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春の雪山へ

    ブログ放置のまま、

 気付いたら2ヶ月以上が過ぎてしまっていました。

   1ヶ月も前のお出掛けなのですが、

綺麗な写真も撮れたので記録を残しておくことにします。


   4月19日(水)、


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    仲間を連れて出発。

  なんか変なのが一緒に写ってますが、

      お気になさらずに。



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     軽井沢にちらりと立ち寄った後は、

         西へと向かいます。




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  まだ陽のあるうちに松本市内のホテルに到着。

   実は前日急遽旅行を決めたので、

    ホテルの空きがなかなか見付からず……。

 予約できたのはまあまあ年季の入ったビジネスホテル、

    笑っちゃうくらい狭いバスルームを

   久しぶりに体験することになりました。



     翌日は、松本から北へ。



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 今回の旅の目的は、「立山黒部アルペンルート」を巡ること。

  ここは、長野県大町市側から入る最初の駅、扇沢駅です。
   
    大型バスが次から次へとやってきて、

        大変賑わっていました。

   えっとですね……、日本語はほとんど聞こえてきません。



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   扇沢駅から黒部ダムまではこのバスを利用します。

 乗車チケットの予約は可能ですが、

    座席が確保できるとは限らないのでご注意を。

  私たちはたまたま座ることができましたが、

通路もびっしり塞がれるほどに観光客を詰め込んでの出発です。

     外国人観光客の方々、

    まあまあ騒々しい賑やかですよ。

   車内アナウンスが、全然聞こえない(苦笑)


     バス乗車15分ほどで、


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      黒部ダムに到着。

 この、展望台に上がるまでの階段が、キツイです。




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    やたら黄色いのが写り込んでおりますが……。



 我が家が黒部ダムを訪れるのはこれが2回目(夫は3回目)
 
  前回は2007年秋にこの地を訪れているのですが、

   その際連れて来たのが、この方々なのです。


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 2007年秋、ちょうどたもつが生まれた頃の旅になります。

   この冬たもつを迎えることになるので、

  その後この黄色い方々を連れて周ることはなくなりました。




     ここからは今回の旅の写真に戻ります。



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      覗き込むと震えちゃいますね。




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  雪は見えていますが、寒さはあまり感じませんでした。




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     ケーブルカーに乗り黒部平へ。

  前回訪れた際は黒部平まで行きましたが、

 ライブ映像でその先の雪景色を目の当たりにし、

        震えてそのまま撤退(笑)

まあね、「そんな薄着で、山を舐めてるのか!」って

       格好してましたからね。




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   ブラタモリで黒部を訪れたのって、

    2017年のことだったんですね。

予習復習を兼ね夫が何度も視聴しているので(笑)

  つい最近の放送のような気がしていました。




   黒部平から大観峰まではロープウェイで。




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    目を凝らして野生動物を探しましたが、

       何も見ることはできませんでした。




 大観峰から室堂(ルートの最高地点)まではトロリーバスで。


扇沢駅からこの室堂駅まで様々乗り継いでくる訳ですが、

 どこの駅に降り立っても、人、人、人の姿に圧倒されるばかり。

    前回秋に訪れた時には、

「寂れた観光地?」なんてことを思ってしまったのですが、

      (無知ですみません)

 ダムパワー恐るべし、否、外国人観光客パワー恐るべし!

「行きたい方向へ行けない! 酸欠になる!」という状態だったので、

 黒部ダムから室堂駅までは外の様子も見ずノンストップで移動。




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    室堂駅外の様子。

   道路は綺麗に除雪されています。




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     こういう景色が有名かと思いますが、




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    片側の車線は遊歩道になっています。





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   昭和56年には23メートルを記録したそうです。

     私たちが訪れた時は13メートルでした。

   温暖化が進む中、

23メートルという積雪はもう見ることができないかもしれませんね。




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    除雪された道路とは別に、

 雪遊びをしながら歩けるルートも作られています。

   遠くに見えているのは室堂駅です。




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  雪の中ですが、お天気が良いので暑いくらいです。

    私はダウンコートの下は半袖1枚、

  夫は途中から半袖1枚で歩いていました。

    そして、驚くほど陽射しが強いです。

 滞在時間はそれほど長くなかったのですが、

すっかり日焼けしてしまい、後で顔の皮が剥けました(笑)

