奇襲攻撃
昨日の散歩中のことです。
すっかり陽の落ちた河原には、買い物袋を提げた人やジョギングをする人、それから勿論犬の散歩を楽しむ人々が行き交っていました。
薄暗がりとはいえ、人や動物の動きくらいは目に入ります。
前方から小型犬が接近しつつあるのを、私は既にその目で捉えていました。
たもつは相変わらず右へ行ったり左へ寄ったりと、目標も定まらぬまま歩みを進めています。
「これは、リードを引かなければ」
接近しつつあるその小型犬を、たもつが驚かせるようなことがあってはならないと感じたからです。
ところが……、
何を思ったのかその小型犬、たもつ目掛けて突進してくるではありませんか。
暗がりからの奇襲攻撃に、
一瞬腰が引けるたもつさん、
驚きのあまり声を上げることもできない私。
姿を現したのは、

こんな愛らしい姿をしたトイプードルでした。
( あくまでもイメージ画像です )
たもつが一瞬怯んだのをいいことに、
彼は更に前進してきます。
ギャンギャンギャンギャン
悪いコトに、飼い主さんとトイプードルを繋ぐのは、
一本の伸縮リードのみでした。
驚いた私はたもつのリードを更に引くと、
二歩も三歩も後退しトイプードルの接近を拒みました。
「あらぁ、すいませ~ん」
飼い主の呑気な反応に気でも大きくなったのか、
彼は更にたもつを責め立てます。
柴犬嫌いなのかたもつ自体が癇に障るのか、
なぜか彼は攻撃の手を緩めようとはしませんでした。
ギャンギャンギャンギャンギャン
しかし、トイプードルの攻撃に手を拱いているたもつではありません。
応戦が始まりました。
ですが……、

こんな容貌のトイプードルと、

こんな顔した柴犬を見比べれば、
同情すべきがどちらかは一目瞭然で……。
点火寸前のたもつを引き摺り、私はその場を後にするしかありませんでした。
結局トイプードルの飼い主さんは、
伸縮リードを一切縮めることなく、
「うふふ、すいませ~ん」
などと気持ちのこもらない謝罪を残し立ち去りました。
「 ごらぁ
自分ちの犬よく見とけやぁ
」
なんて勿論言いませんでしたよ、言いたかったけど。
トラブルは、未然に防げる筈なんです、飼い主が注意を払ってさえいれば。
「加害者になるくらいなら被害者になった方がマシ」
とても聞こえの良い言葉ですが、実際我が身に起こった時にはどうでしょう?
「それ以上の接近は困ります」
危険を覚えた際には、
たとえ煙たく思われることがあろうとも、
私は声を大にしてその言葉を発信しようと思っています。
だって……、

大型犬に噛まれ病院送りになった経験を持つたもつを、
私は今度こそ全力で護らなければならないのですから。
すっかり陽の落ちた河原には、買い物袋を提げた人やジョギングをする人、それから勿論犬の散歩を楽しむ人々が行き交っていました。
薄暗がりとはいえ、人や動物の動きくらいは目に入ります。
前方から小型犬が接近しつつあるのを、私は既にその目で捉えていました。
たもつは相変わらず右へ行ったり左へ寄ったりと、目標も定まらぬまま歩みを進めています。
「これは、リードを引かなければ」
接近しつつあるその小型犬を、たもつが驚かせるようなことがあってはならないと感じたからです。
ところが……、
何を思ったのかその小型犬、たもつ目掛けて突進してくるではありませんか。
暗がりからの奇襲攻撃に、
一瞬腰が引けるたもつさん、
驚きのあまり声を上げることもできない私。
姿を現したのは、

こんな愛らしい姿をしたトイプードルでした。
( あくまでもイメージ画像です )
たもつが一瞬怯んだのをいいことに、
彼は更に前進してきます。
ギャンギャンギャンギャン
悪いコトに、飼い主さんとトイプードルを繋ぐのは、
一本の伸縮リードのみでした。
驚いた私はたもつのリードを更に引くと、
二歩も三歩も後退しトイプードルの接近を拒みました。
「あらぁ、すいませ~ん」
飼い主の呑気な反応に気でも大きくなったのか、
彼は更にたもつを責め立てます。
柴犬嫌いなのかたもつ自体が癇に障るのか、
なぜか彼は攻撃の手を緩めようとはしませんでした。
ギャンギャンギャンギャンギャン
しかし、トイプードルの攻撃に手を拱いているたもつではありません。
応戦が始まりました。
ですが……、

こんな容貌のトイプードルと、

こんな顔した柴犬を見比べれば、
同情すべきがどちらかは一目瞭然で……。
点火寸前のたもつを引き摺り、私はその場を後にするしかありませんでした。
結局トイプードルの飼い主さんは、
伸縮リードを一切縮めることなく、
「うふふ、すいませ~ん」
などと気持ちのこもらない謝罪を残し立ち去りました。
「 ごらぁ


なんて勿論言いませんでしたよ、言いたかったけど。
トラブルは、未然に防げる筈なんです、飼い主が注意を払ってさえいれば。
「加害者になるくらいなら被害者になった方がマシ」
とても聞こえの良い言葉ですが、実際我が身に起こった時にはどうでしょう?
「それ以上の接近は困ります」
危険を覚えた際には、
たとえ煙たく思われることがあろうとも、
私は声を大にしてその言葉を発信しようと思っています。
だって……、

大型犬に噛まれ病院送りになった経験を持つたもつを、
私は今度こそ全力で護らなければならないのですから。
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