独りぼっちは嫌いです
ここ半年以上、週に1度隣県の実家に帰っています。
表向きの理由は、亡くなった母に関する諸手続きや手薄になりがちな家事諸々の手伝いなのですが……。
主なその目的は、お日様の昇っている一日の大半を独りきりで過ごすことになった父の話し相手を務めることなのです。
父にとって母は、
妻であり恋人であり友人であり仕事の助っ人であり、時には母親の役目も果たし、それから……。
とにかく、父にとっての母は、必要な役割を全て果たしてくれる唯一無二の存在で……。
その彼女を失い、目に見えないスピードで衰えていく父の、
私は話し相手くらいにしかなりませんが、
それでも無いよりはあった方がマシな人の温もりとやらを届けられたらと、
飽きもせず毎週実家へ足を運んでいるのです。
この秋は実家の柿の木も見事なまでに多くの実をつけ、
少し遅れて色付き始めた柚子もこんなにたわわに生りました。

玄関先の千両も綺麗な実をつけ、

母が大切に育てていた庭の草木も、
父と家族がどうにか守り育ててくれています。
そうそう、忘れちゃいけません
独りぼっちが嫌いなのはこのお方も同じこと……
留守番が長かったこの晩も、

モヤモヤしながらそこらにあった紙を引きちぎり
自らの存在を必死にアピールしておいでなのでした

ごめんね、たもちゃん
いつの日か実家の庭で、思う存分駆けずり回らせてあげるからね
表向きの理由は、亡くなった母に関する諸手続きや手薄になりがちな家事諸々の手伝いなのですが……。
主なその目的は、お日様の昇っている一日の大半を独りきりで過ごすことになった父の話し相手を務めることなのです。
父にとって母は、
妻であり恋人であり友人であり仕事の助っ人であり、時には母親の役目も果たし、それから……。
とにかく、父にとっての母は、必要な役割を全て果たしてくれる唯一無二の存在で……。
その彼女を失い、目に見えないスピードで衰えていく父の、
私は話し相手くらいにしかなりませんが、
それでも無いよりはあった方がマシな人の温もりとやらを届けられたらと、
飽きもせず毎週実家へ足を運んでいるのです。
この秋は実家の柿の木も見事なまでに多くの実をつけ、
少し遅れて色付き始めた柚子もこんなにたわわに生りました。

玄関先の千両も綺麗な実をつけ、

母が大切に育てていた庭の草木も、
父と家族がどうにか守り育ててくれています。
そうそう、忘れちゃいけません

独りぼっちが嫌いなのはこのお方も同じこと……

留守番が長かったこの晩も、

モヤモヤしながらそこらにあった紙を引きちぎり

自らの存在を必死にアピールしておいでなのでした


ごめんね、たもちゃん

いつの日か実家の庭で、思う存分駆けずり回らせてあげるからね

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