行かないで
ひゃお~ん
きゃお~ん
あお~ん
言っときますけど、動物虐待なんかじゃないですよ
昨夜、たもつを置いてチラッと外へ出ようとした時の
↑
マンションのエントランスですけど
坊主の叫び声です
「え? いや。 ちょっと下に行ってくるだけだって
」
ぎゃお~ん
パンツ( おパンティーじゃないですよ
)の着脱に、
過敏な反応をみせるたもつさん
ひとたび私が部屋着を脱ごうものなら……、



………………で、

あ、あのさ……
今生の別れでもあるまいに、どーしてそんなふうになっちゃうのさ

行っちゃダメ
寂しがり屋の坊主の姿に、実家の父のことを思い出しました。
隣県に住む両親のところへは、結婚後も度々足を運んでいたのですが……。
楽しい時間が過ぎ私がそろそろ席を立とうという頃になると、
父の態度は途端によそよそしいものに変わり、
時には煙草を吸うふりして庭に姿を消すようなこともあったりして。
「じゃあ、行くね」
と声を掛ける私に、
「ん」
としか答えない父の目には、
うっすらと光るものがあったりすることも。
それこそ、今生の別れでもないのに……という感じなのですが、
別れ際に私と目を合わせようとしない父が、
勿論、玄関先まで見送りに出るようなことなどなく……。
母だけが明るい笑顔で手を振る実家を後に、
父の気持ちに共感を覚えるというより寧ろ半ば呆れ返りながら、
新たな生活が待つ家路を急いだものです。
私が実家を発つ頃合になると、
途端に口数が少なくなるばかりだった筈の父が、
私を実家へと呼び寄せ、
そして少しばかり我が儘を言って引き留めるような時期が、
実はありました。
母の病名と余命を告知されてからの数ヶ月の間のことです。
それでも、母が逝って一年近く経った今、
実家で父のお喋りに付き合う私に帰りの時間を気にするよう促すのは、
誰あろう、その寂しがり屋の父本人です。
ふぅ~ん、随分強くなったんだね~
なんて、子供の成長を見るような目で、
思わず父のことを見返してしまう私。
家族の形態が変わっていくことで、
人も段々と変わっていくものなんですね。
そんな実家で写した白梅の木を……。


それから、名前の分からない小さな花も
「そんなことも知らないのぉ
」
と、姉から指摘されそうですが
補 : 早速姉から連絡が
⇓ サクラソウ です……って、みなさんご存じでしたね

キミは「 行かないで~ 」と言うけれど、
「 行く 」ことが必ずしも悪いことばかりではないのだよ、
たもつくん
太陽が西の地平線へ行っちゃったコトで、
こんなに鮮やかに染められた桜を見ることができるし。

水鳥が向こう岸へ行っちゃったコトで、
こんなに美しく舞う姿をみることもできるのだから。

「 しゃ、写真がぁ
、もうちょっと待ってぇ
」
おいら、そんなに泣き虫じゃないもん
きゃお~ん
あお~ん
言っときますけど、動物虐待なんかじゃないですよ

昨夜、たもつを置いてチラッと外へ出ようとした時の
↑
マンションのエントランスですけど

坊主の叫び声です

「え? いや。 ちょっと下に行ってくるだけだって

ぎゃお~ん
パンツ( おパンティーじゃないですよ

過敏な反応をみせるたもつさん

ひとたび私が部屋着を脱ごうものなら……、



………………で、

あ、あのさ……

今生の別れでもあるまいに、どーしてそんなふうになっちゃうのさ


行っちゃダメ
寂しがり屋の坊主の姿に、実家の父のことを思い出しました。
隣県に住む両親のところへは、結婚後も度々足を運んでいたのですが……。
楽しい時間が過ぎ私がそろそろ席を立とうという頃になると、
父の態度は途端によそよそしいものに変わり、
時には煙草を吸うふりして庭に姿を消すようなこともあったりして。
「じゃあ、行くね」
と声を掛ける私に、
「ん」
としか答えない父の目には、
うっすらと光るものがあったりすることも。
それこそ、今生の別れでもないのに……という感じなのですが、
別れ際に私と目を合わせようとしない父が、
勿論、玄関先まで見送りに出るようなことなどなく……。
母だけが明るい笑顔で手を振る実家を後に、
父の気持ちに共感を覚えるというより寧ろ半ば呆れ返りながら、
新たな生活が待つ家路を急いだものです。
私が実家を発つ頃合になると、
途端に口数が少なくなるばかりだった筈の父が、
私を実家へと呼び寄せ、
そして少しばかり我が儘を言って引き留めるような時期が、
実はありました。
母の病名と余命を告知されてからの数ヶ月の間のことです。
それでも、母が逝って一年近く経った今、
実家で父のお喋りに付き合う私に帰りの時間を気にするよう促すのは、
誰あろう、その寂しがり屋の父本人です。
ふぅ~ん、随分強くなったんだね~
なんて、子供の成長を見るような目で、
思わず父のことを見返してしまう私。
家族の形態が変わっていくことで、
人も段々と変わっていくものなんですね。
そんな実家で写した白梅の木を……。


それから、名前の分からない小さな花も

「そんなことも知らないのぉ

と、姉から指摘されそうですが

補 : 早速姉から連絡が

⇓ サクラソウ です……って、みなさんご存じでしたね


キミは「 行かないで~ 」と言うけれど、
「 行く 」ことが必ずしも悪いことばかりではないのだよ、
たもつくん

太陽が西の地平線へ行っちゃったコトで、
こんなに鮮やかに染められた桜を見ることができるし。

水鳥が向こう岸へ行っちゃったコトで、
こんなに美しく舞う姿をみることもできるのだから。

「 しゃ、写真がぁ




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