 あ、しっかりお化粧していれば問題ないと思います。

   私はどこへ行くのもスッピンなので(単なるズボラ)

     そのような方はご用心ください。



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     たもちゃんも。来た事ない場所だけどね。




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 室堂駅まで戻りお土産を探そうと思ったのですが、

人の熱気でむせ返りまた酸欠状態になりそうだったので、

    このまま下山することにしました。



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      扇沢駅近くにあるミュージアムに、



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  かつて扇沢駅から黒部ダムまでを繋いでいた

     トロリーバスが展示されていました。

 今は電気バスが走っているこのルート、

   私たちが前回訪れた2007年には、

    このトロリーバスが走っていました。

 この時は、乗客はほんの数名だったんですよね。

      なんだか懐かしい。  



 ざっくり写真ばかりの旅行記録になってしまいました。

  バタバタと落ち着かない中での旅行だったので、

   旅の記憶があまり残っていないのです(苦笑)

  みなさまのところへもなかなかお邪魔できず、

           すみません。




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マイカーでは行けない


  さて、美ヶ原に別れを告げた私たちですが……、

       帰京はまだまだ先です。

 松本の市街地を抜けた後は、更に西を目指しますよ。


   国道158号線を走り辿り着いたのは、

        沢渡(さわんど)駐車場。

    ……ってサクッと書いていますが、

     ここまでがなかなかの道のりです。

   山登りの狭いクネクネ道、

 大型車と擦れ違うのもハラハラドキドキの体験でした。

     ここ沢渡駐車場からはバス利用になります。

    私たちが訪ねようとしているのは上高地。

      マイカー規制が敷かれている地です。


 実はずーっと昔途中まで車を走らせたことがあるんですよね。

その時は「マイカー規制で上高地までは辿り着けないんだよね、

     どうする?」ということになり、結局断念したのです。

  バスに乗り換えるということに多少の抵抗感もありました。

 車酔いしたらどうしよう……という不安が拭えなかったのです。

    あれから二十年余り、年を取って図々しくなったのか、

     今回はバス乗車に抵抗感の欠片もなく……(笑)

  終点まで30分ほどと書かれていましたが、

 丁寧な運転のお陰でバスの乗り心地も大変良く、

      その長さを感じることなく上高地に到着。

 「バスに乗ったら少し仮眠を取る」と言っていた夫も、

    窓外を流れる景色に目を奪われたままです。


      私たちは終点の手前で下車。



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    帝国ホテルをこの目で見てみたかったからです。

   ドレスコードなどもあるようなので、

      今後ご縁があるとは思えないのですがね。


     今バスが行ったばかりの通りにはサルの姿が。




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         クマも出るそうです。






    なにげに……、熊鈴が役に立っている?

 「そんなのいつ使うの?」と嘲笑していた私を前に、

      夫が調子付いて困りましたが(笑)

   





     まあ、音はウルサイですよ。





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     河童橋が見えてきました。





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     梓川を流れる水、

  少し浸けただけで手が凍り付きそうでした。


 上高地を紹介するサイトには「スニーカー可」と

  「トレッキングシューズ推奨」エリアとが記載されています。

 河童橋周辺はスニーカーで充分散策することができます。

  そんな靴で来ちゃった?……という若い子の姿もありました。


 上高地、嘗てはワンコ連れで訪れることもできていたようです。

ワンコ友達はワンズをタクシーに乗せ連れて行ったことがあるそう。

  私自身、ワンコ連れで上高地を訪れた方のSNSを

    見たことがあり羨ましく思っていたのですが、

 やはり生態系への影響やマナーの問題などもあり

       その後禁止になったのでしょうね。



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   上高地ビジターセンターでは

 「上高地のクマ」というレクチャーが毎日開催されています。

   上高地はツキノワグマの生息地、

 クマの生態や遭遇した際の対処法などを教えてくれます。

お話から「クマに襲われること、クマと喧嘩すること」を想定するより

 「クマの生活を脅かさない」を心掛けることが大切なのだと

       教えられた気がしています。



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   スライドの最後に映し出されたクマさんの愛らしいこと。

