっと……、意味がよく分かりませんが 


「○○の家の方が裕福だぞ~ 」(← 生々しいわ 

 「あっちに行けば、好きな物買ってもらえるぞ 


   益々、意味が分かりません。

     誘い方そのものもオカシイし 


  
  私たち姉妹、

「これ買ってぇ~」と物欲を剥き出しに親を困らせたことが、

   ほとんどなかったんですよね。

  そんな私に「あっちは裕福だぞ~」なんて台詞が響く筈のないこと、

    父は充分承知していたに違いないんです。

  若干無理のある作り笑顔で、

父はそれでも私から色よい返事が貰えることを期待している様でした。


  「なにそれ? 私は行かないよ」


 強張った表情のまま成行きを見つめる母の姿が目の端に留まり、

   怒る訳でも嘆く訳でもないままに、

     この唐突すぎる「養子」話を、

     私はさらりと受け流しました。

 

  その後も不意に思い出しては、

父は支離滅裂な誘い文句を捻り出し、

   私に「養子」の話を持ち掛けるのです。


   「行かないし……」


  私の素っ気ない態度に打ちのめされても、

父が姉に対してその話を持ち出すことは一切ありませんでしたね。

  姉は長女で、私はその他(大勢)だからなのだ、

    そう確信しました。


そして、娘の気持ちより母親代わりだった姉の心配の方が優先されるのだと思うと、

   私は変に悟り更には妙に安堵したのです。

  「子供は親にとって絶対的な存在」というのは錯覚に過ぎない、

     そのような理解に及んだからでした。


   父親から切り離されることになんら躊躇いはありませんでした。

  ただ、母が自分の母でなくなるということ、

今後母親になる人が生み育ててくれた母より常に優先されるであろうこと。

 それらが耐え難い苦痛を伴うということを、

    当時の私はとうに気付いていたんですよね。

  
  結局その後も、私が首を縦に振ることはありませんでした。


   その後、父が「養子」の話をすることはなくなり、

暫くすると従弟夫婦が伯母の元へ「養子」に入ることを決めました。

    「お前が行けば良かったのになぁ」

       は? まだ言うんかい?

  娘が養子になれば自分の目も届き易いし、

 裕福な姉のところへ行けば娘も幸せになれるし、

    まさに一石二鳥じゃん!

 父の中では恐らくその程度の認識だったのだろうと思います。

     犬猫やるような話じゃないんだよっ!

  (愛犬家・愛猫家のみなさん、ごめんなさい 


     
 あの時もし伯母の養子になっていたとしたら……。

  そんなことを思う日も、時にはあります。

 
 先日実家の台所で、

父が洗った筈の茶碗にしつこくこびり付いた米粒をこそぎ取りながら、

     私は独り、

 「ほれ見ろ! 娘が余分に残ってると、便利なことだってあるんだよ」

              なんて呟いていたのでした。


   年取って、娘の有難みが分かるようになっただろうがーっ!


 今度訪ねた時には、

  押しつけがましく父にそう尋ねてみようかしら。



   
    
   我が子をどこかに出すなんてこと、

私には(たぶん夫にも)とても考えられる話ではありません 


    だって、隣で寝ているこの子の姿が見られなくなるなんてこと、


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     今はとてもじゃないけど考える気になどなりませんから。



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プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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