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七七日 「ありがとう」を伝えたい


    10月12日にたもつが旅立ち、

   今日で七七日(四十九日)を迎えました。


  四十九日という月日、夫の胸の内は知る由もありませんが、

 私自身は、途轍もなく長い道のりのように感じられる日々でした。

     来る日も来る日も泣いてばかり、

それでもそんな涙も四十九日を迎える頃までには引いていくのかな、

  そう信じ時が過ぎるのをただ耐える日々だったのですが……。 
  
       三七日を過ぎても五七日を過ぎても

         涙は枯れるどころか増すばかりです。

    声を殺して泣くものだから身体はいつも強張っていて、

   瞼は腫れたまま人相も変わってしまいそうな有様です。


  「何年経っても寂しいし、寂しいと思うのは当たり前のこと」

   ペットロスを扱う記事にその言葉を見付けたのは

       そんな中での出来事でした。

        まだ泣いてもいいんだ……。

  絶望の中に僅かな希望を見た、そんな気がしました。


   今日は「ごめんね」ばかり呟くのを一旦お休みし、

    「ありがとう」だけを伝える日にすることにしました。




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        うちの子になってくれてありがとう。




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     お散歩デビューを頑張ってくれてありがとう。

  実はこの1週間前にトライしたのですが、

      怖がって地面に足を着けることができず。

   この日初めて、地上に降り立つことができました(笑)




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        いつもカメラ目線をありがとう。




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      いつもおとーさんと遊んでくれてありがとう。





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        ドライブを一緒に楽しんでくれてありがとう。




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       いつも一緒に寝てくれてありがとう。

     たもちゃんのモフモフがないから、

        おかーさんは今とっても寝不足です。




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      いつも一生懸命お話を聞いてくれてありがとう。





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  おかーさんの好きな海遊びに付き合ってくれてありがとう。




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     いつも笑顔でお出迎え、ありがとう。





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       初めての湖、勇気を見せてくれてありがとう。





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        とびきりの笑顔をありがとう。






    12-12-12-11朝霧



    得意のボール遊び、ドヤ顔を見せてくれてありがとう。







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       不意打ちのオモシロ顔をありがとう。





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     狙ったかのようなオモシロ顔もありがとう。







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      雪が降ればいつも盛り上がってくれてありがとう。







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     代わりに虫を捕獲に行ってくれてありがとう。







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     苦手なアジリティにトライしてくれてありがとう。






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    アレルギーのコントロールが難しくなって

        こんなに痩せちゃっても、

  おかーさんを信じてくれて何でも食べてくれてありがとう。





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      一緒に山歩きを楽しんでくれてありがとう。







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     おかーさんをしっかり捕まえていてくれてありがとう。






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     私たちの自己満足に付き合って、

        お洋服を着てくれてありがとう。






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      ドキドキの船旅に付き合ってくれてありがとう。






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     モフモフを取り戻してくれてありがとう。






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       癒しの微睡みをありがとう。




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      大手術を乗り切り、戻ってきてくれてありがとう。







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     アンヨに不調が出た中、一生懸命歩いてくれてありがとう。






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     最期の時まで、穏やかで優しいお顔をありがとう。








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     四十九日を前に、

 ブログのお友達がこんなに素敵な写真立てを届けてくれました。



   近所のワンコ友達も色々と届けてくれた上に、



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         素敵なお花まで。

  「四十九日だから今日絶対行かなくちゃと思って」と、

     その心遣いに、また、泣いてしまう。


   ちなみに↑のお花を生けているガラス瓶、

 これはたもつと群馬を訪れた際に飲んだ牛乳の瓶です。

  我が家で準備した(スーパーで買った)お花もまた、

   静岡の牧場で飲んだ牛乳のガラス瓶に生けました。



  それから、


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    「Tamotsu」のオンリーワンタオルも。

   翌朝になって気付いて、また泣いてしまった。

 


     たもちゃん、

    おとーさんとおかーさんに、

 たくさんの素敵なお友達をプレゼントしてくれてありがとう。




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     なんかね、もう色々と、飾り切れない(笑)







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      ありがとう、たもちゃん。

   ずーっとずーっと大好きよ、たもちゃん。






尚更寂しい

   晩秋を迎えたこの季節、

    我が家の恒例行事は、



     21-11-20-01外苑


    みんなで神宮外苑を訪れること。



   コロナ禍ということもあり、

 今年も「神宮外苑いちょう祭り」は中止となっていました。

    それでも人の波はいつも通りだったように思います。




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   神宮外苑を毎年のように訪れるようになったのは、

       たもつを迎えてからのこと。




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        2008年、たもちゃん1歳。

    いちょう並木の通りから逸れた広場で

      落ち葉を蹴散らし走り回るのが好きでした。





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      2010年、たもちゃん3歳。

    気取った顔して写っているけど、

  この時もやっぱり広場で落ち葉に埋まり大暴れ。





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     2011年、4歳のたもちゃん。

  外国人観光客に囲まれバシャバシャ写真を撮られた後。

      表情が、若干硬いです(笑)