  「可愛いねぇ」「可愛いよねぇ」と話す私たちの声に

    目を細めたガイドさんの表情がとても印象的でした。




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   そそり立つ山々に囲まれた梓川流域、

    雲がかかると一気に気温が下がります。

 まだ陽は高い15時ですが、急に冷え込みが激しくなってきました。

   陽射しが強い間は良いのですが、

  やはりそれなりに着込んで行かないといけませんね。

    身体の芯から冷えているのを感じました。

  暗くなってからの山下りは厳しいので、

 15時45分発のバスで上高地を発つことにしました。


  上高地までは都内数ヵ所から直行バスも出ています。

 夜行バスで行き、現地で10時間ほど過ごし、

   夕方発のバスで帰ってくることも可能。

    まあ、若くないとできないですけどね。


  バスで下っていく最中、

 右にも左にもおサルさんの姿がありました。


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  車に慣れているんでしょうね、

ギリギリまで避けないので轢かれないかとヒヤヒヤしました。

   バスは一番前に座るのがお薦めです。

  フロントガラスに広がる景色がまた良いです。

  

     上の方は紅葉が終わっていたので、



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        沢渡駐車場でパチリ。

   我が家は紅葉のタイミングを逃すことが多い(笑)


  山(……といっても平らなところだけだったけど)を歩くのは

         気持ちの良いものですね。

    トレッキングシューズが欲しくなってしまいました(笑)

   山歩きが好きだった母の血を感じてしまいます。




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  たもちゃんも、思い出の美ヶ原高原を楽しめたかな?





寝かせてくれないホテル

    前回からの続き。


  「星の観察会」を終える頃ガイドさんが言うには

    「星が一番よく観えるのは

 ホントは夜明け前なんですよね~」とのことだったのですが……。

    (「星の観察会」は20時45分からの開催)

       夜明け前って、何時?

   明朝は日の出も見る予定なんだよね?

  夜明け前に空を見上げて、

   日の出に合わせてまた外に出て、

ついでに早朝開催される展望ツアーにも参加する予定なんだよね?

    ……って、いったいいつ寝ればいいのよ。

 早朝開催される展望ツアーについては送迎バスの運転手さんからも

      「是非参加されてください!」と勧められていたし、

    これもう、ホテル滞在中は休む暇がないよね(笑)


   日の出時刻が5時55分とのことだったので、

       目覚まし時計を朝5時にセット。

   朝の4時に一度目が覚めてしまったので、

  その時屋上に出れば

 一番綺麗な星空に触れることができたかもしれません。

      まあ、布団から出られなかったけど。

 
  予定通り5時に起き、5時半前に部屋を出て屋上へ。

 私たちの部屋は屋上に最も近い部屋だったので、

       その辺りはとても便利でした。

   夜明け前の美ヶ原、メチャメチャ寒いです。

  数日前にホテルの方と電話で話した際

 「もう朝晩は0℃前後になります」とお聞きしていたので

     ダウンコート持参で行ったのですが、

        それでも足りないくらいでした。

 実際ニット帽やマフラーを身に着ける方も多かったです。



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      5時28分の空。



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       紅く染まってきました。




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     富士山の上に可愛らしい雲が出現。



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         6時2分。









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        北アルプス。

    

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   この後一旦部屋へ戻り冷えた身体を温めます。

     イベントが目白押しなので慌ただしいです。




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       朝陽に染まる王ヶ頭ホテル。



  この後は6時30分集合で「王ヶ鼻展望ツアー」へ。

 王ヶ鼻までは徒歩で行くこともできますが、

      近くまでバスで向かいます。

 この日はバス1台でしたが、多いと3台出動するそうです。

   ガイドさんのお話も楽しいので、

    初めてならツアー参加をお勧めします。


   デコボコ道をバスに揺られ、王ヶ鼻に到着。


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   王ヶ鼻からは眼下に松本の街を、

 遠くに南アルプスから北アルプスまでを望むことができます。


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        松本市街。

     この中に松本城も。

  松本城からはここ王ヶ鼻に建つ鉄塔が見えます。



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     右の方、霞がかかっているのが安曇野。



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   この日はほぼ無風状態でしたが、

     それでもかなり寒いです。

寒さに耐えきれず先にバスに戻ってしまう方の姿もありました。



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  あそこに見えるのが王ヶ頭ホテルとそれを囲む鉄塔です。


