名を名乗れ
数日前のことです……。
たもつと二人、河原をトボトボ歩いていたんですよね
夜の8時を回ったところでしたが、マンションの明かりもあり、河原は薄暗がりといった感じでしょうか。
たもつは例の如く草むらをクンクン
とっとと帰りたい私は、前のめり気味に歩みを進めていたんです
すると……、

ん ?
「なんか見付けましたか?」
(ちなみに、ホントはもっと暗かったんです
)
見ると、前方から迫りくる人影が……。
あれれ~、たもつさんが前足あげて警戒してますよ
おやおや、杖を持ったご老人かしら?
(たもつは、杖やバットを携えた方を警戒する傾向にあります
)
いか~ん、アンッ
なんて言って驚かせてしまう


……と思い焦っていたら、
なんだ、な~んでもなかったぜ

と、クンクンに逆戻り、ふぅ
あぁ、ご老人じゃなくて会社帰りの人かな~
……と安堵していたのも束の間。

ん ?
いやいや、気にしなくていいから、黙ってスルーして
えぇーっと、リードをしっかり握ってっと
(いやいや、ホント暗かったんですってば
)
やけに早歩きで接近してきたその男性、
私たちと擦れ違うや否や、
「あっはっはっはっは
」
なっ、なに
犬好きかっ
犬好きの御仁なのかっ 
やけに、馴れ馴れしいぞっ
ワナワナワナ 
私の気持ちを知ってか知らずか、

興奮を抑えきれない様子で彼に飛び付こうとするたもつ
「(服が)よっ、汚れます
汚れますっ
」
(これっ
たもつ、止めんかいっ
)
「あはははは~
」
この御仁、テンションが高過ぎるっ
ひょえ


この、通りすがりの犬好き男性、
実は、
……会社帰りの 我が夫 だったのです
「たもつはすぐ気付いたよな~
」
と、呆れた面持ちで私の方をチラ見する夫。
だってぇ~、暗くてよく見えなかったんだも~ん
そんな訳で……夫の中では、

たもつ
> 妻 
……ということになるらしいです、はい
お・ま・け


今度はおいらの運転で海に行こうよ
母ちゃん、ドンマイ
たもつと二人、河原をトボトボ歩いていたんですよね

夜の8時を回ったところでしたが、マンションの明かりもあり、河原は薄暗がりといった感じでしょうか。
たもつは例の如く草むらをクンクン

とっとと帰りたい私は、前のめり気味に歩みを進めていたんです

すると……、

ん ?
「なんか見付けましたか?」
(ちなみに、ホントはもっと暗かったんです

見ると、前方から迫りくる人影が……。
あれれ~、たもつさんが前足あげて警戒してますよ

おやおや、杖を持ったご老人かしら?
(たもつは、杖やバットを携えた方を警戒する傾向にあります

いか~ん、アンッ




……と思い焦っていたら、
なんだ、な~んでもなかったぜ


と、クンクンに逆戻り、ふぅ

あぁ、ご老人じゃなくて会社帰りの人かな~
……と安堵していたのも束の間。

ん ?
いやいや、気にしなくていいから、黙ってスルーして

えぇーっと、リードをしっかり握ってっと

(いやいや、ホント暗かったんですってば

やけに早歩きで接近してきたその男性、
私たちと擦れ違うや否や、
「あっはっはっはっは

なっ、なに

犬好きかっ


やけに、馴れ馴れしいぞっ


私の気持ちを知ってか知らずか、

興奮を抑えきれない様子で彼に飛び付こうとするたもつ

「(服が)よっ、汚れます


(これっ


「あはははは~



この御仁、テンションが高過ぎるっ





この、通りすがりの犬好き男性、
実は、
……会社帰りの 我が夫 だったのです

「たもつはすぐ気付いたよな~

と、呆れた面持ちで私の方をチラ見する夫。
だってぇ~、暗くてよく見えなかったんだも~ん

そんな訳で……夫の中では、

たもつ


……ということになるらしいです、はい







今度はおいらの運転で海に行こうよ


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