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      2012年、5歳のたもちゃん。

  朝日が眩しくて、ここで撮る写真はだいたい逆光。






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      2013年、6歳のたもちゃん。

    落ち着いて歩けるようになっていました。

   まあ、相変わらず人混みは苦手だったけど。





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     2014年、7歳のたもちゃん。

    なんか、不安げな表情に笑っちゃう。





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     2018年、11歳のたもちゃん。

  本人にも飼い主にもまだシニアの意識がない感じ。

    サクサクよく歩いてくれていました。




   
     そして今年は……、


   
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        こんな写真を撮ってきました。



    ワンコさんの姿もあったけれど、

      柴さんは見掛けませんでした。

  例年多くの柴さんと遭遇していたので、

     なんだか寂しかったな。






     この後は丸の内へ。




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      丸ビルのクリスマスツリー。

 今年は「ハリー・ポッターと賢者の石」公開20周年を記念した、

    「ホグワーツの魔法の樹」だそうです。






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      行幸通りとその周辺のいちょうも見事です。






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       2020年、13歳のたもちゃん。

    見ての通り、撮影を面倒臭がっています(笑)

      でも、ぷっくり太っていて見るからに健康体。

         この頃が懐かしいです。





    夫と歩いていて、ふと感じたことがありました。

   それは、想像していた以上に、

 そこにたもつが居ない現実を思い知らされたということです。

     家族で出掛けると、

  夫はいつもたもつと私の先を歩いていました。

それは、次の絶景次の撮影スポットを求めていたこともありますが、

    歩くのが速く興味の赴くままに彷徨うものだから、

  たもつと私が置いていかれるということも少なくなかったのです。


   たもつは自身のペースを崩すことなくスンスンしているし、

     私もまた先を急がされるのを苦手としている為、

        夫との距離は開くばかりです。

    時にはその後ろ姿さえ見失うこともあり、

「〇〇(←夫のこと)どこ行っちゃったんだろうねぇ」と零しつつ、

   私たちはいつも互いのペースを気遣い庇い合いながら、

           夫の背中を追うのです。

 それでも私は、たもつと過ごすそんなまったりとした時間が、

          とても好きでした。

   絶好のシャッターチャンスを逃したとしても
 
     素敵な夕焼けを見逃したとしても、

  ただそこにたもつがいてくれれば……、

      それだけで幸せだったのです。


     そんな私の手に、今、

   たもつとの仲を繋ぐリードはありません。


      家族で出掛けた筈なのに、

   尚のこと寂しさを感じたことは否めませんでした。
     



 
        

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  右のカプセルにはたもつの足の爪(の芯)が、

   左のカプセルにはたもつの被毛が入っています。

 たもつの被毛は、

  お別れの時に少しだけ切らせてもらったものです。

    こうして一緒に出掛けてはいるけれど、

     やっぱりそこに、

毛むくじゃらの温もりも手触りも感じることはできないんですよね。

 

     いつになったら……、慣れるのかな。 





  
 

オムツを嗅ぐ女


  部屋の中にいつも、たもつの気配を感じています。

 (あー、ついに病んでしまったのね?)そう思ったアナタ。

           否―っ!

本当にね、たもつが家の中をウロウロしているんですよ今も。


   それはたもつを見送った日の晩のことです。

  これまで経験したことのない疲労感から

      その晩の眠りは深かったように思います。
 
    何時頃だったでしょうか?

        え? 今の何?

 それは、左半身を下に眠る私の右肩をポンっと叩く感触。

    夫の方を振り返ると、

 彼は私に背を向けかなり離れたところで横になっています。

      寝返りを打ってぶつかった訳じゃない。

  その感触はあまりにもハッキリと私の右肩に残っていました。

 それは手先……というか足先でポンっと叩くような感触。

    たもつが何か要求をする際私の太股をポンっと叩く、

         その感触そのものだったのです。

    「かーちゃん、おいらが寝る場所空けてちょーだい」

  そう訴えるたもつの姿が、見えたような気がしました。


   2日後、みなさんから頂いたたくさんの花々の中で

 白いカーネーションが1輪だけ揺れているのが目に留まりました。

       閉め切った窓、通り抜ける風もありません。

    あぁ、たくさん並んだアレンジメントとソファの隙間を

        たもつが今すり抜けて行ったんだ。


     また数日後のこと、車で出掛けた際、

 助手席に座る私の鼻をクンっと突く独特のニオイが。

     「ちょっ、オナラした?」夫をそう問い詰めると、

        「オレじゃない!」との返答。

    いやでも、今ハッキリと臭ったから。

  「あ! たもちゃん……、車に乗ってる?」
 
      訝しげに私を一瞥する夫。

  いやだって、本当に臭ったから。それもハッキリと。

     用事を済ませ車に乗り込むと……。

    ほら、やっぱりたもつが乗ってるじゃん。

  私が膝の上に抱えた鞄に、たもつの毛が2本。
  
そっか……。昔のように、助手席に座る私の膝の上に居たんだね。

   
   また別の日にはガーベラとグリーンが1本ずつ

       不自然な形で床に落ちていたことも。

 そっか、ベランダに出るのにお花がちょっと邪魔だったかな?