   王ヶ鼻からの帰りはバス乗車でも徒歩でも自由です。

  危険な生物はいないので、

    のんびり散策しながら戻るのも良いかもしれません。

   この辺りで見られるのは、

  シカ・キツネ・オコジョ・リス等だそうです。

    牧場から牛や馬の姿が消えたこともあり、

      今はシカが勢力拡大しているのだそう。




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        この日も快晴です。





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    ホテル内には寛げるスペースがたくさんあって、

          本当に居心地が良いです。





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        朝食も、やっぱり品数豊富。

   ご飯のおかわり自由なのに……、

  この後(お腹に余裕があれば)パンも出てきます(笑)


 食事の後スタッフさんが

  日当たりの良い窓際の席に案内してくださいました。



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      ホテルの目の前、

  あそこのベンチまではたもつと訪れていたんですよね。

    前夜その話をスタッフさんにしていたので、

      気を利かせてくださったのかもしれません。




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    ソフトクリームよりコーヒーに興味津々の坊ちゃん。

      この後しっかりソフトクリームを食べました。

   そしてこの時の様子が

  王ヶ頭ホテルのブログに掲載されました。


   
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   夫と私、そしてたもつの頭部が辛うじて写っています(笑)

      2017年5月のことです。

 そして今回も、実はホテルのブログに

     私たちの姿が掲載されています。

   宿泊客のみならず美ヶ原を訪れる多くの皆さんの姿を

  捉えているブログで決して珍しいことではないのですが、

       やはり嬉しい記念になりますね。


高原の風景を眺めながらたもつと訪れた思い出に浸っていたら、

      あっという間にチェックアウトの時刻に。


  旅の思い出は写真があれば充分と思っているので

     いつもは何も買わず帰る私たちですが、

 今回は旅割を利用したこともありクーポン券でこんなお買い物も。



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   熊除けの鈴は夫が、野鳥のピンは私が買いました。

      大好きなんですよね、シジュウカラ。

 しかし……、熊除けの鈴!? 普段なら絶対買わないよね?

     いったいいつどこで使うのよ?(笑)




   ホテルのバスに送っていただき、



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  美ヶ原自然保護センター駐車場まで戻ってきました。

     ホテルと鉄塔がもうあんなに遠くに。

 お別れに寂しさを覚えるほど、本当に素敵なホテルでした。



          続きます。





憧れの王ヶ頭


  10月26日水曜日、朝5時起き、

    おにぎりで腹ごしらえして出発です。

 今日は中央道に乗り長野方面へ向かいますよ。

  平日ということもあり道は空いており、

   ノンストップで長坂(山梨県北杜市)まで。

  高速を降り向かったのは、バックハウスインノ

   夫が知人から教えてもらったパン屋さんです。


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   お店も周辺を彩る花々も、



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     遠くの景色もすべてが素敵です。


   パンを購入した後は諏訪方面へ。



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  穏やかな諏訪湖を見ながら、早めのお昼ご飯。





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    ここのパン、本当に美味しいんです。

 インスタの写真を見るとまたお腹が空いてきちゃう(笑)


  さて、ちょっぴり駆け足ですが、

 ここからまた次の目的地へと向かいますよ。

   更に北上し到着したのは松本市。

  この日の最終目的地、

 通常なら諏訪湖からの慣れたルートを通るのですが、

   事情により松本経由で行くことにします。



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      松本城に寄り道。

 今年4月に訪れた時に比べ観光客がぐっと増えていました。
  
   イタリア語の集団さんたちが賑やかで賑やかで(笑)

 この日は陽射しも強く観光客の皆さんの熱気と相俟って、

     散策していても少し汗ばむほどでした。


   さて、ここからは山を目指します。

  車のナビを設定、

 ついでにスマホのGoogleマップでもナビを設定してみると……。

    おや!? 到着時刻がかなり違うけど……。

   ……っていうか、ルートもかなり違う。

      あれ? 大丈夫……かな?

