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色々あります

 お彼岸なので……、


 昨日、父と姉との3人で実家の母のお墓参りに行ってきました。


 千葉市内は湿度も低く清々しい陽気で、


 雲を刺すような眩しい日差しが、


 母が晴れ女だったことを思い出させてくれました。



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 駅から墓地までの1キロにも満たない道のりも、老齢の父には千里の道ほどに感じられるらしく……。


「あぁ。しんどい、しんどい」


「俺を置いて先に逝っちゃった挙句、墓参りの苦労まで掛けさせやがって」


 最近殊に足腰の弱ってきた父は、そう何度も零しておりました。




 そうは言っても、直前まで度々電話を寄越し、


「お彼岸なので、一緒に墓参りに行ってくれますか?」


 と、離れて暮らす私の都合を確認していた父です。


「お墓参りに一番行きたがってたのは自分のくせにね」


 汗を拭いながらぼやく父の後ろ姿を見詰めながら、姉と私は目配せして笑いました。




 家庭の中で永きに亘り圧倒的権力を誇っていた父も、支えになっていた母を突然亡くすと、その勢いは途端に影を潜め……。


「墓参りの日は宜しくお願いします」


 なんて、娘に伺いを立ててくるように……。


 威張りん坊だった父が見せるそんな気弱な姿に、娘の私は切なさを覚えるばかりでした。




 昨秋、病院の医師から母の病名と余命を突然告げられ、父の酒量は一気に増すこととなりました。


 そうでなくても酒に飲まれてしまう父のこと、


 生前母はどれほど苦労を重ねてきたのかと、今更ながら胸が痛くなってしまいます。


 そして、私たち家族を更に悩ませることになったのは、加齢と共に少々怪しくなってきたその頭蓋骨の中身の方でした。


 最近では、これまでになく高圧的になった父と、他人行儀なほど娘に気を遣う父との懸隔に戸惑うことも多々あり、酒量が増すと手が付けられないような状態に。




 それでも昨日はひどく機嫌良く満足げに一日を終えてくれたようなので、私たち娘もホッと胸を撫で下ろしたところです。


 老い先そう長くはないであろう父が、怒ってばかりでなく笑ってばかりで過ごしてくれることを、今はただ願うばかりです。


 あと何度一緒にお墓参りに行くことができるだろう、昨日はそんなことを思いながら、夫とたもつの待つ家へと急いだのでした。






     





 夫とお留守番中のたもつさん



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 日差しを浴びてお昼寝中です 



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 とっても眩しそうなんですけど  



 寝飽きたら 



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 夫の手をガブリ 




 私の帰宅の気配を察したたもつさん



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 夫の「○○○ちゃん(← 私の名前)帰ってきた?」との問い掛けに、興奮を抑えられない様子(親バカです 





 亡くなった母は花が大好きだったので、



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 河原に咲いていました 
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プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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