    そして迎えたたもつの誕生日。

  朝から私は口の中に妙な違和感を覚えていました。

       え? なんか……、腫れてる?

  おたふく風邪にでも罹ったように、

     私の右頬は少しだけ腫れていました。

 違和感があるのは右下顎周辺、

   たもつがメラノーマを患った部分とまるで同じ場所でした。

  たもちゃん、お口の中こんなに気持ち悪かったんだね。

    ううん。たぶん、こんなどころじゃなかったよね。

  ごめんね、たもちゃん。あんな怖い病気にさせてしまって。

    ごめんね、たもちゃん。

 歯も骨も失うことになってもの凄く戸惑ったし落胆もしたよね。

     いくら詫びても、たもつはもう戻りません。

   たもつをちゃんと育ててあげることができなかった。

自身を責めたところでそれも体裁を繕っているだけのように感じられ、

          更に自己嫌悪に陥ります。

  違和感のある場所に舌を這わせると、

     口内炎ができていると分かりました。

 ビタミン剤を飲むと、頬の腫れはその日の晩には引きました。


 

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       これ、たもつのオムツです。

  火葬場で脱がせたこのオムツは、

    たもつが息を引き取ってから穿かせたもの。

   それを今も大切にしている理由はただ1つ、

        私がニオイを嗅ぐ為……です。

 「吸水性も吸臭性も良いからもう何も匂わないでしょ?」
 
     呆れ気味に夫はそう言うけれど、

       否! ちゃんと匂うんですよ。

   このオレンジ色で囲った部分、

     ここ、僅かですがたもつのニオイが残っています。

  この部分に鼻を当て、たもつのニオイを嗅ぐのが至福の時。



      あぁ、やっぱり少し病んでいますかね。

   それでも私たちは……、

 愛する我が子を喪った私たちの気持ちに寄り添ってくれ

    励ましてくれ支えてくれる方々に本当に恵まれました。

   これもたもつが繋いでくれたご縁なんですよね。



     みなさんからたくさんの愛を戴きました。

  
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      たくさんのお花に囲まれ、

    たもつはとても幸せに感じてくれたと思います。




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    たくさんのオヤツは、旅立つ際に少し持たせ、

   残りは毎日少しずつたもつに供えています。



    その後も、数々の素敵なお花が届きました。



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  高度医療センターにお世話になったのは

   腫瘍が発覚してから半年ほどの間でしたが、

    こんなに可愛らしいお花を戴きました。



   それから、

 「たもこさんとたもちゃんそのものって気がして……」と

     贈ってくださったものが、


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     もうね、抱き締めて感涙。

 まだ乳臭さの抜けない幼いたもつを抱き上げた日のこと、

脚が立たなくなり気弱になったたもつを抱き締めた日々のこと、


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    様々な記憶が呼び起こされ、涙が溢れて止まりません。


    
  たもつが旅立ち夫は急遽2日間会社を休むことになりましたが、
 
     出社後は、夫の体調を気遣ってくださる方々、

   たもつの為に涙してくださる方々がいらしたようで、

      その優しさにもう胸がいっぱいになりました。


  「仕事から帰って花の香りがすると、

       まだたもつを感じることができる」
 
          夫はそう言います。

   みなさんから頂いたいっぱいの温もりや優しさに心癒され、

       私たちは1日1日を生きています。


  その歩みは遅いかもしれません。

 それでも、私たちはしっかりと前を向き歩いていくつもりです。

   たもつの記憶を「寂しい、哀しい」で埋めたくない。

  たもつと過ごした日々は何ものにも代えがたい

 「優しくて温かくて幸せいっぱいの愛おしい日々」なのですから。

  
  たもつのことを思い、また、描き始めようかなと思っています。

    みなさんのSNSにも、また、お邪魔させてくださいね。


   たもつの頑張りを見届けてくださったみなさまに、

         心より感謝申し上げます。




プロフィール

たもこ

Author:たもこ
生後2ヵ月で我が家にやってきた柴犬たもつ。
日々進化を続けるたもつと彼に翻弄される犬素人夫婦の日常を綴ります。
旧名たもつ先生です。
たもつ ♂ 
2007年10月19日生まれ

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