    あー、ここでなぜ立ち止まらなかったー!

      ……って、後の祭りなのですが。

とにかく最終目的地で時間をたっぷり使いたいということもあり、

   「最短ルート」である車のナビの方を選択して出発。

  街を出て山肌の集落を抜け、

 その先はひたすらデコボコ山道を上っていきます。

    擦れ違う車は次第に減っていき、

  途中道路を横切るリスに遭遇する頃には

    「目的地はもうすぐそこ!」と興奮の頂点に。

ふと山を見上げると、木々の隙間から目的地の建物の姿が!
   
      もう着く! すぐ着く♪

    
     ところが……。

   「なんか……変じゃない?」

  「こんなに走ってて……着かないかな?」

  「さっき大きな地図があったよね、確認してみよう」

車を少し戻し道路脇に立つ巨大地図を確認してみると……。


    「これ、真逆に来ちゃってない?」
 
  車のナビに従いやって来たというのに、

私たちの車は目的地とは遠く離れた場所へ向かっていたようです。


         どーゆーことよ!


   翌日現地の人に伺ったところ、

     これ、「山あるある」のようです。

 ともかく今来た道をずーっとずーっと戻り、

      一から仕切り直しです。

   これね、Googleマップのナビに従っていれば

     問題なく到着できていた模様。

 「最短ルート」を謳う車のナビ、信じた私たちが悪かった?

           んなアホな!

    ハンドルを握り続ける夫も

  スマホのGoogleナビに視線を落とし続ける私ももうヘトヘト。

     音声ガイドが誘導してくれるとはいえ、

    不安で地図から目を離せなかったんですよね。


 予定よりかなり遅れて美ヶ原自然保護センター駐車場に到着。

    ここから先は個人の車は立ち入り禁止。

  この先は山頂に建つホテルのバスが送迎してくれます。

    送迎バスの運転手さんのガイドも良く、

   貸切状態だったのでお喋りもまた楽しかったです。



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      王ヶ頭ホテル

 常に数ヶ月先まで予約の埋まっているホテルです。

   今回は夫が有給休暇を取っている期間に

 たまたま空室が出たということで急遽部屋を抑えました。

    毛むくじゃら連れは宿泊できないので、

 これまでは「その機会は訪れないだろう」とそう思っていたのです。



    陽が落ちる前に周辺を散策。



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    右の方に白く見えるのは富士山。





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    美ヶ原高原にはたもつを連れ過去4度ほど訪れています。

   
        
   
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  夫がコーヒーとソフトクリームを買いに行ってくれたところ、

      不安そうに外で待つたもやん。



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    美ヶ原高原に広がる牧場にいた牛さんたちは、

   数日前に山のふもとの三城牧場に下りたそうです。

    これから先、ここらは一面銀世界になりますからね。

       あ、王ヶ頭ホテルは真冬も営業中です。



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     実は前日には既に降雪があったそうです。



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          凍ってます。



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      エントランスとは逆側、

    私たちの部屋はこの緑で囲んだ部分です。





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   ホテルの中はどこも落ち着く空間になっていて、

     自室とは違う景色を眺めるのも自由です。




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      私たちが泊った部屋。



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   目の前に鉄塔があるということで

 好まないお客さんもいるのかもしれませんが、

    私はこの部屋がとても気に入りました。

  エントランス側は美ヶ原高原、

 南向きは富士山を望むことができる部屋になるのですが、

     西向きのこの部屋は

  なんと言っても北アルプスを望むことができる!

     街の灯は松本の市街地です。



   この後はお楽しみの夕食です。


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    とにかく品数が多いです。

     これらはほんの一部です。



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      岩魚の塩焼きが、本当に美味しかった♪



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    お肉が出てきましたが、

   この頃には既に満腹状態に。

スタッフの方が「最後までどうぞ辿り着いてください♪」と

      思わずそう口にするように、

    とにかく笑っちゃうほど品数が多いです。

   それでもどれもこれも本当に美味しくて、

     結局残さず最後まで辿り着いちゃいました。


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  スタッフの方も気配りが行き届いていて、

   それでいて朗らかで会話も楽しく、

  とても良い時間を過ごすことができました。



 王ヶ頭ホテルは標高2034メートルの山の上にある為、

   一度上がると簡単には街まで出ることができません。

……ということで、ホテルでは様々なイベントを準備しています。

  美ヶ原高原の素晴らしさを紹介する「四季のスライド上映会」や
 
         「星の観察会」、

   天候に恵まれなければ「輪投げ大会」や「紙芝居」まで。


  私たちが訪れた晩は新月の翌日ということもあり、

     月の明りに邪魔されることなく

  満天の星空を堪能することができました。

   ガイドさんの解説も楽しく、

 巨大天体望遠鏡で木星とその衛星を観ることもできました。

     残念ながら写真はありません。

   スマホではやはり限界がありますね。

  夫は流れ星をいくつも見たようです。

     私は1つも見られなかったけれど。

 屋上へも自由に出られるとのことで、

    その後は屋上にて星空を仰ぎました。

 さて、明日も夜明け前に起床しなければならないので、

        そろそろ寝ます。


       長くなるので続きます。




整理していく

     随分間が空いてしまいましたが、

           旅行の続きです。


    アドベンチャーワールドで動物たちに癒され、

  桜の時季とは思えないほどの強い陽射しに肌を焼かれ、

      そろそろ和歌山を後にする時刻となりました。

  この後は再び大阪へ戻り、その後は東へと車を走らせます。

    この日のお宿は長野県松本市内に取っていました。

        「到着は何時になるかなぁ?」

      「陽に焼けたし、早く温泉入りたいよね♪」

        呑気にそんなことを話していたのですが、

  大阪府内に入ると、大大大渋滞に巻き込まれてしまい……。

 もうね、車降りて歩いた方が速いのでは?というくらい、

     まーったく動かないのです。

       周辺の景色は一向に変わらないし、

    夕景はいつしか闇に変わってしまっていたし、

   今夜のうちにホテルに到着できないのでは!?と

        気ばかり急いてしまいます。

その後事故現場の横を過ぎるとみなさん一気に加速するものだから

    それはそれで身が縮む思いの連続になりましたが。

 
    なんとか養老SAまで辿り着いた頃には。

  午前0時までのチェックインが難しいかもということで、

           ホテルに連絡。

       ホテルの方はとても親切で、

   0時を過ぎても問題なくチェックインできるようにと

       手配をしてくださいました。

     松本市内のホテルに到着した頃、

    時計の針はもう午前1時近くを指していました。

  温泉を楽しむことができるビジネスホテルを選んだというのに、

    夫も私も「大浴場まで行く気力がないー」ということで、

       結局部屋のシャワーで済ませることに。

   元はシングルユースのビジネスホテルということで、

      ベッドはこんな感じになっています。



    IMG_6645_20220425133028254.jpg

  
         ビックリの2段ベッドです(笑)


  全行程ハンドルを握ってくれる夫には下のベッドを使ってもらい、

      助手席でうたた寝ばかりしている私は上のベッドへ。

  でもね……。やっぱり、なかなか、寝付けませんでした。

     勿論そんなことある筈ないんだけど、

   「これ、大丈夫?」「体重制限とか訊いておけば良かったかな」

  「『小さなお子さんとの宿泊も!』みたいなこと書いてあったし、

       大人の私が乗るのはリスク大……だった?」

   まあ、日中の疲れもあり、結局爆睡だったんですけどね(笑)

 

   さて、松本は大好きで何度か訪れてはいるのですが、

    たもつと一緒の時にはその機会のなかったこちらへ。




     IMG_6748.jpg


          国宝、松本城。




    IMG_6739.jpg


       北アルプスの山々と。





    DSC_1625.jpg





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      場内へ。



   IMG_6700.jpg


     この艶がなんとも堪らない。




   階段付近のみ撮影を禁じられています。

  その理由は……、訪れてみると分かりますが、

 とにかく、階段を上るのも下りるのも命懸け!なのです。

    だから、撮影なんて危険極まりない!ということ。

       大袈裟でもなんでもありません。

 数段しかない階段の上にも下にもスタッフの方がいて、

     「2段目が段差が大きいです、気を付けて」とか、

 「3段目が少し斜めになってます、滑らないようにね」とか、

     細かな声掛けをしてくださるお陰で、

 どーにかこーにか天守まで行って帰ってくることができるのです。

   足腰鍛えておかないとどこにも行けなくなっちゃうなと、

       改めて実感させられる体験となりました。

  しかし、昔の人はあの階段を上り下りしてたんですね。

          驚愕です。




    IMG_6703.jpg
  

      吹き抜ける風はまだ冷たかったです。


    
     


    
     この日は旅行の最終日、

   ここからは少しずつ東京を目指して行きますよ。



     IMG_6771_2022042514184674d.jpg
    
      

        諏訪湖SAでちょっぴり休憩。

  諏訪湖畔にもたもつとの思い出は数えきれないほどあります。




      更に南下し、富士五湖方面へ。





    DSC_1644.jpg

     

      ここは川口湖畔、長崎公園です。


    桜の名所でもあり、



   21-04-06-51_2022042514580216a.jpg


       昨年訪れた際にはこんな景色も。




   1年前のこの日、私たちはたもつを連れ

        この公園を訪れました。

 かかりつけ医より「悪性腫瘍の可能性」を告げられたのは

           その前の週のこと。

高度医療センターでの全身麻酔を使う本格的な検査を前に、

     私たちはたもつとの大切な時間を過ごす為、

          ここへやって来ました。


    マンション裏の河原の桜はもう散り始めていましたが、



      21-04-06-54_20220425145803f89.jpg
         

       ここでは辛うじて少しだけ残る桜と、

        記念撮影をすることができました。 

  花粉症の季節なので、たもちゃんは顔に引っ掻き傷が。




   

    腫瘍が良性の可能性は一握りもないのかな?

 悪性であればたもつと私たちに残された日々はどれくらい?

    手術を受ければどうなるだろう?

  残された日々を、ほんの少しだけでも増やせるだろうか……。



    手術を受けなければ転移などを経て2~3ヶ月か。

 一方で、術後転移も見られず所謂老衰で最期を迎えることとなった、

   そんな希望の持てる症例もない訳ではありませんでした。


     それでも……、

 「来年の桜はもう、(一緒に観るのは)難しいかもしれない」

   覚悟にも似たそんな気持ちが既に、

      私の中にはあったように思います。

    
   
     
     今年の長崎公園、

  桜の蕾は硬く、見頃を迎えるのはまだ少し先のようでした。





    IMG_6787_2022042514580866d.jpg


       たもちゃん……。


     たもちゃんだけでなく、

    おとーさんもおかーさんも、

     今年は桜を観られなかったよ。

       これでおそろいだね。

    おそろいだからいいよね、たもちゃん。


 

  この後は、前年同様のルートを辿り忍野八海へ。




    21-04-06-175_20220425161903aab.jpg


       昨年は見事に開いていた桜も、




   IMG_6806_202204251619055dd.jpg



       今年はまだまだ。





   IMG_6816.jpg



    数日前に降った雪が残っていたくらいだから、

     今年の桜はゆっくりめの開花なのかもしれません。





    IMG_6809_20220425161906c79.jpg



       たもちゃん、

    思い出の地巡りは如何でしたか?




  今回の旅、最後にこの桜ルートを巡ろう、

      そう提案したのは夫でした。


     1年前、

病気の本質を知ることへの懼れ、病気と闘うことへの不安、

    そして、たもつを喪うことへの恐怖、

  それらの気持ちと向き合いながら

    時には心の片隅に追いやりながら、

 ただたもつの幸せだけを願い辿ったこの道のり。


   今回は当時胸の内に抱えていた

     複雑に絡み合った思いを

 ゆっくりと解きほぐしながら行く道のりとなりました。

  
     夫は、こうした積み重ねを経ることで、

  自身の気持ちを少しずつ整理していきたいのだと、

           そう感じました。







    21-04-06-137_20220425173352736.jpg


      1年前、旅の途中での1枚。

         鏡の中の自分にご挨拶(笑)






    
プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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